【アイスホッケー】慶大圧巻の全勝で昇格を決める 早慶戦インカレ前の大一番/エイワ杯2024年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 第5節vs 立教大 

アイスホッケー

 

 

ファーストリーグを1位で終え、勢いそのまま秋大会のセカンドリーグを4連勝としたことですでに関東大学アイスホッケーリーグ最高峰の1部Aへ昇格を決めている慶大は、インカレ、早慶戦を前にセカンドリーグ最後の対戦相手である立大との試合に臨んだ。試合は立島健大(政2・慶應)の先制弾で幕を開ける。その後立大に同点とされるも第1ピリオド残り30秒でキャプテン振津青瑚(政4・埼玉栄)の一振りでリードを逃さない。第2ピリオドは慶大の反則が目立ちキルプレー時に得点を奪われる。しかし、第3ピリオド、今度は立大の反則が取られると11分に小島快(環4・慶應)の意表を突くショットで再びリード。残り16秒でパワープレーの間に勝見斗軌(法3・ontario hockey academy)がだめ押しのゴールを決める。これにより慶大は4-2で立大に勝利を収め、セカンドリーグ全勝を果たした。

※セカンドリーグはファーストリーグを終えて1部Aの下位2チームと1部Bの上位4チームが戦ってその中で上位2チームが1部A昇格

 

2024年12月15日(日)14:30F.O. @東京都西東京市東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ

 

1P

2P

3P

TOTAL

慶應義塾大学

2(12)

0(9)

2(14)

4(35)

立教大学

1(7)

1(15)

0(4)

2(26)

※()内はシュート数

メンバー

慶應義塾大学                                       

1. 振津、荘(敬)、勝見、古舘、有馬 

2. 立島、荘(晶)、三田、小島(快)、川島

3. 栖原、芝田、小島(佑)、郷、能條

4. 清水、木原、生原、宮部、沖野

GK先発:及川 

 

シュートを放つ荘

ブザーが鳴り響いたのと同時にスティックのぶつかり合う衝撃音がリンク内に響き渡る。第1ピリオドから激しい攻防が繰り広げられ、両選手が縦横無尽に氷上を駆け巡る。6分59秒、慶大のFWが試合を動かす。立大陣地内で積極的にパックを回す荘敬大(経4・慶應)が狙いを定め鋭いショットを放つ。相手GKはそれをブロックしようとしたが、ゴール前に待機していた立島がワンタッチで方向をずらし、ネットを揺らした。

 

喜びもつかの間、立大はさらに攻撃参加を積極的に行う。このアップテンポに苦しんだ慶大は反則が目立ち、キルプレーの時間が長くなる。そして、16分32秒、立大のFW浅野凛生(経2・日光明峰)が混み合った慶大ゴール前でねじ込み、試合をイーヴンに戻す。それでも第1ピリオド残り30秒でキャプテンの振津が立大DFを抜く鮮やかな抜け出しから放たれた強烈なショットはGKの肩の上を通り、ゴールに吸い込まれる。ノーアシストの個人技で慶大に再びリードをもたらす。

話し合うキャプテン振津と有馬

続く第2ピリオドは慶大の苦しい時間が目立った。古舘広壮(商2・八戸)が必死のディフェンスで立大の攻撃の時間を止めるも、反則を取られてしまう。キルプレーの中、今ピリオド開始2分30秒で立大のルーキー中舘慎太郎(経1・白樺学園)が裏からもらったアシストに即座に反応して放った針の糸を通すようなロングショットが決まる。これでまたイーヴンに戻され、シーソーゲームとなる。その後、立大選手のスピードある攻撃を耐え抜き、守りの姿勢から攻めの姿勢に転じることで再び攻守が目まぐるしく入れ替わる激しい展開となる。

立大のシュートに構えるGK及川

 

ゴールを決め喜ぶ小島

何とか第2ピリオドを耐え抜いた慶大は第3ピリオドで今リーグでトップのチームであることを証明する最高のパフォーマンスをみせる。中盤にかけて攻め込まれた慶大前線はこのピリオドではハーフラインを超える位置取りが目立ち始め、アグレッシブさが見受けられる。DFでは今季リーグ戦で慶大ゴールを守り続けた守護神GKの及川寿暉(経4・慶應)がより前に出てパックを送り出す。立大は徐々に反則が目立ち始め、慶大優勢の時間が増える。ゴールを囲い込み機会をうかがう慶大はAマークを背負う小島快(環4・慶應)が同じくAマーク荘とキャプテン振津の素早いパス回しにより空いたスペースから相手GKの裏をかきゴールのど真ん中にシュートを沈める。

 

氷上を駆け回る勝見

第3ピリオド1点ビハインドで背水の陣の立大は、GKをFWに変え攻撃の層を更に厚くして慶大ゴールに迫る。しかし、こちらも厚い慶大のディフェンスラインに上手く守り抜かれ、なかなかショットを決められず。残り30秒、その隙を逃さなかった勝見が相手からパックを奪い去り、ハーフラインから放った精度の高いショットはゴールめがけて一直線に向かい、ダメ押しの4点目となった。残り30秒を固くキープした慶大は最終的に4-2で勝利を収め、今季セカンドリーグの全勝を果たし、来シーズン、1部Aでプレーするチームとしての力の違いを見せつけた。

ピンチを切り抜ける及川

今季、慶大はファーストリーグから着々と勝ち星を積み重ねていき、セカンドリーグも毎試合安定した成績を残し続け、他チームとの格の違いを見せつけた。今ゲームでも特に目立ったが、キャプテンの振津を中心にAマークを背負う小島、荘がチームを優れたリーダーシップで引っ張っていくだけでなく、成績の面でも慶大を押し上げる要因となっている。4年生の引退まであと1か月もなく、来シーズンのリーグ戦のためにもインカレや早慶戦など大きな舞台を通して、下級生の成長を期待したいところである。寒さの厳しい季節となったが、今最高に熱い慶大の快進撃はまだまだ続く。                       

                  (記事:檜森海希、渡邊くるみ、吹山航生 写真:野田誉志樹)

 

令和6年度関東大学アイスホッケーリーグ戦DivⅠ-B

▼ 対戦成績

Div.I-B
Second
大東文化
大学
日本体育
大学
慶應義塾
大学
専修大学立教大学青山学院
大学
60分
PSS
PSS
60分
勝点順位
大東文化大学
 
 2-1
2 0-2 4
 0-1
 0-2
0 0-3 8
 0-3
 0-2
1 0-1 5
 1-2
 1-0
1 0-1 2
 0-1
 3-0
4 0-1 3
 1-2
6位
日本体育大学 1-2
4 2-0 2
 1-0

 
 0-4
1 0-0 7
 1-3
 2-0
3 1-1 2
 0-1
 0-0
6 3-0 1
 3-1
 2-2
4 1-0 5
 1-3
2位
慶應義塾大学 2-0
8 3-0 0
 3-0
 4-0
7 0-0 1
 3-1

 
 2-0
5 2-1 2
 1-1
 2-1
4 0-1 2
 2-0
 0-3
4 1-0 3
 3-0
151位
専修大学 2-0
5 1-0 1
 2-1
 0-2
2 1-1 3
 1-0
 0-2
2 1-2 5
 1-1

 
 1-1
4 3-0 1
 0-0

 0-3
5 3-1 4
 1-0
PSS 1ー0   .

3位
立教大学 0-1
2 1-0 1
 1-0
 0-0
1 0-3 6
 1-3
 1-2
2 1-0 4
 0-2
 1-1
1 0-3 4
 0-0

 
 0-0
2 2-1 1
 0-0
4位
青山学院大学 0-3
3 1-0 4
 2-1
 2-2
5 0-1 4
 3-1
 3-0
3 0-1 4
 0-3
 3-0
4 1-3 5
 0-1
PSS 0-1   .
 0-0
1 1-2 2
 0-0

 
5位
 
(2024年12月15日 20時56分)
 

※○:60分勝(勝ち点3)、□:GWS勝(勝ち点2)、■:GWS敗(勝ち点1)、●:60分敗(勝ち点0)。

次戦予定

・第97回日本学生氷上競技選手権大会 @青森県八戸市/テクノルアイスパーク八戸

2024年12月24日(火)―2024年12月29日(日) ※対戦相手、時間日時詳細は未定

・第88回早慶アイスホッケー定期戦 

2024年1月5日(日)16:30- F.O. @東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ

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