【バレーボール】攻守に全員の持ち味光る 慶大、圧巻のストレート勝利!/秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 第2戦 vs 桜美林大学

バレー戦評

先日の亜細亜大学戦でストレート勝利を飾り、勢いに乗る慶大は、開幕2戦目。昨季3部から昇格した桜美林大との一戦に臨んだ。第1セットは入来晃徳(環4・佐世保南)のスパイクを皮切りに松山鼓太郎(商3・慶應)らの連続ブロックが決まり、序盤から9連続得点と圧倒。清水悠斗(総2・習志野)の力強い攻撃や今田匠海(政2・慶應)の堅守も光り、25-10の大差で先取した。第2セットは序盤こそ拮抗した展開となったが、大エース・入来の強打と鋭いサーブを起点に流れを引き寄せる。ブロックも冴え、終盤は5連続ブレイクで突き放し、25-13でセットを連取。続く第3セットも松田悠冬(商1・慶應)の多彩なトスワークで主導権を掌握。慶大攻撃陣の力強いスパイクが立て続けに決まり優位を広げる。終盤にミスからタイムアウトを挟んだが、松山のクイックと清水のブロックで締め、25-16でストレート勝利を収めた。

開幕2連戦を勝利で飾り、1部復帰へ向けて上々の滑り出しを見せた慶大。次戦は13日、明治学院大に挑む。


 

2025年9月7日(日)

秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦  @立正大学

第2戦  慶大×桜美林大

 

得点

 

 

慶大

セット

立大

25

10

25

13

25

16

 

出場選手

 

 

ポジション   

背番号

名前(学部学年・出身校)

OH

清水悠斗(総2・習志野)

MB

松山鼓太郎(商3・慶應)

OP

11

入来晃徳(環4・佐世保南)

OH

山口快人(経3・慶應)

MB

22

稲井正太郎(法2・慶應)

S

13

松田悠冬(商1・慶應)

L

今田匠海(政2・慶應)

途中出場

 

 

MB

中島 昊(経1・慶應)

L

21

井上航(経1・慶應)

S

26

岩間 祥成(環2・成城)

OH

10

野口真幸(商3・慶應)

 

MB・松山

 第1セットは入来の鋭いスパイクで口火を切った。続いてブロック番長・松山が鮮やかなブロックを決め、慶大は序盤から勢いに乗る。松山、OP・入来、OH・山口快人(経3・慶應)のブロックが次々と相手の攻撃を封じ、開始早々9連続得点と一気に突き放した。OH・清水の力強いスパイクに加え、緩急を織り交ぜた多彩な攻撃が冴えわたり、守護神・今田の堅守は相手に得点を許さない。主導権を握った慶大は24-10と大きくリード。最後は今田の粘り強いレシーブからMB・稲井正太郎(法2・慶應)とS・松田の息の合ったクイックが炸裂し、25-10と圧倒的な内容で第1セットを先取した。

L・今田

 第2セット、相手に先制点とブレイクを許すも入来のスパイクでサイドアウトを獲得すると、稲井のブロックや山口の2連続スパイクで逆転に成功。しかし、徐々に慶大のブロックに対応してきた相手に得点を許す場面も見られ、第1セットとは異なる拮抗した試合を展開する。その流れを変えるのはエース・入来。10-8からサイドアウトを取ると、入来は高い打点から放つ威力あるサーブでレシーブを崩し、相手の得意とする攻撃を許さない。松山や山口のブロックも光り、4連続ブレイクで一気に点差を広げる。18-11の場面では松田と稲井にコンビミスが見られたが、すぐに稲井のクイックで得点を奪い、相手に主導権を渡さない。その後、松田のブロックや入来の強烈なスパイクもあり5連続ブレイクに成功し、25-13。第2セットも奪う。

MB・稲井、S・松田

 第3セットも慶大の攻撃陣が躍動した。入来の鋭いスパイクに加え、MBのクイックを織り交ぜた多彩な攻撃で、司令塔・松田が相手に的を絞らせない。7-4とリードした場面では山口がサービスエースを決め、勢いはさらに加速。松山のブロックも冴え、スコアは13-6に広がった。夏を経て大きく成長した松田のサーブが決まり、松田・松山の息の合ったクイックも光る。終始主導権を握った慶大だったが、終盤にミスが重なり、この試合初のタイムアウトを要求。しかしTO明け、松山のクイックが相手コートを突き刺し24-16。最後は清水が1枚ブロックで相手の攻撃を封じ、25-16で勝負を決めた。

 

(取材:村田理咲、梅木陽咲)

 

▼以下、コメント

星谷監督

――今日の試合を振り返って

相手は2部に上がってきて非常に勢いも実力もあるチームでしたが、自分たちの目標とするバレーを準備してしっかり発揮できていたので良かったなと思います。

――開幕2連勝、手ごたえはいかがですか

練習してきたディフェンスについては随所に成果が見えて良いなと思いつつも、まだまだ狙っている水準には及んでいないですし、攻撃についてももっと効果率を上げていかないと、拮抗した試合では難しいかなと思います。 

――試合を通して見えた課題はありますか

バックアタックの精度と控えの選手の準備ですね。

 ――キーマンになるとおっしゃった松田選手はいかがでしたか

これまでの自分の考えとは違う考えで取り組んでいて、良い方向性での変化、成長を感じています。

 ――次の試合に向けて

毎日最後になる1試合なので、みんなで楽しい瞬間というのを1秒でも長く作れるよう準備して、思い切り暴れられるようにやっていきたいと思います。

 

#13 S・松田悠冬(商1・慶應)

――今日の試合を振り返っていかがですか

相手は3部から上がってきた大学だったんですけど、下位チームは相手に向かっていく勢いがあるので、そこを受け身にならずに逆に向かっていこうとした結果、それが成功して点差をつけて勝つことができたのでよかったなと思います。

――トスを上げる上でどんなことを意識していましたか

基本2部のチームは全部コミットで張ってくるチームなので、それに対して最初はサイドでつくって、クイックが薄くなったときにクイックを使うっていう、シンプルなんですけど、前日の亜大戦も今日もそれを徹底してできたかなと思います。

――この夏、松田選手はU-19日本代表に選ばれるなど様々な経験を積まれたと思います。オフシーズンを振り返っていかがですか

ウズベキスタンで試合をしたんですけど、リーグ戦と同じか、それよりもっときつい思いをしました。1週間で7回負けたりとか。ただ、きつくても試合はやって来るというところでは、この秋季リーグも同じだと思うので、そういう意味ではメンタル面で一回り大きくなれたかなと思います。

――春季リーグの時と比較してサーブが強化されている印象を受けましたが

ヒットするときのインパクトをもっと強くしよう、というのはずっとやってきていました。練習のときは多少ミスしてもいいから、力の強さを上げようということで。ウズベキスタンでの世界選手権ではそれが機能しなくて、自分が試合に出ている意義、試合で求められることとしてサーブもあると思うので、そこで力の無さを痛感しました。世界選手権から戻ってからの1ヶ月では、ずっとサーブに重点を置いて練習しました。

――次からの試合へ向けて意気込みをお願いします

自分たちの目標は1部へ戻ること、そのためにはどんな相手だろうと絶対に勝たないといけないと思うので、受け身にならず相手を潰しにいくという姿勢で勝ち切って、1部に行きたいと思います。

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