慶大の体育会を深堀りしていく連載企画、「What is 〇〇部?」。第〇〇回目は、水上スキー部!今回ケイスポでは、Google Meet上で、主将に就任した西慧大(経3・武蔵)選手、副将兼女子チーフに就任したンバ桜凛那(政3・国際基督教大学高)選手、副将兼男子チーフに就任した大橋宏紀(商3・慶應湘南藤沢)選手にお話しを伺った。
前編では慶應義塾水上スキー部や水上スキーの概要に関する情報をお届けします。
慶應義塾水上スキー部は今年で、創設70年目を迎える非常に伝統のある部活である。また、伝統があるが故に、OB・OGとの繋がりが強く、部を作り上げてきた実績のある先輩方のに高い指導を受けることができるのが大きな特徴としてある。また、現在は計38名の部員が所属しており、その内訳は新4年生10名、新3年生13名、新2年生15名となっている。男女比は6:4である。
日頃の練習は千葉県我孫子市と君津市で行われている。練習は毎日行われているが、ボートの定員や授業との兼ね合いのため、各学年ごとに決められた日数の中で、自分の都合に合わせて練習に参加する形となっている。また、1日の練習は朝の5時20分集合で、日の入りまでの長時間の練習となっている。1回にボートに乗れる人数が5人であるため、1回の便で1人15分と練習時間が決められており、それ以外の時間は部員同士で話し合ったり、陸上でできるトレーニングに励んでいる。

部内は、専門のコーチが常駐しているわけではないため、現役の部員同士でアドバイスをすることも多く、引き締まった雰囲気がある。一方で、練習のある日はかなり長いため、先輩後輩や男女関係なく和気あいあいとしており、仲が良い。また、任意ではあるが、海外合宿では1カ月間共同生活をすることもあり、絆が本当に強いのが部の特徴である。

水上スキーとは、スキー板を履き、ロープで引っ張られながら水上を滑る競技である。大学の水上スキーでは、主にトリック・ジャンプ・スラロームの3つの種目があり、各種目の合計得点によって勝敗が決まる。それぞれの種目の特徴については以下に説明する。
トリックは、分かりやすく言うと、フィギュアスケートのような種目である。選手ごとに技やプログラムが異なり、各技には得点がつけられる。競技は往復20秒ずつ、合計40秒で行われ、その時間内で成功した技の合計得点で勝敗が決まる。ジャンプやスラロームと比べ、「競技者に自由度がある」ことが大きな特徴であると主将・西は言う。

ジャンプは、スキージャンプを水上で行うようなイメージの種目である。水面に設置されたジャンプ台から飛び、その飛距離を競う競技である。滑りの加速度や傾斜によって飛距離が大きく変わるのが、この種目の醍醐味だ。ジャンプをしている副将・大橋は、「遠くに飛べた時の爽快感」が魅力だと語る。

スラロームは、分かりやすく言うとスキーのスラロームの水上版のような種目である。女子は時速43〜55km、男子は58kmまでのボートに引っ張られながら、左右3つずつ置かれたブイを通過していく。時速は3kmずつ上がり、最高速度に達すると、最初は18mあったロープが短くなっていき、難易度が徐々に上がるのが特徴である。また、一度失敗するとその選手は試合終了となるため、非常に緊張感が高い。しかし副将・ンバは、「そのブイを回れた時の気持ちが格別で、虜になっている」と語る。

水上スキーは、大きく2つのシーズンに分かれている。春季・夏季シーズンは4月に始まり、5月、6月に鹿島で行われる最初の大会にあたるCS(Championship Series)第1戦・第2戦に向けて、トレーニングを積んでいく。このシーズンで、最も重要な大会は、9月に秋田で行われる全日本学生水上スキー選手権大会(インカレ)だ。インカレは、水上スキー部にとっては、年間最大の大会であり、4年生にとっては引退を賭けた集大成の舞台でもある。
10月から始まる秋季・冬季シーズンは、インカレ終了後で新チーム発足後すぐに迎えるシーズンである。君津で行われる早慶戦を皮切りに、多くの大会が続いていく。年末年始や試験期間は自主練習期間となり、春休みに入ると、任意ではあるものの、アメリカやタイでの海外合宿が実施される。こうした期間を通じて、世界レベルの技術指導を受け、力を蓄え、再び4月から始まるシーズンに繋がっていく。
※写真は水上スキー部より提供していただきました、ありがとうございました!
(取材:神谷直樹、水野翔馬)
後編では、インタビューの様子をお届けします!

