第2回は昨年度から活躍が光る2年生ルーキーが登場。似たポジションでプレーしているお2人に、プライベートに関するお話やチームへの思い、早慶戦の意気込みを語ってもらいました。
※この対談は5月23日にオンラインで行われたものです。
ーー自己紹介をお願いします。最近ハマっていることはありますか
伊藤:都立戸山高校出身、慶應大理工学部2年の伊藤里実です。ポジションはオポジットです。ついこの間までは味噌汁を飲むことにハマっていたのですが、最近は暑くなってきたので冷凍フルーツを食べることにハマっています。
川村:岡山県就実高校出身、早稲田大社会科学部2年の川村彩乃です。ポジションはオポ(オポジット)とミドル(ミドルブロッカー)の両方をやっています。ここから細かくなるのですが(笑)、最近蜂蜜のおいしさに気づいて。今までは加糖のヨーグルトをよく食べていたのですが、最近は無糖のヨーグルトに蜂蜜をかけて食べることにハマっています。
ーー趣味はありますか
伊藤:あまりたくさんはないのですが、折り紙を折ることが好きです。
川村:私は音楽を聴くことが好きで、いつでもどこでも音楽を流しています。邦楽も洋楽も聴きます。試合前も音楽を聴いていることが多いです!
伊藤:私は、試合前は音楽を聴くよりもみんなと話していることの方が多いです。

対談中の川村(早大女子部)
ーーオフの日の過ごし方は?チームメイトと出かけることはありますか
伊藤:春休みにスキーに行ったり、違うオフの日は何人かでベトナム旅行に行ったりしました!長期休みに遊ぶために普段のオフはバイトをして資金集めをしています。
川村:私も一緒で、普段のオフは授業とバイトをしています。長いオフがあると岡山に帰って地元の友達と遊ぶことが多いです。
ーー2年生だと授業も大変になってくると思いますがどうですか
伊藤:私は理工学部なので、春学期は実験が毎週あって、レポートも重くて大変です。でも友達と一緒にスタバに行ったりして頑張っています。スタバでバイトをしている友達がいて、割引が使えるので買ってもらって一緒に勉強しています。
川村:1年生の時は必修が多くて、あまり興味がない内容の授業も取らないといけなかったのですが、2年生になって必修がなくなって、全部自分の好きな分野の講義を受けられるようになったので、今は大変だけど楽しんでやっています。
ーーどの分野を勉強されているのですか
川村:社会科学部にはいろいろな分野があって、まだこれを絶対に学びたいというものは決めていないです。その中でも最近はジェンダーや福祉、ダイバーシティ関連の授業を受けるのが楽しいです。
ーーバレーボールはいつから始めたのですか
伊藤:私は小学生の頃に始めました。もとから母と姉もバレーをやっていて、姉が小学校のクラブに入っていたので私もそこで始めました。リベロとミドルはやったことがなかったですが、小中ではセッターもやっていました。セッターだと緊張してしまうので(笑)、スパイカーの方が好きです。
川村:私は小学校4年生の時に始めました。同じクラスで小学校のスポーツ少年団に入っていた友達が、体育のバレーの授業の時にお手本をしているのを見て、私は目立ちたがり屋なので、お手本ができるのが羨ましくなってしまって(笑)。バレーは経験していないとできないので、自分もやりたいと思ってそこから同じスポーツ少年団に入りました。ポジションは、小学生の時はずっとライトをやっていて、中学生になって一気に身長が伸びたのでミドルに変わって、そこからはミドルをやったりライトをやったりしています。

対談中の伊藤(慶大女子部)
ーー就実高校を選ばれたのはバレーが強かったからですか
川村:高校選びは、はじめはバレーを辞めて勉強一本の方向でずっと考えていました。でも、岡山県の選抜メンバーに選ばれて、その練習会場が就実高校だったんです。そこで高校の選手と隣のコートで練習していたら、就実高校の監督が話しかけてくださって。勉強一本でいくと決めていたのに、と思いながらも内心めちゃくちゃ嬉しくて(笑)。バレーは今しかできないと思って、そこから一気に方向を変えて就実を選びました。
ーー早大と慶大の交流はありますか
川村:合同練習を前にやったので、あることにはあります…?
伊藤:それ以外にはあまりないかもしれないです。
ーーこの機会に聞いてみたいことはありますか
伊藤:早稲田にいるから感じる大学のよさとかありますか?
川村:大学の周りにおいしいごはん屋さんがたくさんあるので、その日の気分でいろいろと選ぶことができて、そこは好きです!これ、早稲田ならではなのかな…?(笑)慶應のここだけは他の大学に負けないというところはありますか?
伊藤:難しいですね(笑)。いろいろな人たち、それこそ付属校からの人たちもたくさんいて、出会ったことがなかったような人たちといろいろなことを経験できることが良いところかなと思います!
ーー大学選びについて教えてください
伊藤:もともとは国立が第一希望だったんですけど、縁があって慶應に進学することになりました。
川村:2つ上の山﨑さん(山﨑葵・社4=岡山・就実)が同じ高校から早稲田に入って、高校選びでは勉強を諦めてバレー一本にしていたので、就実からも早稲田に行けるんだと思って、それが決め手になりました。
ーーそれぞれの大学のお気に入りの場所や、近くのおいしいお店などはありますか
伊藤:ベンダーキッチンというお店が最近同期の中で流行っています。スパイシーなチキンが黄色いごはんに乗っているメニューがおいしくて、みんな大盛りにしてよく食べています。お気に入りの場所は、キャンパス内にある部室です。寝られるので好きです。
川村:体育館の近くにスワズというカレー屋さんがあって、そこがお気に入りです。ナンが1枚おかわり無料でできて、学生セットで安く食べられるので、練習終わりにみんなで「今日はスワズじゃない?」と言って行くことがよくあります。キャンパスでお気に入りのところは、名前を忘れてしまったのですが、学生証を見せると飲み物が無料でもらえるところがあって、勉強する時によく使っています。
ーー春季関東大学リーグ戦(春リーグ)を振り返っていかがですか
川村:リーグを通して課題がたくさんあることが明確になったのをチームとしては感じていて、結果に対しては誰も満足していないし、もっと上を目指していかないと、自分たちの1年を通しての目標を全然達成できないなと思ったのが一つ目の感想です。個人的には、2月から3月にかけて長期間体調を崩して、春リーグも途中から復帰して出られたらいいなというくらいの感じだったのですが、体調と相談しながら少しずつ復帰していって、リーグを通してやっともともとの自分のコンディションに、最終的には今までのような力を出せるようになったと思いました。でも、まだ課題はたくさんあるなという感じです。だから、全体的に満足できる春リーグではなかったかなと思います。

試合中の川村(早大女子部)
ーー慶大はまだリーグの最中ですが、これまでの試合を振り返っていかがですか
伊藤:勝つことはできましたが、私たちもチームの課題が見つかっている感じで、それを直して次も勝てるように頑張ります。
ーー残り2試合が重要になってくると思いますが、戦う上で個人的に頑張りたいことはありますか
伊藤:ちゃんと出だしから自分の実力が出し切れるように、アップから力を入れていきたいと思っています。
ーー代替わりをしてから、今年度のチームにはどんな特徴があると思いますか
川村:去年のチームがそうでなかった、という訳ではないのですが、選手もスタッフも意見を出し合えているように感じていて、練習メニューやチームへの思いも言いやすい環境ができていると思います。キャプテンだけに任せるのではなくて、ひとりひとりがチームに関わっているという意識が今年はすごくあると思います。
伊藤:私たちのチームは、4年生の先輩方がプレー面でもチームの雰囲気作りでもすごく引っ張っていってくれている存在で、私たちがそれについていくという感じでチームがまとまっている感じがします。
ーー精神面でも技術面でも、最近力を入れて取り組んでいることをお聞きしたいです
川村:去年は1年生だったので、まずは楽しんで、それを全面に出すように心がけてコートに入っていたんですけど、今年から下級生もコートに入り始めて、去年のエースだった秋重さん(秋重若菜氏・令7スポ卒)も卒業されたので、責任をより感じないといけないと思っていて。ただがむしゃらに打つのではなくて、相手の空いているところを狙ったり、ブロックを厳しくしたり、緩急をつけたり、頭を使ってプレーするようになりました。
伊藤:1年生の時からずっとオポジットだったんですけど、クロスコース、一番メインで打つコースが得意ではなかったので、そこに力を入れて練習しています。あとは、上半身があまり強くないので、家で妹と一緒に体幹トレーニングなどをして鍛えています。

スパイクを打つ伊藤(慶大女子部)
ーー昨年初めての早慶戦を経験されて、印象はいかがでしたか
川村:観客がこんなに来るんだということにびっくりしたのと、こんなに壮大な感じなんだと思ってワクワクしました!これだけ応援しに来てくれる早稲田の方がいるということをもっと自覚してプレーしないといけないと思って、すごく良い刺激になりました。
伊藤:私も観客の多さと応援にびっくりしました。自分がその中で応援される側にいられていることがすごく嬉しかったです。その中でプレーするからには下手なことができないと思って緊張もしたんですけど、この状況だからこそできることもあるのかなと思いました。
ーーお互いのチームの印象はありますか
川村:すごく仲が良いチームなのかなという印象を受けました。試合中もそれ以外もたくさんコミュニケーションを取っているように見えます!
伊藤:早稲田は本当に強くて、強いチーム独特の雰囲気があるなと思いました。
ーー今大会でイチ推しの選手はいますか(自分でも大丈夫です!)
川村:自分と交代でリベロに入る1年生の麻琴(阿曽麻琴・スポ1=東京・城東)です。背が小さくてかわいくて!プレー中はとにかく何でも拾いにいきます。バレーって強いスパイクを打った時が盛り上がると思いますが、これは上げられるかなというボールを上げた時も盛り上がるので、上げた時にはめちゃくちゃ盛り上げてあげてほしいです!
伊藤:4年生の先輩で、中村日南さん(看医4=神奈川・慶應湘南藤沢)です。トレーニングでスクワットをする時も女子のレベルではないくらいの重さをあげられるので、そういうパワーがあるプレーがイチ推しポイントかなと思います!
ーー自分のプレーで注目してほしいところを教えてください
川村:これ言い過ぎたら守らないといけなくなりますかね…まあ大丈夫か(笑)。左利きを生かしたプレーを見てほしいです!
伊藤:私は最近やっとフライングができるようになってきたので、粘りのあるディグを頑張りたいと思います!
ーー最後に、早慶戦への意気込みをお願いします!
伊藤:早稲田は強いけれど、粘りのあるプレーをして、決めきれる場面まで私がもっていけるように頑張ります!
川村:ひとつ学年が上がった分、レベルも上がったプレーができるように頑張ります。そして、勝ちにいきます!
ーーありがとうございました!
【取材、写真、編集】
慶應スポーツ新聞会 長掛真依、村田理咲
早稲田スポーツ新聞会 芦刈れい、井口瞳、佐藤玲
◆川村彩乃(かわむら・あやの)
2005年9月5日生まれ。173センチ。最高到達点291センチ。岡山・就実高出身。社会科学部2年。1年時からスタメンとして出場し、複数ポジションでマルチな活躍が光る川村選手。後輩を迎えた2年目の早慶戦は『レベルアップして会場を沸かせ』ます!
◆伊藤里実(いとう・りみ)
2005年8月3日生まれ。169センチ。最高到達点277センチ。東京・戸山高出身。理工部2年。オールラウンダーとしてチームを支える隠れエース。鋭いスパイクと綺麗なカットで『粘って粘ってラリーを制し』ます!