2024年5月26日(土)
春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦
入替戦 慶大×駒澤大
@駒澤大学玉川キャンパス 14:00-
※掲載が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。再発防止に取り組みます。
得点 | ||
慶大 | セット | 駒澤大 |
26 | 1 | 24 |
18 | 2 | 25 |
27 | 3 | 29 |
14 | 4 | 25 |
出場選手 | ||
ポジション | 背番号 | 名前(学部学年・出身校) |
MB | 1 | 松山鼓太郎(商2・慶應) |
OH | 8 | 入来晃徳(環3・佐世保南) |
OH | 6 | 内田克弥(環4・松江工業) |
MB | 12 | 芳賀祐介(環4・札幌北) |
S | 9 | 山口快人(経2・慶應) |
OP | 11 | 渡邊大昭(商4・慶應) |
L | 7 | 山元康生(法3・慶應) |
| 4 | 今田匠海(政1・慶應) |
途中出場 |
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S | 15 | 久保田健介(商3・慶應湘南) |
L | 3 | 緒方哲平(環1・日向学院) |
負けられない戦いは、1セット目から激しい攻防を繰り広げる。渡邊大昭(商4・慶應)のブロックや芳賀祐介(環4・札幌北)のクイックが鮮やかに決まると、続いて入来晃徳(環3・佐世保南)も相手を弾き飛ばす力強いスパイクで得点。山口快人(経2・慶應)のワンハンドトスを渡邊が決める高度なプレーも魅せた。山元康生(法3・慶應)の綺麗なサーブカット、今田匠海(政1・慶應)の粘りのレシーブには、内田克弥(環4・松江工業)がブロックをものともしないスパイクで応え、選手全員の良さが光る慶大。ただ、駒大のスパイクも鋭く決まり、20-23と追い込まるも、渡邊が主将としての意地を見せ3得点。23-24と駒大のマッチポイントとしながらも確実に背中をつかむ。ここで投入された緒方哲平(環1・日向学院)のサーブから芳賀のブロックが決まり、24-24。さらに綺麗な2枚ブロックが相手のミスを誘い、逆転。王手をかけると、長いラリーから、最後は真ん中、芳賀のAクイック。春リーグからセッターにコンバートした山口の巧みな采配が決定打となり、大事な第1セットをとった。
第2セット、序盤は主将・渡邊がチームをけん引する。リードを許す場面でスパイクを決めて2ー4、さらに山元がスラディングレシーブでつないだ一球から渾身のスパイクを放ち3ー5として2点ビハインドを保つ。その後ブロック・サーブなど攻守のバランスの良さを見せつけた内田の活躍で10ー10と並ぶと、芳賀のブロックから山元のナイスディグ、渡邊のスパイクと慶大らしいプレーで1点を勝ち取りリード。しかしこの点が試合の区切り目だった。点を積んだ慶大のスパイクに相手ブロックがつきはじめ、気づけば5連続失点。タイムアウト後も流れは奪えず、一気に駆け抜かれた慶大は18ー25で第2セットを落とした。
第3セット、序盤から渡邊の強打やサービスエースが決まり、2点のリードを奪う。力強いサーブに崩されるも、入来、渡邊、内田が2段トスを決めきり、この2点を護りながら後半戦へ。前後左右に揺さぶる駒大の攻撃に一時4連続得点を許すが、芳賀のクイックや内田のブロックアウトを狙った巧みなスパイクがチームを引っ張り、24-24とデュースに持ち込む。両チーム全員が大声でチームを鼓舞し、観客も手に汗を握りながら熱戦を見守る中、慶大はなかなか流れを手にすることができない。27-28と粘りながらも、相手セッターのツーアタックが決まり、27-29でこのセットを落とした。
絶対に落とせない第4セット、コートに立つ選手の顔には自信とともに緊張の色も見える。内田の好サーブで始まったこのセットだが最初の1点目を取られるとその後も守備面で連携が合わず1―4と点差が開く。渡邊がサービスエースを決め、さらに連続で相手を崩し5ー6と点差を詰めると、今田のナイスディグから松山松山鼓太郎(商2・慶應)や入来の正確なスパイクが決まり始め8ー10と2点差に収める。しかしここから一気に相手に突き放された。勢いを増す相手の攻撃を止められず攻撃面でも焦りからか思うようなプレーができずに10ー16と再び点差を開げると、流れを変えられないまま14ー25で敗戦した。
(取材:長掛真依、村田理咲、和田里咲、五関優太)
以下、コメント
星谷健太朗監督
――今日の試合を振り返って
最終試合までしっかりやらせていただいたこと、何よりありがたかったと思います。ただ結果が、結果というかパフォーマンス自体はよくなかったのでそれは残念でしたし、実力だったんじゃないかなと思います。
――この結果となった要因は
これが実力なので、実力は出せたけど、もうちょっと意識の問題で改善できるところがだくさんあったんじゃないかなと思います。
――選手の1点を追い求める姿は
1点はあまり追い求めていなかったと思いますね。そんなものではやっぱり。
――選手に期待することや今後に向けて
まずは長い間戦ってきて、しかもしんどい中戦ってきて入替戦も結果負けてしまってかなり気持ち的に沈んでいると思うので、一回そこをリセットできるように。そこからは勝ち上がってまたみんなで頑張れるような準備をしたいと思います。
渡邊大昭選手
ーー今の思いは
入れ替え戦はこれまでも経験してたんですけど、その中でも落ちたり、上がったりを経験して。去年の秋も勝って1部に残って、今年の春も1部で戦えたことが本当に嬉しくて。ただ残念ながら今回負けてしまって、本当に一番は監督とか普段から応援してくださる方々に結果で恩返しできなかったというのがすごく悔しいです。
ーー競った展開のなかで、相手のセットポイントも何度も凌ぎました。今日のプレーで良かった点は
サーブは全員責める気持ちを忘れず打ち切れたというのはすごく大きくて、法政戦でミスが多かったので。その中でも責める気持ちを忘れないで、ミスが出ても全員で立ち向かっていく姿勢というのは、サーブだったりスパイクだったりというところで表現されていたのかなと思います。
ーー逆に、競りながらも勝ちきれなかった要因は
やっぱり1本目の質。1本目の質が悪いと2本目、3本目とズルズル良くないところになってしまうので。1本目の質があまり良くなかったのかなと思います。
ーー早慶戦、東日本インカレも控える中で、どう調整していきたいか
最終的に、どんな試合展開でも自分が決めきれないと勝てないと思うので。しっかり自分を見つめ直して、チームを一つにできたらと思います。
山口快人選手(経2・慶應)
――今日の試合を振り返って
1セットなんとか逆転して勢いに乗ったんですけど3セット目のいい試合の時に負けちゃって、 実力がなかったかなと思います。
――第3セット惜しくも取り切れなった要因は
競ってる時にフェイントだったりとか軟打が落ちていたりとか、3枚ブロックいってるけどちゃんと完成してなかったとか、 最後だからというわけじゃないけど自分たちの組織がうまく回ってなかったかなと思います。
――第4セットも難しい展開が続きましたがどういった思いでトスをあげましたか
やっぱりサイドアタッカーの3人の調子を見ながら、誰が一番決められるだろうかなと考えながらあげてました。
――今後に向けてどのように気持ちを切り替えようなどはありますか
再来週に早慶戦があると思うんですけど、そこでしっかり自分たちの出せるベストを尽くして、また夏休みはどういうチーム編成になるか分からないですけど自分のやることをしっかりはっきりさせて、夏休みに成長できればなと思います。
緒方哲平選手(環1・日向学院)
――今日は大事な局面でサーブを任せられることが多かったと思いますが、どのような気持ちでコートに入りましたか?
厳しい状況だったので、自分が入って周りの選手を元気づけられるように、笑顔でたくさん声を出すようにしました。
――ポジションはリベロとされていますが、サーブは常に準備しているのですか
そうですね、サーブ練習の時もサーブとレシーブ両方の練習をしながらどちらのポジションにも対応できるようにしていました。
――この初めての春季リーグ戦を振り返って
初めての一部リーグで、すごいレベルの高さを実感して、今後はいろいろなポジションを任されてもそつなくこなせるように準備をしておきたいと思いました。
――今日の敗戦から次の試合に向けて
次はサーブで点をとれるようにしていきたいと思いました。