【What is ○○部?】光速スマッシュで上位リーグへ!/File.9 バドミントン部

バドミントン

慶大の体育会を深掘りしていく連載企画、「What is ○○部?」。9つ目の体育会はバドミントン部!慶應義塾大学体育会バドミントン部は日本で最も深い歴史を持つバドミントン部であり、「意志を受け継ぐ」をスローガンに掲げている。現在男子は3部、女子は4部リーグに所属しており、目指すは男女共に上位リーグ昇格。今回ケイスポは日吉キャンパス記念館で行われている練習を取材。バドミントンを始めたきっかけやバドミントン部の雰囲気などについて、主将・稲田雄紀(新法4・私立青山学院高等部)、鈴木恵子(新医4・慶應女子)に伺った。

 

――バドミントンを始めたきっかけ

稲田:僕は小学校の時に幼馴染に誘われ、地元のクラブのチームに連れて行ってもらったことがきっかけです。

鈴木:私は中学までフィギュアスケートのクラブチームに所属していました。高校に進学した際、クラブチームではなく部活として何かスポーツをしてみたいと思い、以前から興味のあったラケットスポーツのバドミントンを始めました。

 

――慶大バドミントン部を選んだ理由

稲田:高校時代、全国大会に出場することを目標にして個人戦で“全国”を目指していましたが、結局高校の成績では出場できずに終わってしまいました。そのため、大学ではしっかりと個人の目標を達成しようと思い、バドミントン部に入部しました。それが大学でもバドミントンをしようと思ったきっかけです。

鈴木:私はもともと医学部体育会バドミントン部に所属していましたが、1年生の11~12月に高校時代のダブルスのペアが途中入部で体育会に入り、その後私も少し体験させてもらいました。医学部体育会も元気が良く素晴らしい部活でしたが、さらに強くなりたいと思うならば厳しい環境に身を置く必要があると感じ、途中入部を決意しました。「もっと厳しい環境で頑張りたい」と思ったのが体育会に入ったきっかけです。

上達できる環境がそろっている

――バドミントン部で苦労したこと、楽しかったこと

稲田:苦労したこととしては大学1年生の時はベンチメンバーだったため、リーグ戦という一番大きい団体戦に出られなかったことです。高校でそれなりに結果を残してきたという自負があったので、体育会に入ってもレギュラーになれると思っていましたが、なかなかなれず苦しかったです。

楽しかったことは、大学2年生の春リーグで、選手として初めて出場したことです。バドミントンはシングルス2つとダブルス3つで勝敗が決まるのですが、最後のシングルス(第3シングルス)に出場した際、セットカウントが2-2の状態で、私の試合の勝敗が慶應の勝敗を決めるという状況でした。そこで勝利することができ、その試合自体がとても楽しかったですし、バドミントンを続けてきて良かったと感じました。

鈴木:苦労したことは、ジュニアや中学からしっかりやってきた人が多い中で、私は高校からバドミントンを始め、経験が浅く、不器用で運動神経も良くないため、一つ一つ習得するのに時間がかかったことです。周りがどんどん上達していく中で、自分が成長できていない、差が広がっていると感じることが多かったです。また、私は医学部で、医学部のカリキュラムが他の学部と異なるため、スケジュールが合わないことが多いのも大変でした。

楽しかったことは、女子部員数が少ない中、私は3年生で、2年生には女子が一人もいない状況でしたが、今年はやる気のある1年生が5人も入部してくれました。一緒にがんばれる後輩ができたことが非常に嬉しいし、楽しいです。

女子部員も増えた

――普段の練習について

稲田:長期休みは週6で4時間というのが基本で、学校があるときは週6で平日3時間、土日4時間というのが基本です。練習試合をするために、様々な方が来てくれるということもありますし、逆に自分たちが試合をしに他の大学に行ったりすることも多いです。

練習は4時間程度

――練習で心掛けていること

稲田:僕はキャプテン経験が中高では無かったので、バトミントンという個人競技かつ受験などもあり“個人“に目が行きがちでした。そんな自分が意識的に心掛けていることとしては「自分が一番きついことをする」や「自分が一番声を出すこと」です。他の部員をどのように牽引するかを考えたときに“行動で示すこと”を自分は主将像として描いています

鈴木:これまでは自分がレベル的に低かったため、ひたすら他の部員についていくというイメージで過ごしてきました。しかし、多くの後輩が入ってきてくれていること、さらに同期の子が休んでいることもあり、女子の中で最高学年となりました。そのため、今は自分のことだけではなく、特に女子メンバーやこれから成長する下級生のことも気にかけています。

辛い練習が続く中で、お互いに「頑張ろう」と鼓舞し合い、自分が持っている知識を後輩たちに教えられるときには積極的に教え、自分のことばかりにならずにチーム全体を見渡すよう心がけています。

上級生が下級生を支える

――バドミントン部の雰囲気

稲田:バドミントン部の雰囲気としては、上下関係が緩いと思います。そういった意味で風通しがよい部活の雰囲気ではあるのかなと思っています。

鈴木:おもしろくて元気な人が多いので、きついときもみんなで声を出し合っており、良い雰囲気の部活です。

風通しのよい雰囲気

――来シーズンへのチーム目標、個人目標を教えてください

稲田:バドミントン部の男子のチーム目標としては、春リーグで関東リーグ3部上位、秋リーグで2部昇格を掲げています。

僕個人の目標としては、今年が最後の年になるため、目標として掲げているインカレ出場を目指しています。

鈴木:女子の目標として、前回の秋リーグの結果が4部2位で、ギリギリ入れ替え戦に進むことができませんでした。そのため、春リーグでは関東リーグ4部で1位に入り、入れ替え戦で勝利し、3部に昇格することを目指しています。

個人の目標としては、今年が最後になるため、試合を観てくださる方や応援してくださる方々の心を動かせるようなプレーができる選手になりたいと思っています。

 

最後までご覧いただきありがとうございました!

 

(取材・記事:河合亜采子)

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