8月15日〜24日に香港で開催された女子20歳以下ラクロス世界選手権大会に慶大から秋山美里(環3・日本大学)と葛西里保(医2・International School Manila)が選出された。チームは予選プールを1位で通過すると準々決勝はイングランドに12ー6で勝利し、準決勝はカナダに敗北を喫するも3位決定戦は格上のオーストラリア相手に14ー5で大金星を挙げ、女子ラクロス史上初の銅メダルを獲得した。秋山は全7試合全てに出場しチームトップの18ゴール、5アシストを記録した。
日本は2022年の世界大会で5位の結果を残すも、アメリカ・カナダ・イングランド・オーストラリア世界4強の牙城を崩すことができなかった。それから2年を経て迎えた今大会。秋山は攻撃陣をリードするATリーダーに選ばれ、リーグ戦でも見せていた圧倒的攻撃力が日本代表チームでも評価された。
予選プール初戦はアイルランド相手に11ー12と惜敗するも、次戦のジャマイカ相手に21ー3と大勝し、イングランド相手に12ー7と歴史的勝利を挙げるだけでなく秋山が5得点を決めPOM(プレイヤーオブザマッチ)に輝いた。その後の香港戦でもチームは17ー2で勝利し、予選1位通過を決めた。秋山はアイルランド戦ではチームの大会初ゴールを含む3得点、ジャマイカ戦で2得点、香港戦で3得点と、予選プールだけで13得点も決め、日本代表の快進撃に大きく貢献した。
再びイングランドと対戦することとなった決勝トーナメント初戦。2点を先制されるもその後は日本がペースを握ると12ー6。秋山は今試合でも2得点を決めた。準決勝ではカナダ相手に2ー17で敗北し、迎えた3位決定戦。「日本女子ラクロス初のメダル獲得」をスローガンに掲げていたチームとして絶対に負けられない一戦は、秋山のゴールで始まり秋山のゴールで試合終了。最終スコア14ー5のうち秋山は3得点を決め、日本代表チームは見事銅メダルを獲得した。
◆大会結果◆
日付 | 試合 | 対戦国 | スコア | 勝敗 |
8月16日(金) | 予選第1戦 | アイルランド | 11ー12 | ✕ |
8月17日(土) | 予選第2戦 | ジャマイカ | 21ー3 | ○ |
8月18日(日) | 予選第3戦 | イングランド | 12ー7 | ○ |
8月20日(火) | 予選第4戦 | 香港 | 17ー2 | ○ |
8月21日(水) | 決勝トーナメント | イングランド | 12ー6 | ○ |
8月22日(木) | 準決勝 | カナダ | 2ー17 | ✕ |
8月24日(土) | 3位決定戦 | オーストラリア | 14ー5 | ○ |
日の丸を背負って戦い抜いたプライドをぜひ慶大ラクロス部にもたらし、「日本一奪還」を目指して快進撃を続けてほしい。
(記事:岡里佳、写真:JLA提供)