東日本学生選手権大会(秋季)が11月26日~28日にかけて行われた。2日目に行われた新人選手権フリースタイルには、慶大からは笹沼拓己(政1・淑徳)が61㌔級、近藤大朗(総1・名古屋)が74㌔級、佐藤秀一郎(環2・八千代松陰)が92㌔級にそれぞれ出場。フリースタイル70㌔級には出久根慈英(経2・St. Mary’s International School)、中尾勇貴(経3・都立国際)の2人が出場し、出久根と中尾は準決勝で対決。慶大対決で中尾を破った出久根は勢いそのまま、決勝でも勝利し見事金メダルに輝いた。
2024年11月27日(水)@駒沢オリンピック公園 屋内球技場
【試合結果】
<男子フリースタイル74㌔級>
2回戦
○近藤大朗(慶大)[VPO 6:00=6-4]高橋聖也(東洋大)●
準々決勝
●近藤大朗(慶大)[VPU 0:50=0-10]上村朋也(日体大)○
<男子フリースタイル92㌔級>
1回戦
●佐藤秀一郎(慶大)[VSU 2:08=0-10]増田大将(山学大)○
<男子フリースタイル61㌔級>
1回戦
●笹沼拓己(慶大)[VPO 6:00=2-10]橋本善永(国際基督教大)○
<男子フリースタイル70㌔級>
準々決勝
○出久根慈英(慶大)[VFA 0:46=2-4]三好譲太郎(防大)●
○中尾勇貴(慶大)[VSU 2:52=0-10]大原和(防大)●
準決勝
○出久根慈英(慶大)[VFA 2:39=12-4]中尾勇貴(慶大)●
決勝
○出久根慈英(慶大)[VSU2:39=10-0]大迫泰生(東大)●
男子フリースタイル74㌔級に出場した近藤大朗(総1・名古屋)。2回戦は第1ピリオド終了間際に4ポイントを奪われ、1-4とされる。試合最終盤まで3-4と苦しい展開が続くが、最後の最後に2ポイントを獲得し、逆転勝ち。準々決勝へ進んだ。
しかし、続く準々決勝はわずか50秒で敗戦。悔しい結果となった。
前日に男子グレコローマン97㌔級に出場した佐藤秀一郎(環2・八千代松陰)は、階級を落とし、男子フリースタイル92㌔級に出場。のちに今大会92㌔級王者に輝く増田大将(山学大)と対戦するも、なかなか自分のペースに持っていくことが出来ず、0―10で敗北した。
男子フリースタイル61㌔級に出場した笹沼拓己(政1・淑徳)。両者譲らない攻防が続き、第1ピリオドを0-2で折り返す。第2ピリオド開始後、さらに攻撃を強めた笹沼は2-2とし、試合を振り出しに戻す。その後も攻め続けていた笹沼だが、終盤に2-4とされると、なかなか攻め切ることは出来ず。最終的には2-10とされ、無念の1回戦敗退となった。
フリースタイル70㌔級に出場した出久根慈英(経2・St. Mary’s International School)、中尾勇貴(経3・都立国際)の2人。準々決勝では出久根はフォールで勝利。中尾も10-0で勝利と幸先のいいスタートを切った。
慶大対決となった準決勝。試合は序盤から4-4と両者譲らない展開が続く。しかし、出久根が4ポイント獲得し8-4とすると、そのまま攻めの姿勢を崩さず、最後はフォール勝ちを収め、中尾との慶大対決を制した。
決勝戦を迎えた出久根。序盤は拮抗した試合展開が続くも、相手の態勢を見事に崩し、開始1分半で一気に6-0とする。そしてそのわずか30秒後さらに4ポイント獲得し、10-0に。決勝でも圧倒的な力をみせつけ、見事金メダルに輝いた。
(記事:塩田隆貴 写真:慶大レスリング部提供)
【選手インタビュー】
◇笹沼拓己(政1・淑徳)
――今日の試合を振り返って
初めての公式戦出場でしたが、思った結果にならず素直に悔しかったです。今回は通常より上の61㌔級での出場でしたが、フィジカルでの差を痛感しました。また練習でのイメージ通りには動けず、慌ててしまう場面もありましたが、良い経験になりました。次回に向けて、技術はもちろんフィジカル面の強化を意識したいと思いました。
◇近藤大朗(総1・名古屋)
――今日の試合を振り返って
今回の試合は、久しぶりのフリースタイルということもあり、非常に緊張しました。また、大幅な減量後だったことに対する不安もあり、試合前は震えが止まりませんでした。1回戦の初めは試合の感覚をつかむのに苦労しましたが、徐々に慣れていき、中盤からは自分のスタイルを出せたのではないかと思います。2回戦目では、相手が強豪選手だと分かっていたため、やれることを全力でやろうと強気で挑みましたが、結果的には力及ばず、手も足も出ませんでした。両試合ともに反省点が多く、今後の課題が見えました。この経験を活かし、来年の同じ大会では必ず表彰台に立てるよう努力します。残り少ない大学レスリングの時間を悔いなく過ごすため、全力で頑張ります。
◇佐藤秀一郎(環2・八千代松陰)
――今日の試合を振り返って
本日はフリースタイルの試合だったのですが、終始相手のペースを崩すことができませんでした。 しかしところどころで落としなどが決まった場面があったので、日頃の練習で落としから次の動作への繋げを反復していこうと思います。
◇出久根慈英(経2・St. Mary’s International School)
――今日の試合を振り返って
階級を上げての挑戦だったので緊張しましたが、特に怪我も無く良い成績を収められたので、嬉しかったです。ただ、試合展開が力任せだったり、技を決めた後の処理が甘かったりと、いろいろと直すべきことがあったので、練習ではそれらを直しつつ、次の試合にあたる早慶戦では、僕の得意なヘンテコムーブをかまして。頑張っていこうと思います。
◇中尾勇貴(経3・都立国際)
――今日の試合を振り返って
弱点を無くし、次は優勝できるように頑張ります。
【お知らせ】
12月8日(日)には日吉蝮谷レスリング道場にてレスリング部早慶定期戦が行われます!
また12月20日(金)、21(土)にはレスリング天皇杯全日本選手権が行われます。慶大レスリング部からは佐藤秀一郎(環2・八千代松陰)、淺野稔理(法2・慶應女子)、尾﨑野乃香(環4・帝京)が出場予定です!そちらもあわせてご注目ください!