4月21日、季節に似合わず少し汗ばむような気候の中、関東大学春季大会が幕を開けた。大会全対戦カードの中で一番最初となったのは慶大と立教のカードだった。ホームである慶大日吉グラウンドで開催された今試合では、大きな声援を受けた慶大が立大を相手に熱戦を繰り広げ、最終的に54対22で圧倒的な勝利を収めた。慶大は戦略的なプレーと団結力で試合を支配し、立大に対する強い意志を見せつけた。
2024年4月21日(日)関東大学対抗戦Bグループ 対立教大学 @慶大日吉グラウンド
○慶大 54{28―12、26―10}22 立大●
関東大学対抗戦Bグループ 第1節 | ||||
慶應義塾大学 | 2024/4/21(日)12:30 K.O. @日吉 | 立教大学 | ||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
4 | 4 | トライ(T) | 2 | 2 |
4 | 3 | コンバージョン(G) | 1 | 0 |
0 | 0 | ペナルティゴール(PG) | 0 | 0 |
0 | 0 | ドロップゴール(DG) | 0 | 0 |
28 | 26 | 計 | 12 | 10 |
54 | 合計 | 22 | ||
前半5分 山本(T) 前半6分 今野(G) 前半17分 橋本(T) 前半18分 今野(G) 前半35分 中山(T) 前半36分 今野(G) 前半43分 橋本(T) 前半44分 大川(G) 後半2分 吉村(T) 後半2分 今野(G) 後半17分 中山(T) 後半18分 今野(G) 後半31分 笠原(T) 後半48分 遠矢(T) 後半49分 磯上(G) | 得点者 | 前半30分 長島(T) 前半39分 長島(T) 前半40分 中(G) 後半5分 安食(T) 後半29分 江田(T) |
慶應義塾大学 | ||||
# | 氏名 | 身長(cm)/体重(kg) | 学年学部 | 出身校 |
1 | 成田 薫 | 181/104 | 経4 | 慶應 |
2 | 中山 大暉 | 176/103 | 環4 | 桐蔭学園 |
3 | 吉村 隆志 | 177/108 | 環4 | 本郷 |
4 | 中矢 健太 | 183/105 | 総4 | 大阪桐蔭 |
5 | 長瀬 穣一郎 | 187/104 | 政4 | 山形南 |
6 | 藤井 大地 | 181/100 | 経4 | 慶應 |
7 | 田沼 英哲 | 176/95 | 総4 | 國學院大学久我山 |
8 | 冨永 万作 | 188/105 | 商4 | 仙台第三 |
9 | 橋本 弾介 | 169/77 | 法3 | 慶應 |
10 | 大川 竜輝 | 172/85 | 理3 | 慶應 |
11 | 石垣 慎之介 | 175/80 | 政3 | 慶應志木 |
12 | 今野 椋平 | 183/88 | 環3 | 桐蔭学園 |
13 | 山本 大悟 | 174/84 | 環3 | 常翔学園 |
14 | 笠原 悠真 | 178/81 | 政2 | 慶應 |
15 | 伊吹 央 | 176/81 | 経3 | 慶應 |
立教大学 | ||||
# | 氏名 | 身長(cm)/体重(kg) | 学年学部 | 出身校 |
1 | 八代 デビット太郎 | 180/111 | 観4 | 京都成章 |
2 | 進藤 大 | 174/97 | 社3 | 秋田 |
3 | 坂本 裕樹 | 176/114 | 営2 | 立教新座 |
4 | 白石 和輝 | 178/95 | 営3 | 國學院栃木 |
5 | 島﨑 太志 | 188/105 | 法3 | 桐蔭学園 |
6 | 日野 幹太 | 181/96 | 経3 | 立教新座 |
7 | 角田 龍勇 | 169/91 | 営3 | Hamilton Boys’ High School |
8 | 仙臺 蔵三郎 | 177/96 | 観3 | 立教新座 |
9 | 伊藤 光希 | 164/71 | 社4 | 桐蔭学園 |
10 | 中 優人 | 181/88 | 観4 | 桐蔭学園 |
11 | 村上 有志 | 171/81 | 営1 | 東福岡 |
12 | 佐藤 侃太朗 | 175/87 | 文3 | 國學院久我山 |
13 | 江田 優太 | 178/90 | 理4 | 川越東 |
14 | 長島 朔良 | 172/82 | 経2 | 立教新座 |
15 | 大畑 咲太 | 178/81 | 観2 | 東海大大阪仰星 |
慶應義塾大学 |
| 立教大学 |
103kg | FW平均体重 | 100.6kg |
824kg | FW合計体重 | 805kg |
181.1cm | FW平均身長 | 177.8cm |
試合開始から慶大は攻撃の手を緩めることなく、特にスクラムとモールでの優れた技術が光った。序盤の5分で山本大悟がディフェンスラインを突破し、見事なトライを決めると、その後も慶應は攻撃を強化。今野椋平のコンバージョンキックも成功し、一気に点差を広げた。
立大も何度か反撃を試みるものの、慶應の堅牢なディフェンスと戦略的な攻撃により、なかなか得点を伸ばすことができない。特に注目されたのは、途中から参加した副将、小城大和のスクラムハーフとしての活躍。彼は地元の高校時代からラグビーの才能を発揮しており、大学入学後もその技術とリーダーシップで多くの試合でキープレイヤーとして活躍している。
また、チームの主将である中山大暉は、試合を通じて前線でチームを牽引。チームメンバーからの信頼が厚く、チームの士気を高める役割を担っている。
試合終了間際、慶應義塾大学はさらに得点を重ね、最終的に大差をつけて勝利。この勝利は、今シーズンの慶應義塾大学の強さを示すものとなり、次戦への大きな自信となったことは間違いない。
今回、慶大のボール支配率が非常に高く、試合を通じて相手陣内でのプレーが多く見られた。この圧倒的なボール支配は、チームの結束力と一体感を象徴するものであり、連携プレーが随所に光る試合だった。
慶應義塾大学と立教大学のこの一戦は、両校の戦力と意地を見せつける激しい試合となったが、慶大の戦略的なプレーと団結力が勝利をもたらした一日だった。
(記事:宇田川志乃、写真:愛宕百華、梅木陽咲)
以下、主将インタビュー
ーー今日の試合を振り返っていかがでしたか
そうですね、今年はまず、スローガンの“No magic”を掲げる中で「攻める慶應」っていうところを1つベースに置いていて、アタック・ディフェンス共にとにかく前に出るっていうところを意識してたのでそこがしっかりこの試合で見せられたというか、自分たちのやるべきことを示せて、すごくいいスタートが切れたと思っています。
ーー新体制を迎えてこれからの意気込みなど
今年の目標が全国選手権ベスト4以上ということで、日本一目指しながらまずは慶應として10年越えられていない「正月越え」というところをを目指して、フレッシュな1年生も入ってきているので、1から4年生みんなでまとまって良いチームを作り上げていこうと思ってます。
ーー今日の試合を見ていてスクラム強かったなと感じたが、その点はどうか
そうですね、去年少し間苦戦した部分も多くあったので、今年になって新チームを始動してからチームでフォーカスしてきたポイントで、スクラムでトライを取れたっていうところは去年立教さんにやられたとこだったので、取りきろうというようにできたのは自分たちがやってきた3カ月間が出せてすごい良かったなと思います。
ーー最後にweb記事を読んでくださる方に今年1年間の一言
今年創部125周年というところで、チームとしても目標である日本一に向けて、ベスト4以上というのに向けて、日々全員が頑張っているのでよろしくお願いします。