【バレーボール】秋季リーグ戦開幕直前!OH対談 渡邊大昭×内田克弥

バレー企画

いよいよ始まる関東大学バレーボール秋季リーグ戦。慶大は2部を戦いの舞台とし、1部への返り咲きを狙います!開幕直前の企画として、主将・渡邊大昭(商4・慶應)×内田克弥(環4・松江高専)によるスパイカー対談をお届けします!お二人の仲の良さが垣間見えた対談、ぜひご覧ください♪


はじめに

ーーこのお二人での取材は初めてだと思うので、他己紹介からお願いします!

渡邊内田

渡邊:内田克弥です。彼は島根県から来ていて、松江高専から慶應義塾大学の門を叩いたプレイヤーなんですけど、ここ(塾バレー部)に来る前に面識がなかったわけではないというところで。JOCの時に、自分が中学生の時に決勝トーナメント1回戦で島根県と宮城県で試合をやっているというところがありながら、あんまりお互い知らなくてというところから大学生活が始まって。彼は本当に練習に対する姿勢というのが素晴らしくて。練習が終わった後も、練習も真面目にしっかり全力でやりながら、自主練習だったりとか、ビーチバレーにも積極的に参加してチームを先導してきたというところで、下級生から尊敬されるようなプレイヤーなのかなというふうに思います。

内田:いやいやいや(笑)。

 

内田渡邊

内田:渡邊大昭です。彼は宮城県出身で、高校から慶應義塾の門を叩いたと(笑)。それでさっき言った通り、島根県と宮城県がJOCでやっていて、彼はその時からスタメンでエースとしてやっていて、僕はその時ベンチだったので多分。あまり面識がなくというところから、先ほどと一緒で大学生活が始まりました。プレー面で言うと、もう大エースで。大昭に決めさせるために、僕はレシーブを上げているような感じでやっています。生活面とかでは、彼は僕以上に後輩から慕われるような人で。練習では誰よりも真面目にひたむきにやりながら、なおかつ生活面ではいろんな人に声をかけたりとか、チームの精神的支柱は彼だと思っています。というような選手です。

2人の仲の良さが伝わってくる

ーーOHだからこそ分かるお互いの強みとは

内田:大昭の強みは、やっぱり大事な時こそ決め切るというところかなと思います。OHって最後に打ち切るポジションなので、最後終盤になればなるほど決まりにくくなる、(ディグが)上がってくるのが分かるので。ブロックも揃ってきたりとか、レシーブも揃ってきて決まりにくくなるんですけど、そういった大事な場面で決め切る力が彼にはあるのかなというのが、僕にはない強みだと思います。

渡邊:克弥のOHとしての魅力は、まず安定したレシーブ力というところがあって。去年の島田航希さん(令6卒・大同特殊鋼知多レッドスター)を上回るくらい、本当に守備面ではチームに貢献しているのかなという印象があって。サーブレシーブも然り、ディグも然り、チームの守備キャラとして先頭に立っているというところがあり、そこにプラスで彼の攻撃面での引き出しの多さというところは、チーム1なのかなというふうに思っていて。ストレート出し、ブロックアウトの技術もそうだし、クロスにしっかり打ち込む力というのもそうだし、フェイントだったり、リバウンドの技術というのも彼にしかない強みですし。僕は見習わなきゃいけないんですけど、逆に克弥がいるから自分はしっかりハードヒットで100%で打ち切ろうという気持ちになるので。「柔」と「剛」じゃないですけど、バランスの取れた2人なのかなというふうに思います。

内田:たしかに!

 

ーーすごく笑顔でお話を聞かれていましたが

渡邊:恥ずかしいよね(笑)。

内田:恥ずかしいです。お互いに。

 

ーーお二人が入部してから1番成長したことは

内田:プレーだと、やっぱりレシーブですかね。4年間で一番成長したのはレシーブだと思っていて、高校まではサーブレシーブも半分くらいしか参加しないというか、レシーブ力も今ほどは高くはなかったから試合でも全部のサーブレシーブを任せてもらっていたわけではないので。大学で、僕は身長がないので、やっぱりレシーブを強化しようと思って練習も打ち込んで、リベロも経験したので、レシーブというところで大学では一番成長したのかなと思います。

渡邊:僕がプレー面で4年間で成長した部分としては、やっぱりサーブなのかなと思っていて。入部したての時とかは、最初95キロとか90キロくらいだったんですけど、このままじゃいけないなと思って。スパイクも決まらないし高さもないので、そういった中で自分がチームにどうやって貢献しようと考えた時に真っ先に出たのがサーブで。サーブをどうやって伸ばそうかなと考えた時に、筋トレとか、あとはもう質は動画見直したりとか、いろんな選手の動画を見て自分に落とし込めるところを落とし込んでっていうところを何度も何度も繰り返して。今は最速120キロくらいになって、すごい伸びたなって、数値的にも伸びてるし、個人賞としても取れたので春リーグで。そういった部分では、めちゃめちゃ成長したのかなというところがあります。

 

ーーここまで春リーグ、入れ替え戦、早慶戦、東日本インカレ、近大合宿などを経験してきましたが課題や伸び代は

渡邊:課題しかないですけどね、もう(笑)。

内田:難しいよね。

渡邊:1個あげるとすれば、コンビの精度というところをもっと上げなきゃないうところで。セッターが山口(=経2・山口快人)というところで、今年から初めてセッターとして活躍していて、その分高さがチームとしてあるので、そこが武器なんですけど、やっぱりコンビの精度がまだまだ上げられるとこだと思うので、強みと言うまでにいかないので。そこを強化していったら相手は手も足も出ないようなチームになると思いますし、リベロで今田(=政1・今田匠海)だったりとか山元(=法3・山元康生)が安定したレシーブを供給してくれるので、そういったところでしっかりコンビで決め切れるような選手にならないといけないなと考えております。

 

ーー個人としてはいかがでしたか

渡邊:個人的には、今シーズンは結構苦しいシーズンだったのかなと思って。先輩たちが残してくれた1部という舞台を、自分たちの代で2部に降格させてしまったりだとか。あとは近大合宿、関西遠征でも、慣れない遠征というところもあって個人的には途中、熱中症で倒れてしまったりだとか、コンディションがなかなか保てなかったというところもあったので。リーグ戦がもう少しで、2週間くらいで始まるんですけど、そういうコンディションの部分もそうだし、チームを一つにするっていう部分では、もっともっと選手間の対話、双方向のコミュニケーションも必要になりますし。キャプテンとして何か残せるわけではないと思うんですけど、そういうマネジメントの部分も何か残せたらいいなと思っています。

内田:個人的にコンディションの部分で言えば、膝を痛めてしまったので、バレー以外でも体のケアとか、大昭がいるにしてもやっぱり大昭が後衛にいる時は僕が前衛で段トスを打ち切らなきゃいけない場面も多くなるので。東日本インカレも最後決めきれなかったので、僕が前衛の時に。そういった、終盤でも力を出せるような体づくりをするっていう部分は大事かなと思います。

 

この夏について

ーーこの夏、一番力を入れて取り組んだことは

内田:僕は、サーブレシーブです。安定していると思われていると思うので、練習中でも僕がサーブレシーブを乱してしまったら、いつもやらないミスでチームに悪い雰囲気が流れてしまうと思いますし。夏は重点的に励んでいかないといけないなと思って、サーブレシーブは。渡邊くんにお願いをして、自主練でも力を入れてやってきました。

渡邊:個人的には何か一つのことに力を入れていたというわけではなくて、全体的に本当に力を入れていたなというところがあって。「夏」という言葉があったんですけど、長い夏休みがあって、でも自分にとっては最後の夏休みで、全体練習を全力でやるのはもちろんで、そこからの自主練。いま克弥が言ってくれたと思うんですけど、克弥がサーブレシーブをやりたいって言ったら、自分がひたすらサーブを打つ。お互いに相乗効果じゃないですけど、自分が良いサーブを打ってサービスエースを取る。で、自分の良いサーブを(内田が)キャッチし続けることで良いパスが試合でも返せたり、という相乗効果が自主練では生まれていたのかなと。もちろん全体練習でもそうなんですけど、自主練は結構自分たちのペースでやれているので、後輩とかも誘ってこういう文化がなくならないようにってところで、主に夏は全部に集中してたんですけど、その中でも自主練というところで比重を高めていたのかなというふうに思います。

 

ーーこの夏一番の思い出は

渡邊:克弥、富士山登ったんですよ。

内田:登って朝日を見て練習に参加しました。

渡邊:(笑)

 

ーーどうして登ろうと思ったのですか
内田:部活の目標が日本一なので。

渡邊:知っておかないとね。

内田:気持ちから日本一を経験しました(笑)。

渡邊:僕はいろいろなところにお出かけに行ったぐらいですかね。大阪遠征のときに次の日にオフだったのでUSJに行ったりとか、たこ焼き食べたりとかして。普通のオフとかも鎌倉に行って海を見たりとかして。いろいろ考えると集中して一人ぼっちになってしまうので、開けたところで自然に触れることでリフレッシュして。東京って都会なので、しかも自分が思い詰めてしまうとどうしても心が苦しくなってしまうので、自然に触れてみると「あぁ、俺ってちっぽけなんだな」「なんでこんなことで悩んでるんだろうな」って思えるので、今年の夏は自然に触れたりリフレッシュをするようにしましたね。

内田:自然大事だよね。

渡邊:富士山もそうですし、自然いいですよね(笑)。

 

ーービーチも自然感じますか?
内田:あぁ、もう慣れちゃって…
一同:(笑)
内田:海行っても、いつも通りすぎて上がらなくなっちゃいましたね。だから、山とかそっちの方が。

 

ーービーチバレーで得られたものは例えば何がありますか
内田:いっぱいあって、ジャンプ力とかもビーチだし、小手先の技術というか。ビーチは足が動かないので、その分転んで小手先でポンって上げる場面が多くて。そのつなぎの部分はビーチが活きたと思います。

 

ーー合宿は環境面で大変だったと伺いました(体育館に冷房がなかったり…)
渡邊:いやもう本当にとんでもなかったですよ。この日吉記念館が、本当に恵まれた環境なんだというのを改めて知りました。ただ、そこでその体育館もそうですし宿舎も3段ベッドで、畳1枚とかで、本当にすごいきつい環境でやってたんですけど、それも良い思い出だなって。学生最後みんなとああやって、きつい状況かもしれないですけど、結果はどうであれなんとか乗り越えられたというのはすごく大きいのかなと思います。

内田:そうですね(笑)。でも、やっぱり他のチームとかは暑い中でもしっかり打ち込んでいたりとか、逆にうちは冷房とかが効いたなかでやってるので、慶應の環境が整ってるなって普段のありがたみというのも実感できたので、そこはいいかなと思います。

 

秋リーグについて

ーーチーム渡邊のラストシーズン、お2人も慶應バレー部のラストシーズンですが、今どのような思いですか。
渡邊:自分はもうやりきるしかないなと。全日本インカレが最後の大会だと思うんですけど、そこまでも3ヶ月だし、3ヶ月でもう自分のバレーボール人生が終わってしまうのでやりきるしかないという気持ちしかないです。後輩も4年生のためにプレーしないといけないですし、自分が先頭に立ってやっぱりプレー面・精神的な部分でも主将としてもっと頑張らなきゃいけないというとこはあるんですけど。最後までやり抜くことが一番かな。

内田:僕も卒業後はバレーボールはあんまりやらないので、こんなにバレーボールに打ち込む時間というのはあと3ヶ月しかなくて。確かにやり切ろうという気持ちはあります。加えて、あと3ヶ月間は抱え込まずに楽しんで、 いい思い出じゃないですけど、やってよかったなと思えるようにいうバレーボール人生の最後を過ごしていきたいなと思います。

 

ーーお2人とも2部で戦ったことがあると思いますが、2部の雰囲気は1部とは違いますか
渡邊:(2部は)結構サイズがない選手がちょこちょこ動いて、技があるチームも多いことが特徴かと。自分たちの強みはなんといっても高さなので、しっかりブロックで仕掛けて切り返したり、ネットプレーを合わせたりしたい。そこに繋げるところでサーブという部分で、この夏はずっとサーブに時間をかけてチームとして取り組んできたので、サーブ&ブロックをしっかり2部のチーム相手にとっていきたい。

 

ーー意識する対戦相手は
渡邊:学芸大学です。1戦1戦全ての相手(が意識する相手)ではありますが、学芸大は春リーグでもお互い1部で入替戦に負けてしまって、2部では最終週に当たると思うんですけど。そこでしっかり春のリベンジもそうですし、お互い知ってる仲の選手が多いので、良いラストマッチにしたいと思います。

 

ーー部全体的にはサーブを強化したと話していただきましたが、個人として注目してほしいプレーは

内田:レシーブとレフトスパイクです。

 

ーーリーグ最終日、どのような結末を想像してますか
渡邊:笑顔で終われたらいいかなっていう。やっぱり勝負事なので勝敗はつきものだと思いますが、その中で本当にこの学校・バレー部に入って良かった、自分で決めてよかったなって思える結末がいいなと思います。

内田:僕は結末は全く想像できなくて。本当に、だからこそどうなるか分からない。目の前の試合をとにかく過ごせていけば勝てるというか、いい形で終われるのかな。

 

ーー最後に秋リーグをどんなシーズンにしたいか、意気込みを教えてください!
渡邊:一戦必勝っていうところで、まずは一日一日、一戦一戦全力でやっていくということ。そこに結果が結びつけばいいなというところで、アナリストも先導してデータを取って最善の準備をしてくれています。チームとしてもこのチームで1部へ最速での復帰を目標に掲げてこの夏は戦ってきたので、その練習の成果を存分に発揮できる最後のシーズンで、最終的にそこで入替戦に行って昇格できればいいなと。

内田:僕たちはもうリーグ戦は経験することができなくて、2部のまま終わっちゃったら悔しいというかもう取り返すことができないので。そういった意味では、秋リーグで1部に上がりたいなと。春とかではずっと挑戦者だったので追われる立場というのは難しいけど、どこのチームと戦っても打ち勝っていきたいです。

                               (取材:長掛真依、五関優太)

綺麗に書けるように…ドキドキ

お二人とも渾身の1枚を書き上げてくれました!


タイトルとURLをコピーしました