【レスリング】尾﨑野乃香 オリンピアンの誇りを胸に 天皇杯再び栄冠へ/2024レスリング天皇杯全日本選手権 2日目

レスリング

12月19日から22日にかけて行われたレスリング天皇杯全日本選手権。2日目となる20日には男子フリースタイル92㌔級に佐藤秀一郎(環2・八千代松陰)が、女子フリースタイル62㌔級には尾﨑野乃香(環4・帝京)が出場。佐藤は初戦で敗れるも、尾﨑は昨年王者の底力を見せつけ、天皇杯連覇の偉業を成し遂げた。

 

2024年12月20日(金)@代々木競技場第二体育館

 

【試合結果】

〈男子フリースタイル92㌔級〉

1回戦

●佐藤秀一郎(慶大)[VSU 1:46=0-11]内田貴斗(自衛隊体育学校)○

 

〈女子フリースタイル62㌔級〉

準々決勝

○尾﨑野乃香(慶大)[VFA 1:49=6-0]伊藤渚(日体大)●

準決勝

○尾﨑野乃香(慶大)[VPO 6:00=4-0]榎本美鈴(自衛隊体育学校)●

決勝

○尾﨑野乃香(慶大)[VSU 3:18=10-0]竹元紫凛(京都府立丹後緑風高)●

 

〈スコア見方〉

(例)[VSU、4:30=11-1]

・VSU→勝利方法、詳しくは下の図を参照

・4:30→試合終了時間(この場合は試合開始から4分30秒後に試合終了)

・11-1→試合終了時の点数(フォールによる勝利は点数を問わない)

VFA

victory by fall  フォールによる勝利

VIN

victory by injury  負傷棄権による勝利

VCA

victory by 3 caution  警告3回による勝利

VSU

victory by technical superiority テクニカルフォール(10点差)

VPO

victory by points  ポイント判定勝ち

VFO

victory by forfeit  不戦勝 危険試合による勝利

DSQ

disqualification  罰則による失格

2DSQ

double disqualification  両者失格

(詳しいルール解説は日本レスリング協会公式サイトを参照)

 

この1年を締めくくる大会であるレスリング天皇杯。内閣総理大臣杯で3位に輝き、天皇杯出場の権利を得た佐藤秀一郎(環2・八千代松陰)は男子フリースタイル92㌔級に出場。試合前には「一勝でも多くしたい」と意気込んでいた佐藤。第一ピリオド中盤に背中を取られると、回転技で一気に0-11とされ、テクニカルフォール負け。初めての天皇杯は悔しい結果に終わった。

悔しい結果に終わった佐藤

8月に開催されたパリ五輪で見事62㌔級銅メダルに輝いた尾﨑野乃香(環4・帝京)。昨年の天皇杯では68㌔級王者に輝くだけでなく、最優秀選手として天皇杯を授与されるなど圧巻のパフォーマンスで2023年を締めくくった。

天皇杯連覇へ期待のかかる尾﨑

 初戦となった準々決勝では、試合序盤から尾﨑ペースで試合が進んでいき、試合開始2分も経たないうちにフォール勝ち。難なく準決勝へコマを進めた。

準々決勝ではフォール勝ちをおさめた

続く準決勝も相手に一切臆することなく、第一ピリオドを4-0で折り返す。その後はお互い拮抗した試合展開が続くも、相手にほとんど攻めさせることなく、そのまま4-0でポイント判定勝ちをおさめた。

相手に全く隙を見せることなく戦い抜いた

連覇をかけて迎えた決勝。試合開始1分弱で相手の背中を取ると、回転技で6ー0とする。その後2点を追加し、第1ピリオドを8ー0で折り返すと、第2ピリオド開始直後に2点を奪い、テクニカルフォール勝ち。見事天皇杯連覇を成し遂げた。

決勝でも圧倒的な強さを見せた

佐藤は惜しくも敗れてしまったが、尾﨑は天皇杯連覇を成し遂げるなど、2028年のロサンゼルス五輪に向けて、いいスタートを切った。約4年後に迫るロス五輪での金メダルに期待が高まるばかりである。

(記事:塩田隆貴 写真:宇田川志乃、中大スポーツ新聞部)

佐藤は来年の天皇杯でのリベンジに期待だ

今回の取材では中大スポーツ新聞部様に写真の提供をしていただきました。

この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。

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