【バレーボール】ストレート敗戦も持ち味のブロックが光る/関東大学男子1部バレーボールリーグ戦 第2戦vs早大

バレー戦評

第1セットは幸先良いスタートを切るも強烈なサーブに苦しみあと一歩及ばず20ー25で落としてしまう。つづく第2セットも初点から流れに乗るが、なかなか満足のいく攻撃ができない。セッターの投入という戦術がはまり流れを奪い、さらに持ち味のブロックで連続得点に成功するも終盤に引き離され17-25とする。第3セットもブロックで点を上げるがまたも終盤で形勢が傾き21-25で敗戦した。

 

2024年4月13日(土)

春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦

第2戦 慶大×早大

@小田原アリーナ 13:00-

 

得点

慶大

セット

早大

16

25

17

25

21

25

 

出場選手(サーブ順)

ポジション

背番号

名前(学部学年・出身校)

MB

芳賀祐介(環4・札幌北)

S

山口快人(経2・慶應)

OH

渡邊大昭(商4・慶應)

MB

松山鼓太郎(商2・慶應)

OP

11

入来晃徳(環3・佐世保南)

OH

12

内田克弥(環4・松江工業)

L

山元康生(法3・慶應)

L

12

平山一之心(商3・甲南)

途中出場

 

 

S

21

細野一真(経4・慶應)

OH

清水 悠斗(総1・習志野)

S

15

久保田健介(商3・慶應湘南) 

L

緒方哲平(環1・日向学院)

 

内田の正確なスパイクも見られた

第1セット、山口快人(経2・慶應)のツーアタックで口火を切るとすぐさま渡邊大昭(商4・慶應)が1枚で相手のスパイクを阻み4ー1として最高の滑り出しを見せる。相手の追随を許し5-5とするとここからは拮抗した試合展開がつづく。長いラリーの末にスパイクを上げることができず10ー13とし、ここでタイムアウトを挟む。相手の強烈なサーブから安定したボール運びができず、その後も連続得点を与えて11ー17と点差が開く。終盤ではには入来晃徳(環3・佐世保南)の1枚ブロックが光ったものの16ー25で第1セットを落とした。

 

盛り上がりのよさも慶大の持ち味

第2セット、初点からブロックで得点して流れに乗ると、その後も2連続ブロックで6―3とする。ただし第1セット同様に相手の強烈なサーブを前に満足のいく攻撃を展開できない。この流れに終止符を打ったのが細野一真(経4・慶應)の投入だ。これにより山口がスパイクに回り攻撃パターンが増え、相手ブロックを寄せ付けず点を奪取。また山口は相手ブロックを弾き飛ばすスパイクを見せた。相手の巧妙なトスからのスパイクを松山鼓太郎(商2・慶應)がブロックで仕留めたことでさらに勢いに乗り15ー17と点差を詰める。しかしあと一歩が遠かった。相手が攻守双方で隙を見せず、このセットは17ー25で終えた。

 

大事な1球目を担いその後のスパイクにつなげる

慶大の強みを生かしたい第3セット、序盤は両者競る展開となる。セット前半で特に得点源となったのがやはりブロックだった。相手の得意のトスワークを前にしても渡邊らのブロックがしっかりとつく。さらに平山一之心(商3・甲南)も強烈なボールを上げ続け、攻撃の機会を作る。芳賀祐介(環4・札幌北)のブロックで8―10とすると、ここからは慶大が一歩後ろを追いかける展開がつづく。わずかに乱れたボールを打ち込まれ14ー19としてタイムアウトを挟むも、ここで流れが傾いた。終盤には山元康生(法3・慶應)の好レシーブも多く見られたが21ー25で敗戦した。

(取材:五関優太)

以下、選手コメント

星谷健太朗監督

――セッターの投入で山口選手がスパイカーに回る場面など、戦術面での手ごたえはありましたか

セッターについては非常に手応えがありまして、まず山口はアウトサイドヒッターからコンバートしているなかで試合ごとに成長をしていてパフォーマンスも比較的今日は安定していたのが良かったと。もう一つは途中でもう1人のセッターの細野に入ってもらって、それも安定したパフォーマンスを発揮してくれていた。この2点は非常に良かったなと思います。

 

――6月の早慶戦に向けて、何か足がかりとなるようなことは見つけられましたか

まだ時間もあるし、これからおそらく双方ともに変化していくと思うので、まだこの時点では足がかりと言えるほどのものはないかなと思います。

 

――明日の明大戦に向けて一言

今日以上に我々の全力を最初から最後まで出し切れるようにしっかりと準備をしてぶつかっていけたらと思います。

 

渡邊大昭主将(商4・慶應)

――ブロックにつかれることが多い中で、スパイクを打つ際にはどのようなことを意識しましたか

ワセダの11番の麻野選手がブロックが高かったので、そこで勝負するのも大事なんですけど、やっぱり違ったところで勝負していきたいと、ストレート側を意識して今日は組み立てしてました。

 

――特に第2セットはブロックでの得点が多かったですが、今回のブロックの評価はいかがですか

今日は80点ぐらいですごくよかったのかなと思っています。システムはアナリストがデータ上で出してくれていてそれに対して自分たちも動けていたので、それでブロック本数やタッチ数が多かったので良かったのかなと思います。そこからタッチ数からどれだけ攻撃を展開できるかというのが課題になってくると思うんですけど、そこをまた明日と来週に続くリーグ戦に向けて対応していきたいなと思います。

 

――6月の早期決戦に向けて、何か足がかりは見つけられましたか

もうサーブカットがあまり返ってなかったので、そこはしっかり練習していきたいなというのと、ブロックでいうとほんとにワセダさんと同じくらいよい強みなのかなと思うので、それを引き出せるようにサーブだったりレシーブだったりというのをリーグ戦を中心に発揮していきたいなと思います。

 

――明日の明大戦に向けて一言

苦手意識はありながらも、自分たちのベストを尽くせるように頑張ります。

タイトルとURLをコピーしました