8月21日から24日にかけて行われた文部科学大臣杯令和7年度全日本学生レスリング選手権大会。大会4日目の24日には慶大からはトーナメントを勝ち上がっていた瀧澤勇仁(経1・慶應)、岡澤ナツラ(法1・慶應)、佐藤秀一郎(環3・八千代松陰)の3選手が出場した。佐藤はベスト8で敗れ、惜しくもメダルには届かなかったが、瀧澤は3位、岡澤は準優勝と1年生2人がメダルを獲得。好成績を修めた。
2025年8月24日(日)@駒沢体育館
【試合結果】
〈男子フリースタイル74㌔級〉
準々決勝
○瀧澤勇仁(慶大)[VPO 6:00=4-2]尾沼翔太(専修大)●
準決勝
●瀧澤勇仁(慶大)[VPO 6:00=1-6]山下凌弥(日本体育大)○
〈男子フリースタイル86㌔級〉
準々決勝
○岡澤ナツラ(慶大)[VSU 1:00=11-0]中村駿文(山梨学院大)●
準決勝
○岡澤ナツラ(慶大)[VSU 4:14=10-0]矢作元貴(法政大)●
決勝
●岡澤ナツラ(慶大)[VSU 2:48=1-11]五十嵐文彌(山梨学院大)○
〈男子フリースタイル92㌔級〉
準々決勝
●佐藤秀一郎(慶大)[VPO 6:00=1-2]松本晃大(中央大)○
〈スコア見方〉
(例)[VSU、4:30=11-1]
・VSU→勝利方法、詳しくは下の図を参照
・4:30→試合終了時間(この場合は試合開始から4分30秒後に試合終了)
・11-1→試合終了時の点数(フォールによる勝利は点数を問わない)
VFA | victory by fall フォールによる勝利 |
VIN | victory by injury 負傷棄権による勝利 |
VCA | victory by 3 caution 警告3回による勝利 |
VSU | victory by technical superiority テクニカルフォール(10点差) |
VPO | victory by points ポイント判定勝ち |
VFO | victory by forfeit 不戦勝 危険試合による勝利 |
DSQ | disqualification 罰則による失格 |
2DSQ | double disqualification 両者失格 |
21日・22日に行われたグレコローマン87㌔級にて3位という成績を修めた佐藤秀一郎(環3・八千代松陰)。この日はフリースタイルでのメダル獲得を目指し、ベスト8に臨む。試合は第一ピリオドから膠着状態。相手がアクティビティタイムで得点を挙げられず、佐藤が1点を先取するも、第二ピリオドにテイクダウンを許し、逆転される。その後得点を挙げることは出来ず、1-2で敗れ、今大会2つ目のメダル獲得にはあと1歩叶わなかった。

あと一歩及ばなかった佐藤
慶應義塾高校時代から全国の舞台で活躍を見せ、4月のU20 JOCジュニアオリンピックカップでは準優勝に輝いた瀧澤勇仁(経1・慶應)は初のインカレでメダル獲得を目指す。準々決勝、1点を先制されるも、テイクダウンからのローリングで4点を奪いすぐさま逆転。その後1点を返されるが、試合巧者ぶりを見せ逆転は許さず。4-2と逃げ切り、準決勝進出を決めた。迎えた準決勝、序盤から小刻みに得点を重ねられ、0-6とビハインドを背負う。第二ピリオドに1点を返すも、反撃及ばす、1-6で敗れ、決勝進出は逃した。それでも、3位という好成績で初のインカレを終えた。

見事3位に輝いた瀧澤
瀧澤と同じく高校時代から活躍を見せ、U20 JOCジュニアオリンピックカップで準優勝、明治杯で3位と大学入学後も順調に結果を残している岡澤ナツラ(法1・慶應)。まずは準々決勝。開始15秒頃、相手を場外に押し出し幸先よく1点を先制すると、そのまま圧倒しテクニカルフォール勝ち。続く準決勝では落ち着いた戦いぶりを見せる。相手の攻撃に動じず、冷静に対処しながら隙を突き続けてポイントを重ねていくと、終わってみれば10-0でテクニカルフォール勝ち。今大会慶大勢初の決勝進出を決める。

決勝進出を決めた
インカレの舞台で優勝すれば、1971年にフリースタイル68㌔級で優勝した佐藤勝さん以来慶大54年ぶりの快挙。岡澤はルーキーイヤーでの偉業達成に向け、決勝戦に臨む。開始早々から、86㌔級を代表する五十嵐文彌(山梨学院大)相手に積極的に仕掛ける。右足にタックルを決めると、粘られながらも相手を場外に押し出し1点を先制。そのまま勢いに乗りたいところだったが、五十嵐に圧倒され、力及ばすテクニカルフォールで敗戦。優勝には及ばなかったが、準優勝という素晴らしい成績を修めた。

準優勝に終わった
大会を通じて、佐藤がグレコローマン87㌔級3位、瀧澤がフリースタイル74㌔級3位、岡澤がフリースタイル86㌔級2位と3つのメダルを獲得し、健闘を見せた慶大。今後の大会でもその活躍から目が離せない。
(取材:塩田隆貴、柄澤晃希)
【インタビュー】
◇岡澤ナツラ(法1・慶應)
――インカレ2位という結果に対する今の率直な気持ち
1年生で決勝に立てたというのが素直に嬉しいですし、元々、決勝で五十嵐さんと戦って86㌔のトップレベルを知りたくてインカレ86㌔で出ようって思ってたので、目標が有言実行できて素直に嬉しいです。結果はちょっとあれでしたけど。
――大会を通しての戦いぶり
やっぱりまだまだ戦い方がフィジカル的に弱くて、元々(大学入学後は)79㌔でやってて、高校時代は80㌔でやってて、86㌔級で戦うのが3回目で、フィジカルというか一つひとつの動作にもスピードだったり重さだったり、そういうのが全体的に劣っているなと改めて感じる大会でした。
――決勝戦、開始早々の攻めについて
あれは作戦通りでした。相手の方すごい組み手が上手くて、後半それでやられちゃったんですけど、組み手を1つでも自分が壊したくて、自分からプレッシャーかけて浮いてきたところ狙ってみたいなのは作戦通りだったので、素直に嬉しかったです。
――1年生でインカレ2位、入部したころ想像できていたか
想像は全くしてなかったです。決勝の舞台で戦えるのですら、自分が4年生になっても戦えるかどうか分からないので、1年生で立ててすごく嬉しいです。
――今後の3年間でどんな選手になっていきたいか
86㌔はオリンピック階級で、全日本とかは社会人のトップレベルでオリンピック出た方もいるので、いずれそこを追い付いて、ゆくゆくは越せるような選手になれるように、また1から地道にやっていきたいと思います。