日本一を目指す慶大蹴球部、秋の初戦で迎え撃つのは、春最終戦で悔しくも敗戦を喫した青学大。因縁の相手に雪辱を果たし、対抗戦開幕から勢いを加速させたい重要な一戦だ。
試合開始から、両チーム得点の機会に恵まれない一進一退の攻防が続く。PG(ペナルティゴール)で青学大に先制を許したものの、約4分後には外側で待っていたWTB伊吹央(経4・慶應)にパスが回るとそのままトライエリアに飛び込み、慶大が逆転に成功。さらに前半35分にはCTB小舘太進(商4・茗溪学園)が執念のトライを決め、今季初出場のWTB小野澤謙真(環2・静岡聖光学院)が冷静にコンバージョンを沈めた。前半終了間際に失点し、スコアは12-10でハーフタイムを迎える。
点差を広げたい慶大だったが、後半はまたしても青学大にPGで逆転される。しかし直後に小舘が2本目のトライを奪う活躍を魅せる。両チームが意地をぶつけ合う中、22-18で迎えた後半39分、HO藤森貴大(経3・慶應)がモールから抜け出しトライを決めた。
慶大は最後まで攻め続け、32-18でノーサイド。対抗戦初戦を堂々の勝利で飾った。
2025年9月13日(土)関東大学対抗戦 対青山学院大学 @秋葉台公園球技場○慶大 32{12―10、20―8}18 青山学院大●
関東大学対抗戦 | ||||
慶應義塾大学 | 2025/9/13(土) | 青山学院大学 | ||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
2 | 2 | トライ(T) | 1 | 1 |
1 | 2 | コンバージョン(G) | 1 | 0 |
0 | 2 | ペナルティゴール(PG) | 1 | 1 |
0 | 0 | ドロップゴール(DG) | 0 | 0 |
12 | 20 | 計 | 10 | 8 |
32 | 合計 | 18 | ||
前半19分 伊吹(T) 前半35分 小舘(T) 前半36分 小野澤(G) 後半13分 小舘(T) 後半14分 小野澤(G) 後半19分 小林(PG) 後半39分 藤森(T) 後半40分 小林(G) 後半44分 小林(PG) | 得点者 | 前半15分 井上(PG) 前半43分 森(T) 前半44分 井上(G) 後半11分 井上(PG) 後半35分 松﨑(T) |
慶應義塾大学 | ||||
# | 氏名 | 身長(cm)/体重(kg) | 学部学年 | 出身校 |
1 | 小川 士潤 | 172/100 | 経2 | 慶應 |
2 | 渥美 和政 | 173/103 | 経4 | 慶應 |
3 | 廣瀬 宇一朗 | 180/111 | 環2 | 桐蔭学園 |
4 | 西野 誠一朗 | 184/92 | 法1 | 桐蔭学園 |
5 | 山﨑 太雅 | 189/105 | 商1 | 県立浦和 |
6 | 岩垂 樹希 | 177/99 | 政4 | 慶應 |
7 | 申 驥世 | 175/93 | 文1 | 桐蔭学園 |
8 | 中野 誠章 | 176/107 | 文2 | 桐蔭学園 |
9 | 橋本 弾介 | 169/76 | 法4 | 慶應 |
10 | 大川 竜輝 | 172/85 | 理4 | 慶應 |
11 | 伊吹 央 | 176/81 | 経4 | 慶應 |
12 | 今野 椋平 | 183/90 | 環4 | 桐蔭学園 |
13 | 小舘 太進 | 173/84 | 商4 | 茗溪学園 |
14 | 小野澤 謙真 | 180/90 | 環2 | 静岡聖光学園 |
15 | 田村 優太郎 | 174/80 | 総2 | 茗溪学園 |
16 | 藤森 貴大 | 173/102 | 経3 | 慶應 |
17 | 井吹 勇吾 | 175/100 | 環2 | 桐蔭学園 |
18 | 浦城 尚生 | 176/108 | 商2 | 慶應 |
19 | 笠原 大介 | 180/96 | 商4 | 慶應 |
20 | 米津 幸治 | 175/91 | 商4 | 慶應 |
21 | 森 航希 | 170/75 | 環3 | 桐蔭学園 |
22 | 小林 祐貴 | 168/75 | 政1 | 慶應 |
23 | 山本 大悟 | 174/85 | 環4 | 常翔学園 |
青山学院大学 | ||||
# | 氏名 | 身長(cm)/体重(kg) | 学部学年 | 出身校 |
1 | 木村 陽太 | 175/108 | 法3 | 國學院大學栃木 |
2 | 田中 太陽 | 173/94 | 文4 | 常翔学園 |
3 | 相川 拓也 | 180/113 | 国際政経4 | 桐蔭学園 |
4 | 荒川 真斗 | 185/112 | 法4 | 國學院大學久我山 |
5 | 梁取 駿太 | 186/100 | 経3 | 茗溪学園 |
6 | 松﨑 天晴 | 173/98 | 国際政経2 | 東福岡 |
7 | 八尋 祥吾 | 168/85 | 法4 | 東福岡 |
8 | 内藤 基 | 175/98 | 法4 | 東福岡 |
9 | 小林 純岳 | 160/66 | 社情4 | 東海大学付属相模 |
10 | 井上 晴生 | 182/85 | 法2 | 東福岡 |
11 | 森 草知 | 183/80 | 経4 | 桐蔭学園 |
12 | 穴澤 開 | 171/80 | 法3 | 東海大学付属大阪仰星 |
13 | 平岡 勝凱 | 172/87 | 文3 | 昌平 |
14 | 山本 啓太 | 176/82 | 文2 | 常翔学園 |
15 | 白石 颯 | 169/72 | 国際政経3 | 桐蔭学園 |
16 | 中山 健太郎 | 180/105 | 法3 | 東福岡 |
17 | 松下 稜 | 170/101 | 法4 | 桐蔭学園 |
18 | 中山 竜玖 | 178/105 | コミ人科3 | 東海大相模 |
19 | 角谷 銀次朗 | 180/97 | コミ人科2 | 京都成章 |
20 | 甲斐 冬竜 | 178/93 | 総合文政3 | 京都成章 |
21 | 櫻井 愛世 | 166/70 | 社情3 | 開志国際 |
22 | 袖山 遼平 | 167/80 | 法3 | 國學院大學久我山 |
23 | 山田 壮 | 178/88 | 経3 | 國學院大學栃木 |
9月13日、厚い雲に覆われる秋葉台公園球技場で、関東大学ラグビー対抗戦の開幕戦となる青学大戦が行われた。慶大は、春の交流大会で青学大に24-28と敗北を喫しており、青学大にリベンジを果たすことは始動時に掲げた「日本一」を達成する上でのファーストステップとして位置付けられ、普段の開幕戦以上の意味を持つ重要なゲームとなった。また、LOには西野と山﨑、FLには申と3人の1年生がスタメンに抜擢され、注目を集めた。
青学大のキックオフで戦いの幕が開けると、立ち上がりの3分に慶大にアクシデントが発生する。FL岩垂が負傷交代となり、米津が投入される。慌ただしい幕開けとなったが、今年度のフォワードリーダーを務め、対抗戦に先駆けて開幕したJr選手権の初陣・明大戦でゲームキャプテンを務めた米津は、スクランブル出場を感じさせない盤石のプレーでチームを落ち着かせた。
慶大最初のチャンスは6分、敵陣10mライン付近で青学大のペナルティを誘発すると、先制点が欲しい慶大はショットを選択。しかし、夏に怪我から復帰した正キッカーのWTB小野澤のキックは風に煽られてポスト左へ外れ、先制点を奪うことはできない。その後も敵陣でのプレーが続いたが、青学大の堅牢なディフェンスに阻まれ、最後はスティールを阻止するべく素早くラックからボールを出したSH橋本がオフサイドを取られ、得点機を逸する。
その後は両者一進一退の攻防が繰り広げられる。11分、NO8中野が渾身のスティールでペナルティキックを獲得。主将・今野が敵陣22m付近を目掛けたタッチキックで敵陣への侵入を試みたが、タッチを割ったかに思えたキックは青学大WTB山本敬太に掻き出されてフィールド内に残り、慶大陣地中央へのキックでチャンスを潰される。それでも、このキックをキャッチしたSO大川が飛距離の短いパントを上げると、これをチェイスしたSH橋本が相手にプレッシャーをかけ、パスをインターセプト。更に橋本のサポートに入ったFL申にパスが繋がり大幅なゲインに成功する。青学大のディフェンスラインが整わないうちに今野が大外へのキックパスを狙うと、WTB伊吹がこれを好捕し、ゴールラインまで残り5mというところまで迫る。しかしその直後、LO西野からPR小川へのフラットなパスを青学大に奪われ、先制トライとはならない。
すると14分、自陣ハーフウェイライン付近で慶大がオフフィートの反則を取られると、風上に陣取った青学大は迷わずペナルティーショットを選択。青学大SO井上が放ったキックはポールの間に吸い込まれ、先制を許す。
早々に同点に追いつき、逆転を狙いたい慶大は18分、相手のダイレクトタッチによって敵陣でマイボールラインアウトを確保すると、まずはモールでじわじわと陣地を進める。モールが崩れると、バックス陣のパスワークの中で、FB田村が短いパントを選択。これは青学大のチャージを受けるが、すばやくセカンドボールを拾った田村が、今度はランで青学大ディフェンスラインをブレイク。
田村はタックルを受けるが、青学大のラインが整わないうちにすばやく次の攻撃に移ると、最後は大川から大外に構えた伊吹への長いパスが通ってトライ。5-3と逆転に成功する。
33分、慶大は今野が相手の背後に落とす絶妙なパントキックを供給すると、田村が執拗なチェイスで青学大に圧力をかけ、5mラインアウトを確保する。モールで押し切ることはできなかったが、丁寧かつスピーディな近場の攻撃から、最後は小舘がトライを挙げ、小野澤のコンバージョンと合わせて7点を追加。リード拡大に成功する。
このまま試合を折り返したい慶大だったが、41分に自陣マイボールスクラムで圧力をかけられコラプシングを犯すと、5mラインアウトから狭いサイドを突かれ、痛恨のトライを許す。更に青学大SO井上に難しい位置からのコンバージョンを沈められ、12-10というスコアでハーフタイムを迎える。
ラスト1プレーで失点を許したものの、風下という不利な状況の中で、キックが伸びないことを逆手に取った飛距離の短いパントを起点にチャンスを作って得点を奪ったオフェンス、個々の体格では劣る中、組織的な守備で安易な失点を防いだディフェンスの両面でゲームプラン通りの試合運びに成功し、リードした状態で試合を折り返した慶大。風上側に回る後半に向けて、十分に余力を残す40分間となった。
雨脚が強まる中慶大のキックから始まった後半、開始わずか30秒で、小舘が相手のキックパスを上手くキャッチして大きくゲインする。その後小野澤から伊吹へ見事なキックパスがつながり、相手陣地22mライン付近で相手のペナルティーを引き出す。得点には繋がらなかったものの、後半開始早々から勢いに乗った攻めの姿勢を見せる。ところが後半11分、慶大の反則から相手に先制点となるPGを決められ、12-13と逆転を許してしまう。
しかし、そのわずか2分後に慶大も意地を見せる。田村が相手のキックパスをキャッチし、そのまま走り込み、相手のディフェンスの隙をかいくぐって、一気にゲインする。巧みなパス渡しで、勢いに乗ったまま素早くボールを進め、最後は外側から走りこんでいた小舘がトライを決め切った。その後のコンバージョンキックを小野澤が成功させ、19-13と再び逆転する。
ここから勢いに乗った慶大は橋本が50:22を成功させ相手陣の深いところでチャンスをつくる。その後、相手のオフサイドでペナルティーキックを選択し、SO小林祐貴がPGを成功させ、さらに点差を広げた。
しかし、その後は慶大のペナルティーが続き、ラインアウトでボールを奪われ、チャンスを作られてしまう。今野が自陣のトライライン際で相手の攻撃が迫る状況の中、冷静にボールを外へ蹴り出し、決死のディフェンスを見せるも、ラインアウトからモールを形成されそのままトライを奪われる。
22-18と点差を詰められるが、ここで終わらないのが慶大である。後半36分、中野が再び相手陣でスティールを成功させ、ボールを奪い返すと再び慶大が勢いづく。
まさに一つ前にトライを取られた時と同じ形でラインアウトからモールを形成し、慶大がそのまま押し込みHO藤森がトライ。その後、小林が難しい角度からのコンバージョンキックも決め切り一気に点差を広げた。
その後、相手のコラプシングから獲得したペナルティーキックを小林が見事に成功させ、3点を追加し、32ー18で対抗戦初戦での快勝を果たした。
最後のペナルティーキックの選択について、今野は「ショットを選んで間違いではなかった」と語り、「チームが同じ絵を見れていた」と振り返った。まさにこのチームワークこそが春季大会での雪辱を果たし秋の関東対抗戦初戦での快勝に繋がったのではないだろうか。ここから始まる対抗戦、引き続き慶大の活躍から目が離せない。
以下、試合後インタビュー↓↓
⭐️青貫監督・今野主将
ーー今日の試合を振り返って
青貫監督:準備してきたことが出せたかなと思います。事前に青学大さんの事を想定して、次にゲームを想定して、すべて想定内でことが運んだので、見ていて安心しましたし、想定以上に慶大の選手が良いパフォーマンスをしてくれた。もう少し詰抗する事も想定したが、今日は若いメンバーが多かった中ベストパフォーマンスをしてくれたと思います。
今野主将:自分たちが準備したことがすべて出たのかなと思っています。1年生が多い、FWも特に初出場の選手が多い中で、緊張感に耐えられるかとか不安がたくさんあったんですけど、その分ミーティングを繰り返して不安な要素をみんなで出し合ったり、コネクトしながら助け合いながらやりました。一番良かったなと思うのはチームのミーティングで、自分たちの攻め方・戦術を細かくしゃべったことを通してから練習もすごく良くなりました。それが今日の試合に出たのかなと思いました。
ーー監督、1年生4人(西野、山﨑、申、小林)の評価は。
青貫監督:ベストパフォーマンスをしてくれたと思います。ほんとに若い、経験がない、そして対抗戦も初めてということだったので、もう少しミスが重なるかなとか思ったんですけど、そんなこと全くなくてむしろ、先輩たちを引っ張っていたかなと、素晴らしい1年生が引っ張ってくれて今日この差につながったかなと思います。
ーー今野主将、先ほどの戦術のミーティングは何日前に行われたのか
今野主将:1週間以内にはやったんですけど、その前に相手の分析とか相手の事を頭に入れたうえで、その分析をもとに自分たちがどうアタックしていくかとか、試合中どんなことがおこるかというのを、一人ひとり不安な細かいところまで、1年生を含めてしゃべってもらって不安なところをできるだけなくして試合に向かおうとミーティングで話しました。
ーーLOの2人(西野、山﨑)はフル出場することを決めていたのか
青貫監督:決めていました。うまくいってもいかなくても経験ですから、この試合を彼らにいろんな経験をしてもらおうと。
ーートータルできつい練習の時期だと思うが、その辺りはどうか
青貫監替:うまくメリハリは付けられたのかなと。ひょっとすると選手の中で疲労が残っているかもしれないんですけど、試合が近づくにつれてメリハリが上手くつけられて、良いコンディションで出来たかなと思います。
ーーセットに関してはこれからやっていく感じか
青貫監督:そうですね。課題とすればセットですね。今日のセットのクオリティでは勝てない。まだまだ伸ばす必要がありますね。
ーー一方で、接点はかなり制圧して、ほぼジェネラルプレーでとられる感じはなかった?
青貫監督:そこはやはりチームとしてこだわろうと、どんなことがあってもあそこにやりに行こうという話をみんなでして、いい局面でも悪い局面でも徹底してきたことがチームとしての強さ、勝利になったかなと思います。
今野主将:そうですね。今日良かったのはまず、全員が想定内にできたことで、ジェネラルのところは自信を持っていたので、フェーズ中にとられることはないと思っていて。とられたあとも誰も焦らず、これは想定していた事だからっていうのを体の中で言っていたのでそれはすごい良かったかなと。準備の段階で勝っていたのかなと思います。FWがセットプレーでミスが続いた中でBKが声をかけて落ちなかったというのが普段と変わったところかなと思うので引き続きBKからも頑張っていきたいと思います。
ーー春負けてたから、少しほっとしている?
今野主将:そうですね。初戦に青学大ということで大学選手権に出れるか出れないかを握る重要な試合だと思っていたので勝って安心はしています。
ーーこれからの対抗戦に向けての意気込み
今野主将:ここをターゲットにしてまず勝利を掴めたことは自分たちの成長だと思うんですけど、目標にしているのは日本一に挑戦し続けるということなので。今日の勝利をしっかり喜んで、明日からは筑波戦へしっかり準備して勝利に向けて頑張っていきたいと思います。
青貫監督:自分達の目標は日本一で、ただ現時点では日本一じゃないと思うので、ほんとこれからどれだけ成長できるかが自分たちの目標達成できるかにかかっているので、秋シーズンですけど、厳しい練習を積んでいこう。
⭐️今試合2トライを決め、序盤から好調を魅せた小舘太進選手
ーー今日の試合を振り返って
6月(青学大に)負けてから、この対抗戦初戦をターゲットにして山中湖・菅平合宿できつい練習をやってきたので、それを発揮できたのがすごい嬉しいです。前までは、(試合中)きつい時間帯とかに黙ってしまうことがあったんですけど、FW・BKがお互いのミスをカバーしあってみんなで勝ちに向かえたのがチームとして成長できたことだと思えます。
ーー今試合での2トライを振り返って
1個目のトライは春先からずっと狙っているプレーで、9番の橋本(弾介)と結構ずっと練習して合わせていたプレーだったので、うまく決まってよかったです。
ーーMVPに選ばれましたが
それこそ6月の青学大戦とか夏合宿では、自分が試合に結構出させてもらっていたけど、不甲斐ないプレーが続いてチームに迷惑をかけてしまっていたという感触がありました。その中で辛抱してコーチ陣や監督が使い続けてくれたから、絶対応えたいと思っていました。結果2トライを決めてMVPになれたけど、みんなで頑張って掴み取れた勝利だと思います。(今試合で)65分くらいで攣ってしまって代えられちゃったのもあるので、まだまだ頑張っていかないとなと思っています!
ーー次戦に向けて
筑波大のキャプテン(高橋 佑太朗、体4・茗溪学園)は高校時代の同級生で、結構個人的に思い入れの強い試合になります。ここで勝ったらチームも波に乗って明大・早大・帝京大に挑戦できる分岐点というか、大事な一戦になると思います。また2週間チームで積み上げて、必ず勝ちたいと思います。
⭐️対抗戦初出場でキックを全て成功させた小林祐貴選手
ーー開幕戦を振り返って
まずチームとして、春の交流大会で負けてしまった青学さんに対抗戦で勝つことは、チームの目標である「日本一」を達成する上での第一歩として位置付けられていたので、一週間前くらいから緊張感がある中で練習をしていました。その中で、しっかり勝利を掴むことが出来て良かったです。個人としては、夏に怪我から復帰して、自分自身初の対抗戦、初の黒黄ジャージというところで、前日はかなり緊張していましたが、試合中はのびのびと、楽しくプレーできたと思っています。
ーー点差があまり開いていない中、後半14分という早めの時間での投入となったが、どのような意識で試合に入ったか
蹴り合いなどで不利な風下側に陣取った前半はロースコアで耐えて、風上に回る後半にキックで陣地を進めて自分たちのアタックを展開するというゲームプランを共有していた中で、途中から投入されることは分かっていたので、キックでエリアを確保すること、アタックのリズムを作る部分を意識して試合に入りました。
ーーデビュー戦ながら、初得点を含む全てのプレースキックを成功させたことについて
キックの精度は自分の持ち味のひとつなので、その部分を発揮できたことは良かったと思います。
【慶應義塾體育會蹴球部 公式戦ユニフォームに初のスポンサーロゴを掲載】
慶應蹴球部は大正製薬株式会社、株式会社井門エンタープライズとオフィシャルスポンサー契約を締結。日本ラグビーフットボール協会の規約改定に伴い、今季より公式戦ジャージにスポンサーロゴを背負う。
蹴球部126年の長い歴史の中で”初”となるスポンサーロゴの掲出について主将・今野は「歴史に新たな1ページを刻む覚悟を持つ」と意気込む。両社の支援を通し、蹴球部員一人ひとりの成長を後押しするとともに、競技力向上、教育、社会貢献活動を共同で推進していく。
◎大正製薬株式会社
掲載場所:1st ジャージ、2ndジャージ、Jr選手権の全ユニフォームの前面
・1st ジャージ(9/13青学大戦撮影)
・Jr選手権(9/7明大Jr戦撮影)
◎株式会社井門エンタープライズ
掲載場所:1stジャージ、2ndジャージ、Jr選手権の全ユニフォームの背面
・1stジャージ(9/13青学大戦撮影)
・Jr選手権(9/7明大Jr戦撮影)
早大 | 帝京大 | 明大 | 慶大 | 青学大 | 筑波大 | 立大 | 日体大 | 勝 | 分 | 負 | 勝点 | |
早大 | 11/2 14:00 秩父宮 | 12/7 14:00 国立 | 11/23 14:00 秩父宮 | 10/26 14:00 夢の島 | 10/11 16:00 大和 | 9/28 18:00 秩父宮 | ◯ 59-7 9T7G | 1 | 0 | 0 | 6 | |
帝京大 | 11/2 14:00 秩父宮 | 11/16 14:00 秩父宮 | 11/30 13:00 熊谷 | 10/12 13:00 帝京G | 10/26 14:00 足利 | ◯ 48-21 8T4G | 9/27 18:00 秩父宮 | 1 | 0 | 0 | 6 | |
明大 | 12/7 14:00 国立 | 11/16 14:00 秩父宮 | 11/2 11:30 秩父宮 | 9/27 15:30 秩父宮 | ⚫︎ 24-20 4T2G | 10/26 11:30 足利 | 10/11 11:30 大和 | 0 | 0 | 1 | 2 | |
慶大 | 11/23 14:00 秩父宮 | 11/30 13:00 熊谷 | 11/2 11:30 秩父宮 | ◯ 32-18 4T3G2PG | 9/28 15:30 秩父宮 | 10/11 13:00 桐生 | 10/26 11:30 夢の島 | 1 | 0 | 0 | 5 | |
青学大 | 10/26 14:00 夢の島 | 10/12 13:00 帝京G | 9/27 15:30 秩父宮 | ⚫︎ 18-32 2T1G2PG | 12/6 14:00 熊谷B | 11/9 14:00 えどりく | 11/24 13:00 熊谷 | 0 | 0 | 1 | 1 | |
筑波大 | 10/11 16:00 大和 | 10/26 14:00 足利 | ◯ 28-24 4T4G | 9/28 15:00 秩父宮 | 12/6 14:00 熊谷B | 11/22 14:00 秩父宮 | 11/9 11:30 えどりく | 1 | 0 | 0 | 5 | |
立大 | 9/28 18:00 秩父宮 | ⚫︎ 21-48 3T3G | 10/26 11:30 足利 | 10/11 13:00 桐生 | 11/9 14:00 えどりく | 11/22 14:00 秩父宮 | 12/6 11:30 熊谷B | 0 | 0 | 0 | 1 | |
日体大 | ⚫︎ 7-59 1T1G | 9/27 18:00 秩父宮 | 10/11 11:30 大和 | 10/26 11:30 夢の島 | 11/24 13:00 熊谷 | 11/9 11:30 えどりく | 12/6 11:30 熊谷B | 0 | 0 | 1 | 1 | |
◎勝ち点の多い順に順位決定を行う。 ・勝ち:5、引分:3、負け:1、不戦勝:6点、不戦敗:0点、不成立:3点 ・負けても 7 点差以内ならば、勝ち点 1を追加。 ・3トライ差以上での勝ちならば、勝ち点1を追加。 |
(取材:島森沙奈美、月井遥香、石黒結文、島﨑凛、髙木謙)