【バレーボール】全員の持ち味が輝くも フルセットの激闘届かず今季初黒星/秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 第6日 vs山梨大

バレー企画

連勝を5に伸ばし、1部復帰へ着実に歩を進める慶大。注目の第6戦は山梨大学との一戦となった。第1セットは入来晃徳(環4・佐世保南)と山口快人(経3・慶應)の攻撃が冴え、稲井正太郎(法2・慶應)の速攻も決まりリードを広げるが、終盤に相手の粘りに押され22-25で落とす。第2セットは今田匠海(政2・慶應)の好レシーブから清水悠斗(総2・習志野)が決め、入来の3連続得点で流れをつかんだ。松田悠冬(商1・慶應)のトスワークと松山鼓太郎(商3・慶應)のクイックが光り、25-21で奪取。勢いそのままに第3セットでは松田の駆け引きや山口のサービスエースが決まり、25-20。セットを連取する。第4セットは序盤こそ入来と山口が安定感を見せるも、流れをつかめず20-25でセットを奪われた。勝負の最終セット、松山の速攻と山口の攻撃で先行するが、連続失点から逆転を許す。稲井と清水の得点で粘るも及ばず、11-15で敗戦。慶大は今季初のフルセットの末、悔しい今季初黒星となった。


 

2025年10月5日(日)

秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 @大東文化大学

第6日 慶大×山梨大

 

得点

 

 

慶大

セット

山梨大

22

25

25

21

25

20

20

25

11

15

 

出場選手

 

 

ポジション   

背番号

名前(学部学年・出身校)

OH

清水悠斗(総2・習志野)

MB

松山鼓太郎(商3・慶應)

OP

11

入来晃徳(環4・佐世保南)

OH

山口快人(経3・慶應)

MB

22

稲井正太郎(法2・慶應)

S

13

松田悠冬(商1・慶應)

L

今田匠海(政2・慶應)

途中出場

 

 

S

15

久保田健介(商4・慶應湘南藤沢)

L

21

井上航(経1・慶應)

 

 入来の強烈なブロックアウトで幕を開けた第1セット。序盤は入来に加え、山口の多彩なプレーや稲井の速攻・ブロックが冴え、慶大が5点差をつけて主導権を握る。しかし、20点目前で相手の粘り強いレシーブに苦しみ、連続失点で流れを奪われる。逆転を許し20点台に突入すると、今田が好レシーブを連発するも得点には結びつかず、終盤に痛恨の3連続失点。22-25で惜しくも第1セットを落とした。

OP・入来

 第2セットは引き続きエース・入来を中心に試合を展開。今田のスーパーレシーブも光り、序盤から一歩リードを奪う。この夏重点的に取り組んできた2段トスを清水がしっかり決め切ると、直後に入来が3連続得点を挙げ、12-7と突き放す。中盤で連続失点を喫し18-17まで詰め寄られるも、松田の強気なトスワークが再び流れを引き寄せる。稲井と松山のクイックが次々と決まり、24-20とセットポイント。最後は松山のクイックがコートに突き刺さり、25-21で第2セットを奪取した。

S・松田

 第3セット、勢いに乗った慶大はクイックを軸に攻め立てる。6-4の場面では松田がブロックの手を巧みに引き、相手のアウトを誘う高度な駆け引きを披露。粘り強いラリーを重ねながら着実に得点を重ねていく。終盤に再び同点に追いつかれるも、山口が確実にポイントを奪い流れを渡さない。21-19では山口がサービスエースを決め、松田もこのセット3本目のブロックでチームを勢いづける。清水の力強いスパイクもコートを突き刺し、25-20でセットを連取した。

MB・稲井

 序盤から入来と山口が安定感を見せ、サイド攻撃で得点を重ねる。しかし相手に連続得点を許し、主導権を握られる展開に。8-13の場面で入来と松山が連続ブロックポイントを挙げ反撃の兆しを見せると、13-16では松田のワンハンドトスから稲井が速攻を決める。それでも流れを完全には取り戻せず、19-24で迎えた終盤に山口が意地のスパイクを叩き込むも及ばず。20-25でこのセットを落とした。

L・今田

 今季初のフルセットとなった最終セット。松山の速攻が相手コートを突き刺し、幸先よくスタートを切る。続く山口も安定した攻撃で得点を重ね、チームを支える。今田の堅実なレシーブから入来が決め切り、4-3とリードを奪う。しかし直後に5連続失点を喫し、苦しい展開に。稲井の速攻と清水の力強いスパイクで7-9と食らいつくも、流れに乗った相手を止められない。10-14と相手にマッチポイントを握られ、入来がブロックアウトで意地を見せるも及ばず。11-15で最終セットを落とし、慶大は今季初黒星を喫した。

(取材:村田理咲)

 

▼以下、コメント

星谷監督

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

非常に悔しい結果でしたが、山梨大学さんは素晴らしいバレーボールを展開されていて、こちらがプレーを上回ることができなかったことによるシンプルな敗戦かなと思います。

――苦戦したポイントは

1つは向こうのサーブに対してレシーブがうまく機能しなかったこと、もう一つが相手のフロアディフェンスが素晴らしかったことです。

――チームとしてうまくいかなかったところは

今あげた苦戦したポイントに対処できなかったことが大きいです。一番の要因は体力的な問題だったと思うのですが、コンディションを整えきれなかったということも振り返れば要因かなと思います。

――今回の敗戦を経て、選手たちに期待することは

シンプルに負けた要因は相手のプレーを上回れなかったことで、自分たちの苦手とするところが出てしまったという実力不足な面だと思うので、それをしっかり受け止めて引き続き磨いていってほしいです。もう一つ、コンディションについて、完璧にして来週以降も山場を乗り越えられるようにしていってほしいです。

――日大戦に向けて一言お願いします

日大さんも攻守のバランスをとれた良いチームなので相手にとって不足なし、と思います。こちらが100パーセントの状態で勝負できるように準備していきたいと思います。

 

#4 L・今田匠海(政2・慶應)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

全体を通して、練習でやってきたことができていない試合だったなという印象です。総合力の底上げとシチュエーションごとの練習をしてきて、ビハインドになった時にこっちが攻めきれずに点差を詰め切れず負けてしまったのは、メンタルの部分になりますが、練習通り同じように攻められなかったのが大きな敗因だったかなと思います。

――苦しい場面、リベロとしてどのような意識をしていますか

まずはしっかりサーブカットを返すこと。そしてサーブカットの横の選手に役割をはっきりさせる声掛けをして、プレーに迷いが出ないように意識しました。また、ブロッカー陣には自分がいるコースを伝えて、絶対に拾うから安心して飛んでもらえるように心がけています。

――ご自身のプレーについては

サーブカットについてはまとめるものはまとめられたし、Aパスもしっかり返せたので良かったと思います。あとは、1セット目の終盤に2本連続でミスをしてしまったのはいただけないなと、相手の動きが良いと認識したうえでそれに見合った判断が出来ていなかったなと思います。

――日大戦に向けて

日大に関しては春リーグでも負けている相手で、アナリスト主体でしっかり対策していきます。向こうは自分たちが1位だという気持ちで挑んでくると思うので、気持ちで負けないようにしていきたいです。

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