【ラクロス(女子)】前半からエンジン全開で成蹊大に大勝!リーグ戦2連勝/第36回関東学生ラクロスリーグ第2戦vs成蹊大

女子ラクロス

最高気温37度の中、関東学生ラクロスリーグ第2戦が行われた。試合は成蹊大に先制を許すも横手希未子(法4・慶應女子)の2連続ゴールで逆転に成功すると、第2Qでは藤岡杏(法3・慶應女子)の2ゴールと片岡采香(経4・慶應湘南藤沢)のゴールで前半を5ー2で折り返す。後半開始早々、安達心結(法2・日本大学)のゴールが決まると、郡璃子(文4・横浜雙葉)、竹村美智子(商4・成蹊)、澤田彩子(文3・品川女子学院)も決め、第3Qで9−3と6点差をつける。第4Qに入っても慶大の勢いは止まらず、片岡、安達、そして藤岡の2ゴールにより後半だけで一挙8得点を決める。守備では第3Qまではそれぞれ最小失点で抑えると、第4Qは相手に一点も与えなかった。試合は13ー3で慶大が勝利し見事勝ち点3を獲得、リーグ戦を2連勝で飾った。

 

8月11日(土)13:10試合開始

@駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場

 

♢スタメン♢

AT#88 藤岡杏(法3・慶應女子)

AT#11 片岡采香(経4・慶應湘南藤沢)

AT#43 横手希未子(法4・慶應女子)

MF#19 澤田彩子(文3・品川女子学院)

MF#71 三好香奈(法3・慶應女子)

MF#89 村山遥(経3・慶應湘南藤沢)

DF#64 大貫有澄(理4・洗足学園)

DF#14 松尾美咲(法4・慶應湘南藤沢)

DF#95 林田あさ乃(法4・白百合学園)

G#1 古川琴音(法4・Life Preparatory Academy)

 

 ♢得点♢

 

1Q

2Q

3Q

4Q

慶大

13

成蹊大

慶大得点者

横手(2)

藤岡(2)、片岡

安達、郡、竹村、澤田

片岡、安達、藤岡(2)

 

前節では逆転勝利を収め、リーグ初戦を白星で飾った慶大。第1戦を終えてBブロックは慶大・中央大・日体大の3校が勝ち点3で並んでおり、一試合の勝敗が順位に大きく影響する。続く第2戦は、2週間前に行われる予定だった中央大・日体大との上位対決が延期となったものの、慶大がファイナル4進出のために混戦状態から抜け出せるか否かが問われる非常に重要な試合となった。そんな今試合の相手は、昨季Aブロック4位の成蹊大となった。

 

試合開始2分、慶大はピンチを迎えるとそのまま決められ先制を許してしまう。それでも2分後には横手がFSから同点に追いつくと、相手パスをカットした安達・辻田直佑子(法3・白百合学園)から素早いパスを受けた横手が再びゴールネットを揺らし、早くも逆転に成功する。その後も慶大は攻撃し続けるも、相手の厳しい守りに苦戦しなかなか得点には結びつかず、第1Qはそのまま2−1で終える。

横手のシュートが慶大に勢いをもたらした

郡のドローから始まった第2Qは、あっという間に藤岡がFSからゴールを決めると、3分後にはゴール前にいた片岡が決め4ー1とする。タイム後には再び相手パスをカットした安達から大貫有澄(理4・洗足学園)・横手とパスを繋ぐと、最後は再び藤岡が決めチーム5点目を決める。終了間際には相手にFSを決められるも、5ー2と3点差をつけ試合を折り返す。

片岡に駆け寄る藤岡(88番)と横手(43番)

さらに相手を引き離したい慶大は、後半に入っても勢いが止まらない。4分、相手パスをカットした安達がそのままドリブルで運びゴールネットを揺らすと、3分後には郡がFSを決め7−2とする。その後1点を返され、慶大にイエローカードが出され数的不利に陥るも、終盤には竹村と澤田がそれぞれゴールを決め、相手に流れを渡すことなく9ー3で最後の15分へ突入する。

竹村に駆け寄る選手たち

慶大は3分、ここまでゴール前でフェイントをかけ相手守備陣を翻弄し続けてきた片岡がチーム10点目を決めると、ここで古川琴音(法4・Life Preparatory Academy)が相手のカウンターを好セーブで防ぐ。8分には片岡・横手・辻田・山下菜々美(法4・慶應女子)・中村綾花(法4・慶應女子)で繋いだパスを最後は安達がネットを揺らし11ー3とする。攻撃の手を緩めない慶大は13分に藤岡がハットトリックを達成すると、15分には4点目を決める。最終Qでは相手に一度もゴールを決めさせることなくスコアを13ー3とし、慶大はリーグ戦を2連勝、勝ち点を6に伸ばした。

古川(中央)の好守備も目立った最終Q

藤岡のシュートはゴールネットに吸い込まれた

前節は勝利を収めたものの序盤から相手にリードを許し、「立ち上がりが弱点になってしまっている」と横手は話していた。そんな慶大が今試合は一転、序盤から積極的に攻撃を仕掛け続けた。先制こそ相手に許すもその後は全員でパスを繋ぎ、ホイッスルが鳴る最後の最後まで相手ゴールを狙い続けた。守備では、相手のカウンター攻撃を全員で必死に守り、応援席から聞こえた掛け声「鬼のディフェンス」を体現した。主力2人を欠いた中(*)、このような試合運びができたことは選手たちの自信につながったことだろう。

*2024年8月15日(木)〜8月24日(土)に香港で開催される2024 World Lacrosse Women’s U20 Championshipに出場するU20日本代表選手に、慶大からは秋山美里(環3・日本大学)と葛西里保(医2・International School Manila)が選出されている。

試合終了後、記念撮影に応じてくれた

「日本一奪還」を掲げる彼女たちの次の試合は、昨季は異なるブロックに分けられた法政大との一戦である。ファイナル4へは勝ち点獲得はもちろん、勝ち点で並ぶと得失点差で順位が決まるため得失点差をどこまで広げられるのかにも注目だ。序盤からリードし、大量得点での3連勝を期待したい。

 

次戦 :第36回関東学生ラクロスリーグ第3戦vs法政大

8/31(日) 14:50~ vs法政大

 @駒沢オリンピック公園総合運動場補助競技場

(記事、撮影:岡里佳)

 

 

♢選手コメント♢

安達心結(法2・日本大学)選手

ドロワーも務めた安達(右側)

――リーグ戦2戦目となりました。率直な感想を教えてください

主力メンバー2人が不在の中、みんなで勝ち切ることができて嬉しかったです。

 

――前節より長い時間出場し、2点も決めました。どう振り返りますか?

今日の試合の目標は積極的に自分が仕掛けることだったので、実現出来て良かったです。

 

――攻撃面だけでなく、相手のパスカットなどの守備面でも目立っていました。どのようなことを心がけてプレーされていましたか?

もともと守備が得意なので、守備から攻撃につなげることが出来て良かったです。

 

藤岡杏(法3・慶應女子)選手

4得点を挙げた藤岡(右側・88番)

――今日の試合を振り返って

主力2人が不在の中で合宿を先週行い、練習の成果を発揮することが出来て良かったです。

 

――4点も決められましたが、ご自身のプレーはどう振り返りますか?

去年と比べて自分の強みが安定してきたので、それを出し切れたのが良かったです。

 

――ご自身の強みとは?

自分で仕掛けてシュートやラストパスを出すことが強みだと思っています!

 

――次戦に向けて意気込みをお願いします!

今月末の法政戦は主力2人が戻ってくるので、今回出てきた課題を主力2人を迎えてどう戦うか、また練習していけたらいいと思います。

 

片岡采香(経4・慶應湘南藤沢)選手

攻撃の中心だった片岡

――今日の試合を振り返って

結果的には勝てたのですが、自分たちがもっと丁寧にプレーできたシーンがあったと思うので満足はしていないです。

 

――チーム5、10点目を決めるだけでなく、ゴール前でフェイントをかけるなどしてチームのオフェンスに大きく活躍されました。ご自身のプレーはどう振り返りますか?

エースの秋山が不在なのでチームが攻め急ぐことを自分が落ち着かせることができればと思って、丁寧に丁寧にと意識しました。

 

――次戦に向けて意気込みをお願いします!

次戦は20点取ります!!

 

主将・横手希未子(法4・慶應女子)選手

戦局を見つめる横手

――今までと違い序盤から慶大がリードし続けた試合展開となりましたが、どう振り返りますか?

序盤からもっと離したかったのですが、立ち上がりにドローがとれなかったりと満足できないものでだったので、次の試合はもっとガーンと離せればと思います。

 

――序盤2点を立て続けに決めチームに勢いをつけました。ご自身のプレーについてはどう振り返りますか?

序盤からもっと離したかったのですが、立ち上がりにドローがとれなかったりと満足できないものでだったので、次の試合はもっとガーンと離せればと思います。

 

――次戦の法政戦に向けて意気込みをお願いします!

まだまだ過渡期、成長中のチームなので、3週間後にはまた違った姿を見せられると思います。

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