【野球・秋季新人戦】法大に敗れるも宿敵・早大を下し3位に!

3位決定戦で5打点をあげた渡邊暁

10月31日から11月2日にかけて行われた東京六大学新人戦。慶大は秋季リーグ5位の雪辱を果たすべく準決勝から出場したが、併殺を3つ記録するなど拙攻が目立ち、法大の集中打の前に逆転負け。3位決定戦に回ることになった。そして法大に敗北し、迎えた早大との3位決定戦。慶大は渡邊暁(商2)が5打点をあげる活躍を見せるなど10得点をあげた。一方の投手陣は早大打線を相手に危なげない投球で得点を許さず、快勝。新人戦は3位という成績をおさめた。

11月1日(火)慶大―法大 六大学秋季新人戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9  
慶大 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
法大 0 0 0 3 0 0 0 0 × 3
 

慶大:●竹林、佐伯、鈴木貢―手錢

法大:○鈴木貴、宮崎、渡辺―中園

慶大出場選手

  ポジション 選手名(学部学年・出身高校)
1 [7] 荒川(商2・慶應)
2 [4] 久富(商2・東筑)
  H 今井鶴(環2・甲府一)
  [4] 堀野(理2・掛川西)
  H 杉山(商1・慶應)
3 [9] 松本大(環2・桐光学園)
  H 春山(商2・慶應)
4 [8] 藤本(環1・慶應)
5 [3] 渡邊暁(商2・慶應)
6 [6] 牧野(商2・千葉東)
7 [5] 羽入田(環1・長野)
8 [2] 手錢(環2・大社)
9 [1] 竹林(商2・慶應湘南藤沢)
  H 西脇(総2・上田)
  [1] 佐伯(商1・慶應)
  H 竹内惇(商1・慶應)
  [1] 鈴木貢(理2・下妻一)
 

慶大・竹林(商2)、法大・鈴木貴の投げ合いで始まった慶大の秋季新人戦。秋季リーグのうっ憤を晴らしたい慶大は、1回先頭の荒川(商2)がいきなり四球を選ぶと、相手先発の鈴木貴のボークと久富(商2)の送りバントで1死3塁とする。ここで3番に入った松本大(環2)がライト前にきれいに抜ける適時打を放ち慶大が初回に幸先良く先制に成功する。先発の竹林(商2)も法大の2番松田のファースト強襲ヒットと送球エラーで1死2塁とされる。ここで竹林が好牽制を見せピンチの芽を摘み取ると、2回、3回と両校ともに打線がつながらずスコアボードに0が並ぶ。

先制適時打を放った松本大

 

 このまま、こう着状態が続くと思われた4回裏、竹林が先頭の松田に四球を許すと味方エラーも重なり2死1,3塁のピンチを迎えてしまう。ここで6番中園、7番西浦に連続で適時2塁打を浴び3点を奪われると、次打者の吉澤光にもライト前に運ばれてしまう。しかし、ライトに入った松本大の矢のような送球で、2塁走者の西浦を本塁クロスプレーでアウトとし、追加点を許さない。

 2点のビハインドを背負った慶大だが法大投手陣の前にランナーは出すものの3つの併殺打を許すなど打線が噛み合わず、結局初回の1点のみで試合終了。その後の投手陣の好投も報われなかった。新人戦で得点力のなさが改めて浮き彫りとなった慶大。3位決定戦は宿敵・早大との早慶戦となる。ここで意地を見せ、新人戦Aクラス入りを達成したいところだ。

11月2日(水)慶大―早大 六大学秋季新人戦3位決定戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9  
早大 0 1 0 0 0 1 0 0 0 2
慶大 2 0 1 0 0 1 0 6 × 10
 

早大:●小山田、安達、鈴木、丸山、村山―土屋

慶大:○菊池、瀧本、戸松、竹内惇―手銭、藤井、早川

慶大出場選手

  ポジション 選手名(学部学年・出身高校)
1 [7] 荒川(商2・慶應)
2 [4] 久富(商2・東筑)
  H 茂木(総1・野沢北)
  [1] 瀧本(商1・慶應)
  [1] 戸松(環2・大宮)
  [5] 竹内惇(商1・慶應)
3 [9] 松本大(環2・桐光学園)
  [8] 佐藤旭(商1・慶應)
4 [8]9 藤本(環1・慶應)
5 [3] 渡邊暁(商2・慶應)
6 [6] 牧野(商2・千葉東)
7 [5] 羽入田(環1・長野)
  [1] 鈴木貢(理2・下妻一)
8 [1] 菊池(環2・盛岡一)
  H 稲垣貴(慶応湘南藤沢・商2)
  [4] 堀野(掛川西・理2)
  H 杉山(商1・慶應)
  [4] 吉澤(環2・前橋)
9 [2] 手銭(環2・大社)
  H 西脇(総2・上田)
  [2] 藤井(環1・郡山)
  H[2] 早川(文2・水戸一)

先発で好投した菊池

慶大の先発は菊池(環2)、早大の先発は小山田で始まった。慶大は1回に1死1、2塁のチャンスをつくると渡邊暁が左翼へ3塁打を放ち、早々と先制に成功する。だが直後の2回、先発の菊池が早大の4番、吉澤に左翼へのソロ本塁打を浴び1点を返されてしまう。

点差を広げたい慶大は3回、制球の定まらない小山田から3四球を選び満塁のチャンスをつくる。ここで早大は安達をマウンドに送ったが、羽入田(環1)が四球を選び押し出しで1点を追加する。

菊池は4回、5回と早大を三者凡退に抑えたが、6回に先頭の大野大に左翼へこの日2本目となるソロ本塁打を打たれまたしても1点差に詰め寄られる。だが、その裏、2死から連打で1、3塁のチャンスをつくると途中出場の佐藤旭(商1)がレフトへ適時打を放ち再びリードを広げる。

2試合ともに4番に座った藤本

7、8回は瀧本(商1)、戸松(環2)、鈴木貢(理2)の継投で早大打線を無得点に封じ込める。そして8回裏、7回からリリーフした丸山を攻め立て1死満塁のチャンスをつくると渡邊暁が左翼へ走者一掃の2塁打を放ち、3点を追加する。さらに代わった村山からヒットと四球で再び満塁の場面をつくると代打の早川(文2)が3塁打を放ち3人が生還。この回6点の猛攻で勝負を決めた。

前日に法大に黒星を喫した慶大だったが、この日は投打がかみ合いライバルの早大に快勝。渡邊暁など実戦経験のある選手が活躍した一方で、いまだ実戦経験のない選手の活躍も目立った試合となった。来年に期待できる戦いを見せてくれた。

By Shun Kimura、Ryutaro Moto

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