敵地•東伏見に乗り込んでの第2戦。慶大は第2Q開始2分、村岡咲音(商4・慶應女子)からパスを受けた吉田朱里(総3・都立桜修館)が先制点を決める。だが、第3Q6分には同点、8分には逆転を許してしまう。スコアは1-2のまま試合終了、早大相手に悲願の勝利とはならなかった。
令和6年関東学生ホッケー春季リーグ
4/21(日) 15:00 試合開始 @早稲田大学東伏見グラウンド
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
早大 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 |
スタメン
GK 斉木はるな(経4・慶應女子)
F B 西潟遥(経3・International School of Düsseldorf)、山岡怜奈(法4・Dwight School London)、笹山美由希(法4・桐光学園)、矢萩奈緒(経3・慶應女子)
MF 岩越美佳(法3・慶應女子)、村岡咲音(商4・慶應女子)、新井里英(法3・成城学園)
FW 尾関恵真(経3・慶應湘南藤沢)、吉田朱里(総3・都立桜修館)、曽我部千紗(法4・Fleetwood Park Secondary school)
主将・笹山美由希(法4・桐光学園)率いる新体制での開幕戦は、絶対王者・山学大の前に0ー18と完敗を喫した慶大。一度も相手のゴールネットを揺らすことなく終わった前節、笹山は、もう少し攻めに行けたなと話した。そこから2週間、迎えた第2戦の相手は、宿敵・早大。慶大は昨秋1部5位、対する早大は1部4位と上位進出へ向けて両者負けられない、東伏見での大一番である。
慶大ボールで試合が始まると、両者譲らぬ一進一退の攻防が繰り広げられる。互いに相手のサークル内までパスをつなぐも、決め手に欠く時間が続く。膠着状態のまま、最初の15分は両者無得点で終える。
第1Qまでの膠着状態から一転、試合が大きく動く。開始2分、慶大はパスをつなぐと、ゴール前にいたFW吉田朱里(総3・都立桜修館)がシュートを放つ。ボールは相手のゴールネットを揺らし、先制に成功する。このまま勢いに乗りたい慶大だが、6分、早大にPCをとられてしまう。なんとしても失点を防ぎたい慶大は、GK斉木はるな(経4・慶應女子)による好セーブなどでピンチを脱し、1-0で試合を折り返す。
迎えた後半戦。なんとか逃げ切りたい慶大だが開始6分、相手のカウンター攻撃をくらう。慶大選手は全力で戻るも、相手選手がGKを落ち着いてかわし、同点に追いつかれる。これ以上の失点を防ぎたい慶大だが、さらに2分後、ゴールネットの左中央に突き刺さるサークル内シュートを放たれ、立て続けに失点。逆転を許した慶大は、13分にPCを獲得するも、得点には結びつかず、1-2のまま勝負は最後の15分へと託される。
1点を追いかける慶大は、開始7分にD F笹山が負傷退場すると、11分には、この日得点を決めたF W吉田も両足をつり負傷退場。思わぬアクシデントに見舞われた慶大だが、14分、早大PCをGK斉木が再び好セーブで防ぐと、相手の連続シュートも部員一丸となって守り、点を与えない。慶大は、最後までゴールネットを揺らそうとパスを回し続けるも、ここで試合終了のホイッスル。早大の堅い守備を前に1点が遠く、1-2で早大に惜敗した。
冷たい小雨が降る中、行われた第2戦。慶大は1-2で敗れるも、前節では課題に上がった攻撃陣が序盤から奮起した。一方、失点のされ方に課題が残った今試合。同点弾はカウンター、追いつかれてからは守備陣系が崩され、あっという間に逆転弾を許してしまった。先制点をどう守り切るか、が次戦の防衛大に勝利する1つの鍵となるだろう。次戦も序盤から積極的に攻め、得点を最後まで守り切り、勝ち点3を獲得してほしい。
次戦 春季リーグAプール第3戦 5/19(日)13 :10~ vs防衛大 @駿河台大学ホッケー 場
▽以下、選手コメント
DF笹山美由希(法4・桐光学園)選手
——今日の試合を振り返って
チームとして強化してきたことが実践でき、先制点を取れたのが良かったです。一方で失点の仕方が悪かったことなど課題が多く残った試合だったので、できていないこととしっかり向き合っていきたです。
——山学戦から攻撃意識をどのように変えたか
パスで崩し、自分たちの得意な形に持っていくことを意識しました。
——次戦、防衛大戦に向けた意気込み
得点力をより一層強化して圧勝できるよう頑張ります。また、無失点で抑えられるよう守備の動きも強化していきたいです。
FW吉田朱里(総3・都立桜修館)選手
——得点シーンを振り返って
みおんさん(MF村岡咲音、商4・慶應女子)から綺麗なパスが来て、キーパーの左手側にスペースが見えたので、そこに打ち込みました。得点できて良かったです。
——今日の試合全体振り返って
早慶戦に向けて練習してきたことを活かし、慶應らしいプレーができたと思います。ただ、まだ早稲田に一歩及ばず悔しい試合でした。課題も多く見つかったので、今日の悔しさをバネに、秋のリーグ戦と早慶戦に向けて、戦力を高めていきます!
——次戦に向けた意気込み
今日は悔しい結果になりましたが、しっかりと切り替え、次戦では慶應らしい強気の攻めで圧倒的な勝利をします!
(取材:岡里佳 写真:金子拓登)