※サムネイル:塾バレー部提供
ついに、春季リーグが開幕。入替戦出場、そして1部復帰を目指す慶大にとって負けられない戦いが始まった。初戦の相手は、選手13名という少数精鋭で2部を戦う青学大。第1セットは、OH・山口快人(経3・慶應)のスパイクやMB・稲井正太郎(法2・慶應)のブロックで順調な立ち上がりを見せると、25ー12でまずは第1セットをものにする。続く第2セットも、相手のミスを契機に6連続ブレイクでリードを広げ、25ー12で慶大に軍配が上がる。稲井のクイックポイントで始まった第3セットは、OH・清水悠斗(総2・習志野)のレフトスパイクが3本連続で決まり、4ー0と青学大を一気に突き放す。さらに、途中出場のOH・野口真幸(商3・慶應)のディグやスパイクがチームを勢いづける。中盤以降は守備でのミスや相手に崩される場面も見られたが、リードを守り切り25ー20。慶大は3ー0で青学大を下し、春季リーグ初戦を白星で飾った。
2025年4月12日(土)
2025年度春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦第1日@亜細亜大学武蔵野キャンパス体育館
慶大×青学大
得点 |
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慶大 | セット | 大東文化大 |
25 | 1 | 14 |
25 | 2 | 12 |
25 | 3 | 20 |
出場選手 |
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ポジション | 背番号 | 名前(学部学年・出身校) |
OH | 6 | 山口快人(経3・慶應) |
MB | 22 | 稲井正太郎(法2・慶應) |
S | 13 | 松田悠冬(商1・慶應) |
OH | 2 | 清水悠斗(総2・習志野) |
MB | 9 | 松山鼓太郎(商3・慶應) |
OP | 11 | 入来晃徳(環4・佐世保南) |
L | 4 | 今田匠海(政2・慶應) |
途中出場 |
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OH | 10 | 野口真幸(商3・慶應) |
第1セットは、OH・山口快人のスパイクポイントで幸先良いスタートを切る。ブロックでの失点が重なり同点に追いつかれるも、MB・稲井正太郎、OH・清水悠斗がテンポ良くスパイクを決め、5ー2と再びリードを取り戻す。さらに、MB・松山鼓太郎(商3・慶應)のサーブで4連続ブレイクに成功し、12―5と大きくリードする。山口がスパイク、サーブ、ブロックで6得点の活躍を見せ、20ー10のダブルスコアで20点台に突入すると、S・松田悠冬(商1・慶應)のサーブで4連続ブレイク。23ー10から4点を返されながらも、25-14で第1セットをものにする。

第1セットで6得点の活躍をみせたOH・山口快人
第2セットは、3ー3の同点で相手の攻めたサーブがアウトになり、再びS・松田悠冬にサーブが回る。まずは相手のスパイクアウトで5ー3とすると、今度はL・今田匠海(政2・慶應)の段トスからOP・入来晃徳が相手コートに叩き込み6ー3。さらに、相手のダブルコンタクト、入来のライトスパイク、清水悠斗のレフトスパイク、松田のサービスエースで6連続ブレイク。10ー3と流れを大きく引き寄せる。OH・山口快人を中心に得点を重ね15ー7を迎えると、ここで入来に代わってOH・野口真幸がコートに入る。第1セット同様に20点台で追い上げにあうが、相手のサーブミスに救われ25ー12で第2セットも慶大が勝ち取る。

サーブを打つS・松田悠冬
第3セットも奪い、開幕戦をストレート勝利で飾りたい慶大。立ち上がりからMB・稲井正太郎のクイックでサイドアウトを取ると、OH・清水悠斗のレフトスパイクが3本連続で決まり4ー0。また、第2セット途中でコートに入った野口真幸のナイスディグからボールが繋がり、清水のレフトスパイクで5ー2。その後、相手のミスが重なり13―8とリードが広がるも、守備がうまく機能せず13ー12の1点差まで迫られてしまう。それでも、直後には清水が強烈なスパイクで相手レシーバーを弾き、ボールが相手コート後方のバスケットゴールに入る一幕も。第3セット終盤は野口、清水の強烈なスパイクで得点を重ね、24−17でマッチポイント。しかし、ここでも攻守が噛み合わず3連続失点。24―20を迎えたところで、慶大は一度タイムアウトをとる。最後は再び相手のサーブミスに救われ、25ー20で試合終了。セットカウント3-0で、慶大が開幕戦を制した。

スパイクを打つOH・野口真幸
(取材・記事:長掛真依、梅木陽咲)
▼以下、コメント:星谷監督、野口選手、山口選手、清水選手、松田選手
ーー開幕戦まずは1勝を掴みましたが、試合を振り返っていかがですか
勝利することができて良かったですし、みんなが努力してきた成果というのも随所に出てきていましたし、非常に良かったなと思います。初戦を普通に迎えるということがありがたいことだと思うので、支えてもらっている人たち、大会運営してくれている人たちに感謝をしたいなと思います。
ーー前回おっしゃっていた攻撃の決定率、幅についてはいかがですか
数字としては前回よりも良いんでしょうけれど、結局相手のサーブ、ブロック、ディグとのバランスの話なので、たまたまこっちの方がうまく決まりやすい状況だったのが今日だったかなと思います。
ーー入来選手に代えて、野口選手を起用された采配は
野口も調子が良くて頑張っていましたし、彼の特徴もあるので十分活躍してくれるんじゃないかなと思って起用しました。
ーー野口選手の特徴・注目ポイントは
ディフェンスだったり、熱量を込めて情熱的にプレーする姿かなと思います。
ーー2セット目の途中からは下級生だけで戦う場面も見られましたが
チームをまとめよう、引っ張ろうという意識がこれからという部分はあると思うんですけど、一人ひとりが4年生がいるからそれに引っ張られてということではなく、自分の役割としてのリーダーシップを発揮しようとする姿勢は見られていたので良かったなと思います。
ーー明日以降で精度を上げていきたい部分は
ディフェンスはもっと精度を上げないといけないなと思いますし、コンビネーションについても合わない部分もいくつかあったので、そこと攻撃を使うタイミングというのも勉強していかなければいけないなと思います。
ーー明日の立大戦への意気込みをお願いします!
我々のベストを尽くせるように準備をして、目の前の1球をしっかり積み上げていった先に、良い景色があれば良いなと思います!
ーー第2セット、監督からはどんな言葉を託されてコートに入られましたか
入来さんが怪我をしているので、自分は控えとしてサイド(OH)と入来さんのポジション(OP)を担っているということもあって、「いつでも出られるように準備しておいて」ということは言われていました。なので、いつでも出られるように準備を重ねていました。
ーーその上で、実際に試合に出てみていかがでしたか
僕は入来さんとは役割が違うので、入来さんはスパイクで点数を決めるスタイルですけれど、僕はレシーブでリズムを作って攻撃にも絡むという感じなので、そういう面では入来さんよりも良い味を出せたかなと思います(笑)。そこを自分の強みとして、頑張っていきたいです。
ーー後ろからの応援はどう感じていましたか
いつも応援している側なので、やっぱり力になっていますね。自分の応援歌もあるんですけど、あれちょっとお気に入りで(笑)。(FRUITS ZIPPER)大好きなので、嬉しいです。
※一人ひとりの応援歌は、ぜひ会場でお楽しみください!野口選手の応援歌は、FRUITS ZIPPERの「わたしの一番かわいいところ」です!
ーー今季磨いていきたい部分は
もうちょっと守備で貢献したいですし、攻撃でも違う味を出して「キレ」で良い味を出していきたいです!
ーー明日の立大戦への意気込みをお願いします!
前回の秋リーグはフルセットにいってギリギリかったという感じなので、今回はしっかり準備して3−0で叩き潰したいと思います!
ーー今日の試合を振り返って
1戦目ということと、あとは去年試合に出ていないメンバーも多くいるので、チームで少し緊張感があったのですが、相手のミスにも助けられて徐々に自分たちができることを増やしていけたかなと思います。
ーー今日は山口選手のスパイクが目立ちましたが
去年1年間セッターをやっていたので、まだスパイクは完成していないのですが、sprout campやプレシーズンマッチで出てきた課題に対して、スパイクを強く打つことを意識してやりました。
ーー相手のブロックはいかがでしたか
先週やった大東文化大と比べると、威圧感がなかったので、気持ちよくスパイクを打てたかなと思います。
ーー「あれ、快人イイじゃん」の応援について
試合前の控室で応援歌が決まったのですが、去年は僕が点数を決めることが少なくて、応援歌があまりなかったので、嬉しかったです。
ーー明日の立大戦への意気込みをお願いします!
去年は立教にフルセットしていて苦手意識を少し持っているのですが、自分たちも去年とは全然違うチームになっているので、実力を試したいです。あとは、思いきりやらないと負けてしまうかもしれないので、チームでコミュニケーションをとって、ボールを繋いで、1点1点を大切にしていきたいです。
ーーレフトスパイクの決定率が高い印象でしたが、ご自身のプレーを振り返って
今日は試合前のMTGの段階から、今日は良いマッチアップで打たせてもらえるということで気持ちを楽にできたので、それがメンタル面で良い結果に繋がったかなと思います。
ーー試合内容としてはいかがでしたか
入りはどのチームでも不安があったりするんですけど、慶應としては良いスタートを切れたんじゃないかなと思います。
ーー今年伸ばしていきたいところは
去年までは結構レシーブに専念というか、パスを返したいというところだったんですけど、今年は、もう少しスパイクやブロックという空中線の部分を伸ばして、オールラウンダーとしてクオリティの高い選手を目指していきたいと思います。
ーー明日の立大戦への意気込みをお願いします!
相手にも先輩とか後輩も結構多いんですけど、変に気負わずに、自分のプレーだったり、積み上げてきたものを出せれば良いなと思います!
ーー大学に入学してから初のリーグ戦でしたが
上級生のみなさんが、自分がやりやすいように環境をつくってくださっているので、そこに関しては全く問題なくできました。自分のプレーはあまりできなかったのですが、コントロールはできたのかなと思います。
ーー今日の試合での課題はありますか
乱れたところのトスだったり、ブロックだったり、サーブもですけど、いらないミスが多かったです。そのミスをなくしていかないと、1部に復帰することが難しくなってくるので、1本1本を大事に戦っていきたいです。
ーーSの松田選手から見て、今日のスパイカー陣はいかがでしたか
緊張していたのか、力が入っていたのか分からないですけど、あまりよくはなかったと思います。みなさん背負うものがあるので。4年生の思いや、スタッフ陣の思いも背負っているので、緊張して力が入ってしまうと思うのですが、少し力を抜いていかないと、明日の立教戦も厳しい戦いになると思うので、“バレーを楽しむ”ということを再認識してやっていきたいです。
ーー明日の立大戦への意気込みをお願いします!
セッターとしてはチームを勝たせることが最大の役割だと思っているので、アタッカーの最大限の力を引き出して、ストレートで勝ちます。