第1セットは粘り強いプレーの末に一歩リードすることに成功するも終盤に肩を並べられるとまさかの逆転。第2セットは攻守で好プレーが連発するも序盤の点差を埋めきれず敗れた。第3セットは幸先良いスタートを切るも徐々に点を離されるとこの点差を埋められないまま17ー25で試合を終えた。
2024年4月20日(土)
春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦
第4戦 慶大×中央大
@日吉記念館 15:00-
得点 | ||
慶大 | セット | 中央大 |
23 | 1 | 25 |
19 | 2 | 25 |
17 | 3 | 25 |
第1セット、序盤から拮抗(きっこう)した熱戦が見られる。素早いトスワークから繰り出せれるスパイクに対しても芳賀祐介(環4・札幌北)と入来晃徳(環3・佐世保南)が安定したディグを見せボールを紡ぐ。粘り強いプレーで相手の反則を引き出し10―8と初めて2点差をつけると、松山鼓太郎(商2・慶應)も守備力の高さを見せて12ー8とリードすることに成功する。その後13ー12とあと一歩のところまで追いつかれるも久保田健介(商3・慶應湘南藤沢)の好サーブもあり17ー14と再び引き離す。しかし相手の正確なスパイクで21ー20まで迫られるとその後も反撃にあい22―22と肩を並べる。終盤には山元康生(法3・慶應)の好レシーブもあったがあと一歩及ばず25―23で幕を明けた。
第2セット、相手の素早いボール運びに引き続き苦戦を強いられて3ー7と点差をつけられる。ここで特に活躍を見せたのが内田克弥(環4・松江工業)だ。鋭さと正確さを両方兼ね備えたスパイクで得点に貢献する。ただし勢いに乗る相手の攻撃リズムに対応しきれずあっという間に5ー13と点差が広がる。セット後半には渡邊大昭(商4・慶應)が力強いスパイクを連発し、さらに芳賀と山口快人(経2・慶應)のブロックで17ー21と点差を縮めるも、相手のタイムアウト後に再び引き離され19ー25でこのセットを終えた。
仕切り直したい第3セット、内田の好ディグでボールをつなぐと芳賀が正確なスパイクで1点目を奪取。このまま勢いに乗りたいところだがここから各得点長いラリーが続くと相手が一歩上回り4ー8とする。点差はそのまま相手が10点台にのせたタイミングで慶大のタイムアウトを挟む。セット中盤には芳賀の速攻が決まりさらには高いブロック率も見られ慶大らしいバレーが一部展開することもできたが徐々に点差は開いていく。ピンチサーバー・久保田の攻めたサーブも惜しくもネットを超えず11ー20とするとこの点差を埋められないまま17ー25で無念の敗戦を喫した。
(取材:河合亜采子、島森沙奈美、ウジョンハ、五関優太)
以下、コメント
星谷健太朗監督
――特に第1セットなどで慶大らしいバレーが展開できた今試合だと思いますが、監督から見ていかがでしたか
そうですね、強みとしたいブロックがうまく機能して接戦まで持ち込めたことは非常に良かった。一方で最後取りきれなかったというところで采配でどうにかできたらなという思いがあったのですが、振わず残念な気持ちがあります。
――第1セットを取り切れていた場合その後の試合展開も違ったでしょうか
可能性の話なので変わる可能性も当然あるとは思う一方、我々は決して安定した戦い方ができるチームではまだないので、あまりそこがどうこうということは正直思わないです。
――リーグ戦開幕以降4試合が終わりましたが、新しいチームの形というのは見えてきていますか
はい、今日の一戦でかなりまた方向性が見えてきたなというのが思っているところです。
なのであとは結果としてもついてくるとより加速的にチームが良くなっていくんじゃないかなと思っています。
――次戦に向けて
ホームということでたくさんの方に来ていただけると思いますので、皆さんの応援を力にもう150パーセントの力を発揮して一生懸命頑張りたいと思います。
渡邊大昭主将(商4・慶應)
――特に第1セットなど慶大らしいバレーも展開できた今試合だと思いますがご自身の感覚は
1セット目は良かったかなと。ブロックも出て、それでスパイクも決まってたのですごく良かったと思いますけど、2・3セット目はやっぱり1セット目取り切れなかったので、流れで落としまってというところなのでそこが反省点かなと。
――反省点もある一方でディグやブロックなど良かった面もたくさんあると思いますが、第2・3セットで特にうまくいった点は
今リベロの今田がしっかりディグをあげていたので、そこで守備の要として機能していたのがすごくよかったのかなというのと、松山が1本相手のエースを止めてくれたというところではすごく良かったな。
――次戦に向けて
負けが続いてますけど、ゆっくりまずは1セット取れるようにワンプレーワンプレーしっかり集中してホームの強みを出せていけたらなと思います。