開幕戦を勝利で飾り、1部最速復帰へ順調な滑り出しを見せた慶大。第1セットは、立ち上がりから3連続得点で幸先の良いスタートを切るも、相手が慶大の攻撃に対応し始め急ブレーキ。一時は6点に開いた点差を詰められ、24ー24の同点とされる。それでも、副将・芳賀祐介(環4・札幌北)と主将・渡邊大昭(商4・慶應)が意地をみせ、第1セットを27ー25で勝ち取る。続く第2セットも中盤から追い上げられる展開となるが、第2セットからコートに入った入来晃徳(環3・佐世保南)が怪我明けとは思えぬスパイクで得点を重ねてチームを牽引。26ー24で第2セットも奪うと、第3セットは徐々に慶大らしさを取り戻してそのままストレート勝ち。試合内容としては課題が残ったものの、ひとまず初週の2試合を3ー0で勝ち抜いた。
2024年9月8日(日)
秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦
第2戦 慶大×明学大
@大東文化大学東松山キャンパス
得点 | ||
慶大 | セット | 明学大 |
27 | 1 | 25 |
26 | 2 | 24 |
25 | 3 | 20 |
出場選手 | ||
ポジション | 背番号 | 名前(学部学年・出身校) |
S | 6 | 山口快人(経2・慶應) |
OH | 12 | 内田克弥(環4・松江高専) |
MB | 22 | 稲井正太郎(法1・慶應) |
OH | 2 | 清水悠斗(総1・習志野) |
OH | 1 | 渡邊大昭(商4・慶應) |
MB | 8 | 芳賀祐介(環4・札幌北) |
L | 4 | 今田匠海(政1・慶應) |
途中出場 |
|
|
MB | 9 | 松山鼓太郎(商2・慶應) |
OH | 11 | 入来晃徳(環3・佐世保南) |
L | 3 | 緒方哲平(環1・日向学院) |
第1セットは、山口快人(経2・慶應)のサーブで幕を開けると、内田克弥(環4・松江高専)のスパイクが光り、立ち上がりから3連続得点。幸先の良いスタートを切る。9ー7と点差を詰められた場面では、内田の強烈なレフトスパイクや山口のサービスエースなどで4連続でポイントを奪い、明学大を5点差に突き放す。ここで明学大はタイムアウト。慶大はその後も順調にポイントを重ねていくが、18ー12から芳賀祐介のクイックを止められて相手に3連続ポイントを許し、18ー15と詰め寄られる展開に。さらに、慶大は4点差で20点台に突入するも、24ー24の同点に追いつかれてタイムアウト。直後には、ブロックで相手にゲームポイントを握られるが、芳賀が冷静にコートの空いたスペースにボールを落として25ー25とすると、最後は主将・渡邊大昭が決め切り27ー25。慶大が第1セットを勝ち取る。
流れに乗りたい第2セットだが、開始早々にブロックでサイドアウトを取られるなど、リードを許す展開に。それでも、相手のサーブミスから7ー7の同点に追いつくと、芳賀祐介のブロックなどでさらに3点を追加。慶大の3点リードに転じると、再び明学大のタイムアウト。それでも慶大は勢いを失わず、第2セットからコートに入った入来晃徳を中心に得点を重ねる。守備では、春リーグにディグLとして起用されていたL・今田匠海(政1・慶應)がレシーブでも安定したプレーをみせ、チームを支える。第1セット同様、慶大が20点台に突入したところで再び明学大の追い上げに遭い24ー24の同点とされるが、入来のスパイクと清水悠斗(総1・習志野)のサービスエースで26ー24。第2セットも慶大が制し、第3セットへと繋ぐ。
第3セットは、序盤から4ー4、5ー5、6ー6と競った展開に。それでも、圧倒的な高さを誇る入来晃徳に加えて、第2セットまで力を出しきれずにいた渡邊大昭もブロックの脇を抜くレフトスパイクで得点するなど、個々の強さを遺憾無く発揮。さらに、S・山口快人もツーアタックで得点を決めるなど、連続得点で徐々に明学大との点差を広げていく。セット終盤でも入来の強烈なスパイクが光り、3点リードで20点台に突入。この試合は、第1、第2セットともに20点台で相手に猛追されていたが、渡邊のバックアタックなどで着実に点数を重ね25ー20でゲームセット。明学大をストレートで下し、開幕2連勝を飾った。
(取材:長掛真依)
▼以下、コメント
星谷健太朗監督
ーー第1セット終盤、第2セット中盤は追い上げられる展開となりましたが
結果的にはそういう形にはなりましたが、選手もいろんなトライをしてというところがミスに繋がってしまったところがあったので、そのトライする姿勢というのは良かったかなと思う一方、上手くいかない中で何回もトライし続けるのかというのはバランスを見て、やるべきところと、ここはトライをしようかというところのメリハリをつけて取り組んでもらえればと思います。
ーーこまめに選手を入れ替えていらっしゃいましたが
今、この試合での課題だなと思うところを変えている感じです。
ーー開幕2連勝で初週を終えましたが、手応えは
手応えとしては30点くらいかなと思っていますが、ストレートで2勝できたという結果はあるので、いろんな課題を持ちながらも成長を見据えた取り組みもできているなと思います。
ーー次戦、立正大への意気込み
常に我々のベストな状態を見据えながら、一球入魂で楽しく一生懸命やれるように準備をしたいなと思います。
渡邊大昭選手(商4・慶應)
ーー今日の試合を振り返って
自分たちのバレーが全然できてなかったかなという印象があって、一個一個のプレーも雑になっちゃって終盤追いつかれてというところがあったので。逆に言えば3セット目はそういうミスも少なくなって、しっかり自分たちで取り切るっていうシーンも多かったのでそこは良かったかなと思います。
ーーご自身のプレーを振り返って
スパイク自体もあまり良くなかったかなというところがあったんですけど、3セット目から山口(=経2・山口快人)のトスが良くなってきて、自分もしっかりコースの幅広く打ててたのですごく良かったかなと思います。サーブに関してはミスがゼロだったので、そこは良かったかなと。あとは、ミスによる失点が多かったので、自分も瞬時に対応できて良かったかなと思います。
ーー開幕2連勝で初週を終えましたが、手応えは
やっぱり初週というところもあってみんな硬さもあったりだとか、1年生も多く入っているチームなので。そういったところで自分たち4年生が3人スタメンで入っているので、そのメンバーがどれだけ引っ張っていけるかというところは鍵になってくるのかなと思います。プレーもそうだし、声がけであったりとか、マネジメントのところでも、自分たちはこのリーグで(塾バレー部での戦いが)終わってしまうので、最後にしっかりと引っ張って何か残せたらいいなと思います。
ーー次戦、立正大戦への意気込み
まずはしっかり休んで、アナリストと対策をしっかり準備しながら、「しっかりレシーブをあげて、最後はエースが決め切る」というバレーが出来たらいいなと思います。
今田匠海選手(政1・慶應)
ーー今日の試合を振り返って
勝てたという点では良いと思うんですけど、(慶大の)攻撃が相手がやってくることに対して全部後手後手になっていたなというのがあって。試合中にアナリストの指示を聞くのはもちろん大事だと思うんですけど、それ以上にコートの中で判断しないといけないことは自分たちでもっと判断して、戦術を変えていっても良かったのかなと思いました。
ーー第1セット終盤、第2セット中盤以降は追い上げられる展開となりましたが
ブロックが1枚になった時に、攻撃が決めきれていなかったので。相手が対応してきていることは2、3本で気づいて、そこから変えて相手の穴を見つけるというのをラリー中に考えられていたら良かったかなと、1本、2本で(相手の連続得点を)切れたのかなと思います。
ーー秋リーグはスタメンとしてレシーブもディグも任されています、2部で戦ってみていかがですか
(2部だと) スパイクはそんなに強くないので。サーブカットではフローターの人が多くて、フローターキャッチが少し苦手なので、フローターの精度をもっと上げないといけないなと思いました。
ーー緒方選手とコート上で声を掛け合って気合いを入れていらっしゃいましたが…
やっぱり哲平(=環1・緒方哲平)は盛り上げ役なので、そこに一人でも多く乗っかっていったらどんどんチームが盛り上がると思うので。自分も盛り上げていこうとは思っているんですけど、外から入ってきてくれた鼓太郎さん(=商2・松山鼓太郎)とかも一緒に盛り上がっていったら、チームのゲームの方向もこっち(慶大)に傾いてくると思うので、そこは一緒に盛り上げていこうという気持ちでやっていました。
ーー次戦、立正大戦への意気込み
立正は知り合いがいるので…(笑)。初週の2試合は(慶大の)強いところが出せていないと思うので、次は良いプレーをしてボコボコにしたいと思います!