【What is ○○部?】仲間を信じ一瞬を繋ぐ 新4年生インタビュー/File.11 バレーボール部女子

バレー企画

慶大の体育会を深掘りしていく連載企画、「What is ○○部?」の11作目はバレーボール部女子。体育会バレーボール部女子は現在関東4部リーグに所属しており、新4年生3名、新3年生3名、新2年生7名の計13名で日々練習に励んでいる。昨季に引き続き、関東3部昇格・早慶戦優勝を目標として掲げ、現在は4月から始まる春季リーグでの完全優勝に向かって走り出した。今回ケイスポでは、新チームの練習を取材し、チームの主力である新4年生に優勝への強い想いや女子部ならではの魅力を伺った。

 

【新チーム始動】

セット率の差で惜しくも3部昇格を逃した昨季。その悔しさを胸に新チームは、リベンジに燃える。主将にはチームの頭脳として、多彩な攻撃を組み立てる司令塔、倉員未羽(新商4・慶應女子)、副将には技術とパワーを兼ね備え、巧みな攻撃で魅せる中村日南(新看4・慶應湘南藤沢)、主務には圧倒的な攻撃力と守備力でチームを引っ張ってきた西村美葵(新商4・慶應女子)が就任。チームスローガンに『心技体智徳』を掲げ、

.自分に負けない強さを持ち

.努力を惜しまず互いに高みを目指し

.120%が発揮できる身体能力を身につけ

.戦術を駆使した全員バレーを

.感謝を忘れずに誠実な態度

で誰からも応援されるチームを目指す。

【練習の様子】

テスト明けの2月上旬、チームは春季リーグに向かって基礎練習を徹底的に行っていた。昨季入部した新2年生がチームの半数を占めるものの、学年の垣根を越えたコミュニケーションが活発で、練習の中で意見を交わしながら切磋琢磨する姿が見られた。特に、練習前後にはペアになり、目標を言い合い、反省する時間を作っている。また、練習メニューが流れるように、計画的に進められていく様子にチームの団結力が現れていた。女子バレー部という厳しく張りつめたイメージとは裏腹に、笑顔が絶えず温かな雰囲気が印象的で、練習後はウエイトトレーニングや自主練に励む部員が多く、チーム全体のモチベーションの高さが伺える。新2年生の明るさ、新3年生の温かさ、新4年生の頼もしさが融合し、チームは着実に成長を続けている。春季リーグでの躍進、完全優勝での3部昇格に期待が高まる。

【新4年生インタビュー】

◇倉員未羽(新商4・慶應女子)、中村日南(新看4・慶應湘南藤沢)、西村美葵(新商4・慶應女子)

 

――バレーボールの魅力はなんですか

西村:やっぱりつなぎですかね。コートにいる6人が3回でボールを返すというルールの中で、全員でつないだボールを誰かが決めるとか、各々のプレーは1人でやるしかないですが、その1つ1つがつながって、バレーボール自体はみんなでやっていると感じることができるところが魅力的です。

 

中村:バレーは流れが大事なスポーツだから、どんなに劣勢でも巻き返せるチャンスがあって、チームの雰囲気、気持ちが揃えば勝ちきることができるところです。見てる方も熱くなれるから、楽しめると思います。

 

倉員:スポーツの中でも盛り上がる瞬間が多いことです。目に見えたスーパープレーが多くて、一見上がらなそうなボールが上がるとか、2本目をぎりぎりでつなぐとか、一瞬一瞬のプレーが魅力的だと思います。

――慶大バレーボール部女子の魅力を教えて下さい

倉員:和気あいあい!

オンとオフがはっきりしているところです。3時間しかない練習はしっかり集中してやって、練習が終わった瞬間にただバレーを楽しむ仲間としてこんな感じ(談笑中の1・2年生)で仲良くしてます。

 

中村:大学では基本的な礼儀はあるけど、先輩が怖いみたいな上下関係は比較的ないですね。今年はもっと、上から下だけじゃなくて下から上にも何でも言えるようなチームにしていきたいです。

 

西村:体育会でやってるからこそのつながりも良いところだと思います。常に目に見えているわけじゃないけど、OBOGや慶大バレー部に関わってくれる方々とか応援してくださる方々とつながっている感じがします。

――新2、3年生の雰囲気はどうですか

倉員:かわいい。かわいいの一言です。

妹がいっぱいいるみたいな感じで本当にかわいい。

 

西村:1、2年生は入部したのが同じ時期なので、仕事とかもみんなでやってくれてるから全員仲良いです。その仲の良さがチームに良い影響を与えてくれていると思います。

――練習メニューはどなたが決めていますか

倉員:私が基本的に決めています。定期的に全員にやりたいメニューを聞いて、組み込めるものは組み込んで、現状とかを鑑みて、最終的には3年(新4年)で話し合って決定しています。

――チームの強みを教えて下さい

倉員:圧倒的に攻撃力です。平均身長が165cm以上になっているのでその高さを活かしていきたいです。去年からスタメンがあまり変わってないのも強みなので攻撃力には自信があります。

 

――倉員さんのブログでの言葉をお借りします。バレーボールを本気でできる最後の1年に入りました。ラストイヤー、どんな選手になりたいですか

中村:プレイヤーとして今まで自信のない期間が長かったのですが、最後は自分も周りも安心できるように、託されたら決め切りたいです。

人としてはまだできないことも多いので、背中で見せるというよりはコミュニケーションを沢山とって、後輩たちと一緒に努力できる先輩になりたいです。最後まで人は変われるというところを見せていきたいです。

 

西村:私のポジションはトスが集まるし、レシーブにも入っているので、プレーの質は重要だと思うし、試合に出してもらっているということ、チームを背負っているという責任は感じないといけないと思っています。

主務という仕事面でも、チームのよりよい環境を作るために対外活動もしっかりこなして、チームが円滑に回るように、プレイヤーとの両立を絶対成し遂げたいです。

プレイヤーとして重要なポジションにおいてもらっている責任と主務としての責任を背負って。あと10カ月、やり切りたいです。

 

倉員:14年くらい(バレーを)やってきた中で最後の年なので、誰よりもバレーを楽しむということです。その上でチームの目標、3部昇格・早慶戦優勝に向けてチームとしてどのように取り組んでいくのかを常に考えています。随所随所で3部昇格できるかなという不安も出てきますが、それを不安だと思わず、できると信じ続けようと思っています。自分が止まるとチームが止まるから、絶対に主将としてもプレイヤーとしても自分が成長し続けて、そこについてきてもらいたいです。そうやってチームをまとめます。

――新入生に一言お願いします

倉員:何かに本気で取り組みたい人には体育会を選択してほしいです。その中で色々な部活に行った上でバレー部を選んでくれたら嬉しいです。本気で、常に全力でやれる子だったら初心者でも経験者でも関係なく入ってほしいと思います!

 

(取材・記事:村田理咲)

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