2月18日に開幕する全日本学生スキー選手権大会(インカレ)。直前特集第3弾では最後のインカレとなる主将・船本新大(総4・長野俊英)と副将・河野太郎(総4・慶應)にインタビューを行い、大会に懸ける想いを伺った。
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右から主将・船本、副将・河野
――部としての目標は
船本:男子総合3位以内、女子が総合4位以内を掲げてオフシーズンから取り組んでいます(去年は男子が7位、女子が6位)。男子は高めの目標を設定していますが、不可能な目標ではないので頑張っています。女子に関しては達成できそうな目標です。
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船本新大
――どういった練習に取り組んできたのか
船本:私は何度も惜しいところまではいったのですが、インカレで入賞してポイントを取ったことがまだないので。最後のシーズンは大きく成長しないといけないので、今までと同じ練習ではなくていろいろと変えながら、ラストシーズンで目標達成に貢献できるように練習に励んでいます。
河野:それぞれに得意な種目があって、自分が部に貢献できる種目を頑張っていて、各々が長所を伸ばすために違った方向で取り組みポイント獲得を目指しています。先日のスーパー大回転のインカレ(1月下旬に行われた)では、この競技が得意な女子選手が1部で優勝しました。そうした得意な種目を伸ばしていくことが大事だと思います。
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河野太郎
――大会を誰に見てほしいか
船本:一番は家族、特に親には見てほしいです。この13年、競技ができたのは親のおかげなので。最後にインカレで活躍している姿を見せて、恩返しができたらすごく嬉しいです。あとは監督や部員といったスキー部の仲間には本当に見てほしいと思います。自分が主将としてやってきて、このチームでよかったと思ってもらいたいです。
河野:最も応援してくれた両親、そして一緒に練習してきた仲間、スキーをやっていなくても長いこと応援してくれた友人に見てほしいです。
――インカレの見どころ
船本:スキー競技は個人競技で、他の大会では部で戦うことはないのですが、インカレという場はスキー競技が唯一チームスポーツになる大会なので、一人一人が部のためを想って滑るところが魅力だと思います。個人競技がチームスポーツになるというところに注目して見ていただけたらと思います。
河野:応援される圧というか量が普段とは桁違いで。本当にみんなで戦っていて、一人一人が背中を押されているのが実感できる舞台なので、そういった熱い戦いが見どころだと思います。
――大会への意気込み
船本:昨年までの3年間、インカレでポイントを取ったことがなくて、まだスキー部に貢献できていない状況なんですけど、この1年間主将としてチームをまとめてきて、今のスキー部はいい方向に向かっていて、すごくいいチームになってきているので。これまでの活動を最後に自分の滑りとして結果に出して、最後このチームに貢献したいと思うので、必ずインカレ1部でポイントを取ってチーム全体の目標の一助になりたいと思っています。
河野:競技人生の集大成なので、インカレで入賞してチームに貢献すること、そしてその姿を後輩に見せてチームに流れをつなげていきたいと思っています。
最後のインカレを目前に控える河野や船本ら4年生たち。夏のトレーニングから照準を合わせてきた最高の舞台は、もう目の前まで来ている。
(写真提供:慶大スキー部 取材・記事:工藤佑太)