【バレーボール】固さが目立ち連敗を止められず/関東大学男子1部バレーボールリーグ戦 第6戦vs東海大

バレー戦評

第1セットは冒頭に一歩リードするも逆転され、得意とするブロックも相手に利用されてそのまま流れを奪い返すことができない。つづく第2セットはサーブやレシーブでのミスが続き、好プレーは所々で見られるも連続得点にはつながらず勢いにのれない。切り替えたい第3セットは、前半は一進一退の攻防がつづくも、相手の高さを活かした早い攻撃に苦戦し点差を広げられて惜敗。春季リーグ戦の折り返しとなる今試合も黒星をつけた。

 

2024年4月27日(土)

春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦

第6戦 慶大×東海大

@キッコーマンアリーナ 10:00-

得点

慶大

セット

東海大

15

25

14

25

19

25

 

出場選手(サーブ順)

ポジション

背番号

名前(学部学年・出身校)

OP

渡邊大昭(商4・慶應)

MB

芳賀祐介(環4・札幌北)

S

山口快人(経2・慶應)

OH

12

内田克弥(環4・松江工業)

MB

松山鼓太郎(商2・慶應)

OH

11

入来晃徳(環3・佐世保南)

L

山元康生(法3・慶應)

L

今田匠海(政1・慶應)

途中出場

15

 久保田健介(商3・慶應湘南)

OH

清水悠斗(総1・習志野)

S

21

細野一真(経4・慶應)

 

内田のキレのあるスパイクがみられた

第1セットは中盤で大きく流れが変わった。序盤に松山鼓太郎(商2・慶應)が相手の浮いたボールを的確に押し込み2-1とすると直後には内田克弥(環4・松江工業)もスパイクを決めて優位な流れをつくる。しかしここから相手のスパイク・ツーアタックで6-6と肩を並べる。入来晃徳(環3・佐世保南)の好レシーブがつづくも攻撃が決まらず6ー9として慶大のタイムアウトを挟む。渡邊大昭(商4・慶應)のスパイクが決まるもその後も流れを変えることができず7ー13のタイミングで再びタイムアウト。山元康生(法3・慶應)や内田の巧みなスパイクレシーブがその後みられるも得点につなげられない。終盤はブロックアウトでの失点も重なり9ー17とするが内田のスパイクで1点を返す。その後は渡邊も相手のフェイントをブロックで防ぐ好プレーを見せるも、最後は押し流され25ー15でこのセットを落とした。

 

第2セットでも安定したレシーブをみせた入来

流れを変えたい第2セット。相手の緩やかなサーブを見逃さず、綺麗な形で入来まで繋げると、いきなり強烈なスパイクを決め先制点を取る。しかし、サーブやレシーブでのミスが続いた上に、ラリー戦でも相手より早く形を作ることができず自分たちのバレーができない慶大。そんな中、一際活躍が目立った選手がいた。アウトサイドヒッターの入来だ。6ー9の場面では第1セットに引き続き、好レシーブがまたしても光った。その後、6ー12の場面では松山との完璧な2枚ブロックで得点を決める。そんな入来の奮闘もあり、セット終盤は慶大の攻撃が優勢になる場面もあったが、相手の巧みなプレーを前に力及ばず、14ー25でこのセットを落とす。

 

苦しい状況でも松山がチームを鼓舞し続ける

序盤から失点が続いた第3セットで、渡邊のバックアタックが悪い流れを切る。そこから一進一退の攻防が始まった。その中で第2セットに続き入来がこのセットだけで6得点を決め、チームを鼓舞した。入来だけでなく、松山も負けじとクイックを決め存在感を示すが、相手の高さを活かした早い攻撃になかなか点差を詰めらず、迎えた11-16の場面。渡邊の力強いサーブが決まり、大きな盛り上がりを見せる。主将に続くように松山がダイレクトとブロックを決めるが、なかなかブレイクできず 迎えた17-23のピンチ。芳賀祐介(環4・札幌北)がブロックし相手を崩した流れで渡邊が力強いブロックアウトで得点。主将としての意地を見せ18-23とするが、チームの長所が見えた矢先、相手のスパイクが決まりゲームセット。点差を詰められず19-25でこの試合を落とした。

 

(取材:上村真子、長掛真依、村田理咲、河合亜采子、五関優太)

 

以下、コメント

 

星谷健太朗監督

――今日の試合を振り返って

全く力を出せる場面がなかったので、非常に残念な試合だったなと思います。

 

――第6戦となりリーグ戦の折り返し地点、これから強化していきたい点の取り方などは

これまでと同様ですが、新しいセッターに対してそれぞれのスパイカーが決められるようにというサイドアウトの力というのは引き続き上げたいなと思います。加えて、ブロックについてもハイセットの処理は非常にいいのですが、いわゆる向こうのAパスに対して早いトスで最後のブロッカーの位置取りが良くないので、そこは強化をしていきたいなと思います。

 

――次戦に向けて
切り替えて、明日は明日の風が吹くと思いますので、もう一回前提となる我々のエネルギーをしっかり出した上で、作戦の面でも相手に対してどう対応するかということを発揮できるように頑張りたいなと思います。

 

渡邊大昭主将(商4・慶應)

――ブロックを強みにしたいという中で、序盤はあまり機能しなかった部分があったが、どういった部分が難しかったか

相手のサーブキャッチがよく、自分たちのサーブが擦れ切れてなかったというところがあり、明日からはそこを修正していきたいと思います。

 

――3セット目は入来選手のスパイクや、渡邊選手のサービスエースなど慶大の強みが発揮できていたと思うが、第3セットを取り切るにはあと何が必要だったと思うか

3セット目は最初4-0で序盤の入りがとても悪かったです。どうしても力の差がある中で、細かいプレーや、チャンスボールの質、フェイントボールを落とすというのが最終的にスコアに出たと思います。点を取りたいときに取り切れないという状況があるので、楽しくというより熱く、闘争心をもってやった方がいいと思いました。

 

――次戦に向けて

負けてしまったのは仕方がないので、明日試合が続く中で雰囲気を落とさず熱く、みんなでワンプレーワンプレーできたらいいと思います。

 

入来晃徳選手(環3・佐世保南)

――今日の試合を振り返って

全体的にチームの力を出せていない部分が多くて、根柢の基本的なプレーができず、発展的なプレーにつながっていないということが大きなところだと思うので、明日からの試合で、意識するところを見直しながら頑張っていこうと思っています。

 

――特に第3セットから、トスが集まることが多く、決定率もとても高かったように思います。相手ブロックからも警戒される中、何を意識して攻撃していましたか?

(相手の)MBが2mくらいある大きい選手だったので、それをどう使うかっていうのを意識しながら、サイドブロックが低かったので、上から打つなり、選択肢を残しながら打つことを意識しました。

 

――次戦に向けて

相変わらず厳しい試合が続くと思うので、これからも流れをつかむというその一点に集中しながら、しっかり耐え続けていきたいと思います。

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