10/9(土)10:30KO@川崎球場
得点 | |||
チーム | 慶大 | VS | 立大 |
7 | 1Q | 0 | |
7 | 2Q | 7 | |
7 | 3Q | 0 | |
7 | 4Q | 14 | |
28 | 合計 | 21 |
試合は慶大のキックオフ、立大の攻撃でスタート。立大は序盤から果敢に攻め、このシリーズで、ファーストダウンを数回更新する。ただ、慶大の自陣深くまで攻め込むものの、パスが慶大ディフェンスにはじかれ、それをSF平野(経3)がキャッチ、インターセプトとする。ここから慶大のオフェンスシリーズがスタート。QB徳島(政4)やRB久保(商4)のランや細かいパスでファーストダウンを更新し、RB梅田(総4)による中央のランプレーから、「春の試合ではあまり見られなかったロングゲイン」(SF末富主将・経4)で敵陣に侵入していく。最後は立大ペナルティの後、8分に徳島が自らランで持ち込みTD。7-0とする。その後の立大オフェンスで1Qが終了し、サイドが変わる。すると慶大は立大オフェンスのオプションプレーなどに対応できず、ゲインを許してしまう。最後は中央のランから3分に立大TD。試合は振り出しに戻り7-7。さらに、立大のキックオフをあまりリターンできず、自陣20数y地点からの攻撃再開となる。ここからは、徳島のランによるビッグゲインや、WR齊藤(経4)へのパス、またRB梅田やRB小平(商4)によるランであっという間に敵陣ゴール前に迫ると最後は、8分に久保のランでTD。再び立大を突き放す。立大のオフェンスで再スタートするも、慶大ディフェンスのロスタックルや、LB大橋(経4)のもう少しでインターセプトとなるような好プレーで、立大のオフェンスシリーズを終了させる。好調のディフェンスに加え「ほぼオフェンスのできることは全てやれていた」(QB徳島)とチームとして上向きの状態で前半を終える。
3Qは慶大のオフェンスからスタート。徳島のランに加え、梅田の中央のランが冴えわたり、開始早々、梅田が中央を持ち込んで2分にTD。後半最初の攻撃シリーズを確実に得点につなげて21-7とする。その直後の慶大ディフェンスは何度も後退を許し、慶大自陣深くまで立大オフェンスに攻め込まれたが、最終的にはパントに追い込む。ただ、相手の絶妙なパントは慶應自陣1y地点でストップし、ここから慶大の攻撃再開となる。セーフティに気をつけながらも着実にボールを前に進めていったが、一瞬の迷いからか、徳島の当てもなく投げたボールは立大DB高木によりインターセプトされてしまう。直後の立大の攻撃シリーズでは、慶大ディフェンスがきっちり抑え込むも、再び素晴らしいパントで、慶大の自陣ゴールライン前数yd地点にボールを止める。ここからは、慶大オフェンスの真骨頂、梅田・徳島のランに加え、WR吉田(法2)へのパスなどでボールを前に進める。エンドが変わり4Q。しかし罰退が続き、どんどん敵陣ゴールラインから遠ざかって行く。嫌なムードが立ち込める中、WR笠原(総2)やWR齊藤へのパス、そしてRB梅田のランに、最後はRB久保が持ち込み2分にTD。点差を28-7に広げる。この点差のままフィニッシュするかと思われたが、慶大TDの後は、立大オフェンスにじわりじわりと攻め込まれ、最後はオプションプレーからのランでTDされてしまう。これで2TD差と迫った立大は、オンサイドキックを選択。これは慶大がカバーするも直後のオフェンスシリーズでは立大ディフェンスにことごとく止められ、4thダウンで慶大がギャンブルするも、失敗。嫌な流れを断ち切ることはできない。さらにその後、時間がない立大のパスがどんどん決まり、慶大の反則も響いて最後はTDパスを許してしまう。これで28-21、わずか1TD差と迫られる。もちろんこの後もオンサイドキックをコールした立大だが、ボールはラインを割り、慶大ボール。後は慶大がニーダウンを連続して行い、試合終了となった。
立大の追い上げで、最後は1TD差まで迫られるという苦しい試合展開であった。徳島が「考えられる最悪の点差がこれ」と述べているように、序盤から立大に終始試合をコントロールされていたように感じた。「ディフェンスが持ちこたえられないで長い時間攻められて向こうのパントが良くて慶應のフィールドポジションが悪い」(山澤監督)といったように、この試合はディフェンスに課題が多く残った。相手にずるずると攻められ、時間を使われたことにより、必然的にオフェンスの機会が減ってしまった。しかし、こうした試合展開の中で、相手に一度もリードをあたえなかったというのは評価すべき点だろう。相手のペースで試合が進みながらも、与えられたオフェンスシリーズは着実にTDにつなげている。次節に向けては、まずディフェンスを修正し、相手の攻撃を食い止めること、そして後半でも集中力を持続させることが最重要である。中大はパワーのチームであることから試合展開は“Their power against our speed strategy”(カート・ローズオフェンスコーディネーター)になることが予想されている。今度は慶大が、徳島や梅田のランでボールを保持し、時間をコントロールし、試合の主導権を握る必要があるだろう。法大と対戦する前の絶対に落とせない大事な一戦であり、5連勝の期待がかかる。甲子園ボウルへの望みをつなげてほしい。
By Masanosuke Kondo
選手・監督のコメント
山澤監督
今日はやはり押され気味でしたよね。やっぱり慶應のペースで出来なかったというところが問題でした。オフェンスは悪くなかったんですが、ディフェンスが相手のプレーをズルズルと止められないで後退を許してTDをされたと。向こうの攻撃に時間を使われたので慶應の攻撃する機会が減ったと。慶應は攻撃の機会はTDに繋げたと思うんですが、ディフェンスが持ちこたえられないで長い時間攻められて向こうのパントが良くて慶應のフィールドポジションが悪いと。悪循環から中々苦戦してしまった部分が今日の大いに反省する点ですね。(立大のオフェンスは予想通りだったか)そこそこ立教のオフェンスに力があることはわかっていました。逆に立教の守備に対してうちのオフェンスが点を取れるか(がどうかが勝負の分かれ目)と思っていましたので、今日はディフェンスが色んな部分で甘さがあって対応出来なかったというところが反省すべき点ですね。 (オフェンスについて)これぐらいの点は取れるかなと。ただオフェンスがシリーズが少なかったので、そういった部分で点が取れなかったというのがありますね。(ディフェンスの具体的な課題は) タックリングが悪いですね。それからパスに対するディフェンスも良くないし、基本的にシステム通りに選手の動きの精度を上げないと厳しいなと思います。中央、法政は我々より上と思って戦わないといけないと思っている。チャレンジャーとして行かないといけませんから、今日のことも含めて色んな意味で(実力を上げていかないといけない)。中央のオフェンスは立教のオフェンスよりも強いので対応力が必要ですし、オフェンスも確実に取っていかないと向こうの守備も強いから。今までから更に一段高いフットボールをやらないと勝てないと思います。カート・ローズ オフェンスコーディネーター
Rikkyo is a good team. They’ve lost their previous 3 games, but they lost more the good teams, so their record was not really indicative of how good they are. Again, Rikkyo is a good team. Today we made a few mistakes defensively and a couple of mistakes offensively that can take of any game closer to it should be. But overall we’ve played a good game. (About Rikkyo’s offence) Rikkyo’s offence was good. Good offence run and a good QB. They were able to drive the ball early, but we stopped them a couple times. Keio’s offences were able to take the lead. We never played for behind. We always had a lead. So we were a little bit confident but yes, Keio’s defense needs to be better. (For the next game vs. Chuo) Chuo is a very good team. They are really big and physical. So first, get healthy, and Second, find a way to use our strategy in our speeds against their power. That is what the match is going to be. “Their power against our speed strategy”. (To be more specific) we have to do really good job in the special teams, we have to win the field position. Offensively, we have to be able to control the ball, control the clock, keep the ball out of their offences’ hands, and of course no turnovers. If we play perfect in special teams, then we play really well, offence will help our defense keep their strong offence off the field. (will Tokushima be the starter?) Tokushima is playing really well this year. I’ll use him as a starter, he is the ace. Sudo as a complement. You have to run offence that fits the personnel, the players that we have, and of course Tokushima is one of the fastest guy in the field every games. We use a lot of plays with him as a running back or him as a decoy; those are successful that it makes our fraction pass and our drop back pass better. he is a great runner. A lot of our plays are run-pass choices he can pass the ball or he can run the ball. We actually call more pass plays than it looks like.
末富主将
今日はオフェンスは良かったんじゃないですかね。勝てて良かったです。弱い相手じゃなかったんで。オフェンスが引っ張るゲームだったなって感想です。(立教のオフェンスは強かったですね)そうですね。スピードとパワーがあってディフェンスがそれについていけなかったですね。(立大の攻撃は様々なパターンを使ってきた)内と見せかけて外だったり、どのプレーも気持ち良く止められていなかった。ディフェンスはリズム良く出来なかったかなという印象です。(立大のオフェンスはさらに時間をうまく使っていた)そうですね。最初は時間いっぱいいっぱいまで使ってスナップしてきたので、今日は時間使ってくるんだろうと思いましたけど。ランがメインだったので、時間をうまく使っていましたね。(オフェンスに関してはシリーズがTDまで結び付いたことは自信になるか)なりますね。春にはあまり無かったロングゲインが最近の試合では目立っているし今日もいっぱいあったと思う。オフェンスの力が少しずつじゃなくて、夏やってきたことが秋で使えるようになってきたかなという成長を感じますね。(自身のプレーは)今日はあまり出ていなかったのですが、すごい速い展開のランに対して対処が良くなかった。オープンの広いスペース(に対する意識)とパス・インターフェアが2回あったのでパスディフェンスを見直さなきゃなという感じですね。(ただインターセプトもあった)それは取らなければいけないところだった。もう1回取れるチャンスがあって取れていなかったので、パスディフェンスに課題が少しあるかなと。前の3試合でパスが全然無かったので、今日の試合でディフェンスの新しい悪いところが見えてきたかなと思います。(中大戦で勝負を分けるポイントは)中央のRBがイケてるという評判があるので、彼等を止めきればそんなにディフェンスはやられたりしないと思います。オフェンスはごりごりランプレーを出していくしかないと思います。
徳島オフェンスリーダー
(今日の試合全体を振り返ってどうだったか) 厳しい試合になることは予想していました。ただ同じチームと5回対戦したら5通りの結果が考えられるんですけど、その中で考えられる最悪の点差がこれかなと。(今日の出来は最悪だったということですか) チーム全体としてはそうですね。(今日はどのように攻撃を組み立てようと考えていたか) 本当に、立大を意識するというよりは、自分たちが練習でやってきた基本プレーだったり得意なプレーを出していけたらと考えていたんですが、立大の攻撃が思ったよりも時間をコントロールしていて、時間を意図的に伸ばそうというプレーをほぼ完璧にされてしまった。だから攻撃の時間が少なかったのですが、ただその中で自分のやってきたことだけはやっていこうと。(今日の攻撃の組み立ての出来はどうだったか) 最初の2つのシリーズの得点を勝ちに結び付けることができた。この時点でほぼオフェンスのできることは全てやれていたので、前半は振り返ってみてミスも多かったのですがうまくいったかなと。後半は審判さんのきわどいジャッジとかもあって、そこから大きなミスも生まれてしまったので総合的にはイマイチでした。(今日のパスの出来はどうだったか) 今日は優・良・可の「可」って感じですかね。(インターセプトもあったが) そうですね。はい。立大ディフェンスのプレッシャーが激しい中でちょっと判断が遅れましたね。(今のチームの状態、雰囲気はどうか) けが人が多かったんですけど、徐々に復帰してきていて次の試合までには主力選手が帰ってくるということで、次からは格上と対戦になるが絶対に勝つという意気込みで、いい雰囲気だと思います。(最後に次戦の中大戦への意気込みを) 毎年、ぼくが入ってから第5節、6節というのはずっと負けているんで、ここでそのジンクスを破って自分たちが目指す甲子園ボウルのために幸先よく1勝を挙げたいなという気持ちです。
久保
(4連勝だが、試合を振り返って) 最後の立教戦は厳しい試合になるというのはもともと知っていたんですけど、最後しっかり勝ったというのは良かったと思います。(オフェンスの出来は) 全体的に非常にランもパスも悪くはないと思うんですけど、まだまだ課題があると思うのでその辺はまだまだ直していかないといけないと思います。(タッチダウンもあったが、自身の出来は) やはり姿勢が高かったりというのがあって出きれずに相手に得点されたというのがあったので、やはりまだ課題はありますね。(中大、法大との戦いとなるが、次戦への意気込みは) 最後は優秀の美を飾って優勝したいと思います。
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