【ラグビー】突破力で魅せる!経験豊富な蹴球部期待のルーキー/注目新入部員特集 草薙拓海

ラグビー

2025年4月1日、日吉記念館では慶應義塾大学入学式が開催された。蹴球部には今年も期待のルーキーが多数入部。ケイスポラグビー班では、その中から2人の選手にフォーカスして取材させていただきました!今回は、「夏の7人制」、「冬の花園」で全国制覇を果たした桐蔭学園高の優勝メンバーである草薙拓海(政1・桐蔭学園)のお話をお届けします。彼の慶大への熱い思いをぜひご覧ください!

 

ーーまずは自己紹介をお願いします!

桐蔭学園高校から慶應大学に入学しました、草薙拓海です。自分はロシアとウクライナと日本のクォーターで、祖母が今実際にウクライナに住んでいます。自分は小学校1年生から相模原ラグビースクールでラグビーを始めて、12年間ラグビーをしてきました。ポジションはずっとウイングをやっています。

ーー慶應大学への進学を決めた理由

自分の祖母が戦争被害にあっているという部分で、ロシアウクライナ問題を解決したいということで慶應の法学部に魅力を持ちました。

ーー蹴球部での練習は慣れましたか?

今(練習を始めて)2週間ちょっと経ったのですが(取材は3月中旬)、高校と違ってウエイトが多く、柔軟などの基礎にこだわっていて高校とは全然違う練習だったのですが、先輩も気軽に話しかけてくれて、今はだいぶもう慣れている感じです。

慶大蹴球部の練習に参加する草薙

ーー慶應の蹴球部練習に参加してみてどうですか?

実際に参加してみて、日本一をとるチームとしてこれから頑張っていこうという思いが今は強いです。コーチ陣も先輩たちも一つ一つの練習を大切にしていて。自分たち後輩にもしっかり向き合ってくれて。ウエイトの部分でもウエイトトレーナーたちが盛り上げてくださったり。日本一を目指しているチームの一員としてこれから頑張っていこうと思いました。

ーー今回同じ取材予定の山﨑選手の印象は?

一回お会いしたんですけれど、とにかく体がデカいです(笑)。あまり慶應では(体が)大きい選手を見たことないのですが、自分たちの代にそうした大きい選手がいることは期待にもなるし、楽しみだなと思います。

ーー去年の全国大会、セブンズ共に優勝した当時の心境を教えてください

セブンスに関しては、自分がキャプテンを務めていたので自分がプレーでチームを引っ張ることを体現して優勝できたのは達成感として大きかったところです。花園に関しては、2回戦や準々決勝では良かったのですが、準決勝以降からは(相手チームから)マークされていたこともあり、なかなかトライを決めるといった自分の思い通りのプレーができなくて、あまりチームに貢献できず、正直、優勝した時からも心から喜べなかったです。強いプレイヤーは、相手に見られている時でも自分のできることをやって得点をとる人だと思うので、自分はまだ足りていないなと実感した大会でした。

(セブンズ→2024年7月24日に長野県上田市菅平高原・アンダーアーマー菅平サニアパークにて行われた、第11回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会。桐蔭学園は神奈川県代表として2019年以来2度目の優勝を果たした。)

ーーセブンズのキャプテンを務めていたと思うのですが、そこで意識していたことや学んだことを教えてください

チームのキャプテンとしては申驥世選手(文1・桐蔭学園)がいるんですが、セブンズのキャプテンとしては自分のプレーや声掛けの部分でコーチ陣に認められてキャプテンに選ばれました。申キャプテンみたいに自分は喋りだったりチームを言葉で盛り上げることは苦手だったので、自分はどうチームをまとめていこうか考えた時に、プレーでチームを引っ張る、得点をとったり前に出ることでチームを盛り上げることを意識して大会に挑みました。そうした中でも、プレーに加えて諦めない、楽しむことはずっと言い続けてきました。最後の決勝戦、12点差開かれた時も「楽しもう」と声を出し続けて。自分も声掛けだけではなくプレーで前に出て得点を取って、チームを優勝に導くことができたところは自分の成長したところだと思います。

スピード感のあるプレーを魅せる

ーーこれまでの(キャプテンやプレー)経験を慶應蹴球部でどのように生かしていきたいですか?

まずは高校で一番成長した積極性の部分です。入りたては自分のプレーに自信が持てなくて、ボールに対する意欲がなかったりとマイナスな考えをしてしまったのですが、藤原先生(桐蔭学園高・藤原秀之監督)やスタッフ陣、先輩方にアドバイスをもらったり励ましていただいたり自分の新たな考えを持って声掛けなど積極的にできるようになったので、こうした積極性を活かして大学では分からないことを先輩に質問したりなどコミュニケーションをとることからまず積極性を活かしていきたいと思います。

ーー大学入って楽しみにしていることは何ですか?

勉強面で言ったら政治学の講義はとても楽しみにしています。自分は祖母がロシア語しか話せなくて自分は話せないのでロシア語の授業(第二外国語)も楽しみにしています。

ーー憧れの選手はいますか

慶應大学の武居泰獅選手(法2•桐蔭学園)を1番尊敬しています。自分が高校1、2年生の時に武居さんが同じポジションで自分がミスをしてしまって一人で考えていた時に、積極的に自分にコミュニケーションをとってきてくれてアドバイスをくれたり、「自分はこうしているよ」とアドバイスをくれたり。自分のプレーも磨きつつ人のサポートもする人は自分の中でとてもかっこいいと思っていて。彼も同じ法学部を目指して、受かった後も後輩の自分たちに還元して、自分の資料作成を手伝ってくれたり。とても尊敬しています。

ーー桐蔭学園で共にプレーをしていた先輩方が慶應にもいますが、草薙選手にとって先輩たちはどのような存在ですか?

中野選手(中野誠章・文2)や諸田選手(諸田章彦・環2)であったり先輩たち一人一人が前に出て積極的に発言することであったり、プレーでも前に出て誰よりもタックルしたり。自分から見て桐蔭学園の先輩は、上手くは言えないんですけど憧れだけでなく追い越したい存在で。自分が目指すべき場所を体現してくれている選手たちで、大学に入ってこうした選手たちに色々話を聞いたりして、慶應蹴球部の一員としてプレーに貢献していきたいと思っています。

憧れについて語る

ーー高校時代、一緒にプレーした同期も慶應にいると思いますがそれに対してどんな心境ですか?

既に一緒に練習はしています。同期に関しては互いに高め合う、切磋琢磨し合う仲間でとても大事な存在です。ウエイトやしんどい練習メニューで声掛けをしあう、きつい時に声掛けして盛り上げるような点で「最後まで追い込むよー!」と互いに声掛けをして強くなれる仲間だと思っています。

ーー試合前のルーティンや気分のあげかたはありますか?

特に決まってはいません。ただ、試合前は人と話すのではなく一人で集中するタイプです。アップの時に最後の確認だったりで人と話すことが多いのですが、自分はとにかく自分のことに集中しようと思って一人でストレッチやアップをして、試合のことだけに集中して頭の中を整理する時間に充てています。

ーー今後期待してほしい自分のプレーは?

自分はフィジカルプレーであったりランが得意で、自分のボールを持った時の突破力にはぜひ期待してほしいです!

突破力を強みとする

ーー4年間のビジョン、意気込みを教えてください。

まず大きな目標としては、大学選手権優勝に貢献することです。それに向けてまず1年生では、体づくりと共に大学のシステムを理解して慣れることを充電的にやりたいと思っています。体づくりをしていく上で、きつい時に誰よりも早く行動することを意識していきたいです。

ーー(早慶戦で戦う可能性のある)早大に知り合いはいますか?

早稲田に進学する桐蔭学園の同期には、松本桂太くんと佐藤世那くん、谷本幹太くんなどがいたと思います。この選手たちも強い選手なのですが、負けずに勝ちたいです。自分が特に目標としていることは、2学年上の矢崎由高さん(日本代表でも活躍されている)を倒したい、同じバックスリーとして倒したい相手です。

ーー今年の目標をお聞かせください!

メンバー入りすることです。上級生がいる中でメンバー入りすることは難しいですが、まずは体づくりをしてコンディションや柔軟性を磨いて怪我しない体をつくった上で、走り込みを徹底して誰よりも追い込んでいきたいです。他の選手と差をつけられるように取り組んでいきたいです。

高校時代ご友人がよくやっていたというポーズを披露してくれました!

ーー貴重なお話をありがとうございました!

(取材:月井遥香、島森沙奈美・記事:岡里佳)

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