慶大の体育会を深掘りしていく連載企画、「What is 〇〇部?」の第8回目は庭球部。新体制となった男女庭球部は男子は一昨年の優勝以来の王座制覇を誓い、女子も王座制覇を第一の目標として邁進している。そんな新体制を迎える庭球部に取材し、チームの目標に対して挑もうとしている姿を伺った。
選手紹介
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主将
大橋麗美華
(総3・光明相模)
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副将
中島玲亜
(総3・岡山学芸館)
主務
寺田陽奈乃選手
(政3・慶應女子)
慶應義塾体育会とは
【歴史】
1901年に創部され、日本で最初に硬式テニスを採用した部活動。日本のスポーツ選手で初めてオリンピックでメダルを獲得した熊谷一弥など数々の名選手を輩出し、日本のテニス界を牽引してきた。
【活動場所】
蝮谷テニスコートが主な活動拠点。日吉キャンパスにあり、多くの自然に囲まれている。室内コート場も完備されており、毎年、横浜チャレンジャーカップなどの国際大会などもここで開催されている。
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屋外、屋内ともに環境の整ったコート
【主要大会、スケジュール】
2月 関東学生新進テニス選手権大会
4月、5月 早慶交流庭球試合
関東学生テニストーナメント
6月 早慶対抗庭球試合
8月、9月 全日本学生テニス選手権
関東学生テニスリーグ
11月 関東学生テニス選手権
12月 全日本学生室内テニス選手権
選手インタビュー
Q:昨シーズンを振り返って
大橋:昨年はリーグ4位で王座(=全日本大学対抗テニス王座決定試合)に出場することが出来ず悔しい結果に終わりました。あと一歩が足りず後悔も残りますが、その悔しさがあるからこそ、今年こそは王座で優勝したいという強い思いを持って日々の練習に取り組めています。
中島:チームとしては、本当に悔しい結果でした。関東リーグでも優勝を目指して、王座を目指して頑張っていたので、そこの点では本当悔しかったです。ただ、入れ替え戦に掛からずに4位という結果で終われたことは、3連敗という苦しい状況にあった中でもその後の2戦を勝ち切れたというのは、今後のチームとしても大きかったですし良かったのかなとは思います。
寺田:一言で言えば、ただただ悔しい1年だったなと思っています。王座優勝(=全日本大学対抗テニス王座決定試合)しようと言っている中で関東4位、王座出場すらもできなかったのが本当に悔しいなと思っています。自分自身はコートに立つようなレベルではないですけれど、自分なりにサポートの面で絶対にこの子達を王座優勝させたいというふうに思っていたので、それが報われなかったというのはすごく悔しかったです。2年前から2、3人くらい減って、一人にかかる負担が多かった分、「次は私これやります!」って下級生の子から言ってくれたり、オーナーシップがすごく高まったというのは、今年につながるすごく良い一年だったかなと思います。
Q:前の代から学んだことで大切にしていることはありますか?
大橋:チームのために自分が何ができるかを常に考えるように意識しています。試合に出る選手だけでなく、応援やサポートをするメンバーも含め、チーム全員が一つになって戦うことが結果に直結すると学びました。今年もその意識を大切にしながら、主将としてチームをまとめていきたいです。
Q:庭球部はあなたにとってどんな存在ですか?
寺田:一貫校も含めて大きな意味で言えば、私は中等部の頃からずっとテニス部に入っているので、慶應の庭球部を私の中から抜いたら本当に何してたんだろうと思うくらい…(笑)ひたすらに中学の頃から、慶應でなかったらここまでテニスはしていないですし、慶應の庭球部にいることが当たり前になっていますけれど、それがなかったらすごい人生が変わっていたんだろうなと。大袈裟に聞こえるかもしれないですけれど、ご縁だと思っています。なくてはならない良い環境なんだろうなと、この先の人生でもそう思うんだろうなとは考えています。
Q:新4年生はどんな学年ですか
Q:新チームの強みと課題は?
中島:男女でご飯に行くとか、プライベートでの深い関わりは少ないですけれど、人数が少ないですし、一人ひとりがすごく頑張ってくれる学年かなと思っています。特に女子はみんなすごく真面目で、本当にみんな頑張る。サボらない、妥協しないところが私たち新4年生の売りだと思うので、同期に、特に女子の同期にはすごく恵まれたなと思っています。
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プレーについて話し合う中島
大橋:今年の女子チームは、一人ひとりが強い個性を持っていることが大きな強みだと思います。一方で、部員数が少ない分、個々の実力をどれだけ上げていけるかが課題になってくると感じています。チーム全体の底上げを図るためにも、練習の質を高め、限られた時間の中で最大限の成果を出せるように意識して取り組んでいきたいです
Q:今年の目標は?
寺田:一言で言ったら、本当に男女で「王座優勝」するしかないなと思っています!男女の主将・副将を近くで見てきて、あの子達なら絶対にやってくれると思っているので、それに対して私はあの子達の自信をとことんつけて「あとは任せた!」って感じです(笑)。私も多分ベンチには入るので一緒に戦うことはできますけれど、実際に戦うのは彼ら、彼女ら自身なので。あの子達を日本一にしないと本当に後悔すると思うので、個人・団体ともに、そこはとことん突き詰めたいなと思います。
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主務としてのラストイヤーを迎える寺田
中島:チームとしては、関東リーグで優勝すること、早慶戦で勝つこと、王座で優勝することが目標です!また、個人としては、テニス人生を通して、個人戦ではシングルス・ダブルスともに優勝したことがないので、最後は日本一を目指して頑張りたいなと思います!
大橋:男女王座優勝です。
ご覧いただきありがとうございました!前編では男子庭球部の紹介もしているのでぜひ、ご覧ください!
(取材:長掛真依、梅木陽咲、吹山航生)