【野球】第5週 早大自慢の3本柱を攻略し、11季ぶりのV奪還! 早大戦③

5月31日(月) 慶大-早大 三回戦

shuugou

11季ぶりの優勝を果たした慶大野球部

早大に逆王手をかけられ臨んだ第三回戦。昨日の敗戦を払拭したい慶大は打順・スタメンを変更。この江藤采配がずばり的中し、竹内一(商4)の適時打、山口(商4)の2点本塁打、伊場(政3)の安打などで計6点を奪う。早大自慢の投手3本柱を攻略した慶大は、11季ぶり32回目の優勝を決めた。

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慶大 020022000 6
早大 000020020 4

慶大:○竹内大、福谷、田中宏-長﨑

慶大出場選手

1[6] 渕上(法4・慶應)

2[4] 湯本(商4・湯沢北)
3[7] 山口(商4・慶應)
4 [8]9 伊藤(環3・中京大中京)
5[3] 髙尾康(商4・慶應)
 [3] 正木(商4・慶應)
6[9] 竹内一(商4・慶應)
 [R]8 青山(環4・関西学院)
7[5] 山﨑錬(商2・慶應)
8[2] 長﨑(商4・高志)
9[1] 竹内大(環2・中京大中京)
 [H] 伊場(政3・慶應)
 [1] 福谷(理2・横須賀)
 [1] 田中宏(環4・佐賀西)

 頂上決戦となった早慶戦は、両者の意地とプライドがぶつかり合い第三回戦までもつれるというしびれる試合展開に。最終決戦となった三回戦は曇天の一,二回戦とは打って変わって、風かおる野球日和の中行われた。また、この日は月曜日にもかかわらず26000人が球場に足を運び、早慶戦の人気の高さを窺わせた。

 ざわめき立ったのはスタメン発表時。慶大は今季1番を打ち続けていた山口と3番・渕上(法4)の打順を入れ替え、また早大投手3本柱に備え、右打者の松尾(環4)、青山(環4)を外し、左打ちの竹内一、山﨑錬(商2)をスタメンに起用するという江藤采配で始まった。

初回、竹内大(環2)・斉藤の両エースは安定した立ち上がりを見せる。試合が動いたのは2回。伊藤(環3)が左前安打で出塁し、髙尾康(商4)が送ると迎えたのは早慶戦に強い竹内一。斉藤の初球を右前に運び待望の先制点を奪う。竹内一は果敢に二塁を狙うもタッチアウト。2死後、二者連続で四球を選び一、二塁とすると早大の暴投と捕逸でさらに1点をあげ、早大エース・斉藤をわずか3回でマウンドから引きずり降ろす。

 

yamaguchi

早慶戦男・山口

また、5回に魅せたのは山口。渕上を塁に置き、振りぬいた初球は左翼スタンドへ突き刺さる2点本塁打。昨季の早慶戦でも本塁打を放った早慶戦男が二回戦で完ぺきに封じ込まれた福井に一発をお見舞いした。

 しかし、その裏に竹内大が早大打線に捕まる。この回先頭の松本に2塁打を許すと松永に2点適時打を打たれ、差はまた2点に縮まる。

 迎えた6回。遂に早大3本柱の絶対的守護神・大石がマウンドへ。2死から山﨑錬が出塁し、続く長﨑(商4)が四球を選ぶとバッターボックスに送られたのは代打・伊場。「自分の打撃がわからなくなった」という法大2回戦から約1ヶ月。その伊場が勝負を決めるダメ押しの中前適時打、これに失策も絡み2点を追加。再び差は4点に。

 だが、簡単に終わらないのが早慶戦。8回、6回から好投を見せていた福谷(理2)が宇髙に2点本塁打を浴びる。食い下がる早大は9回にも先頭打者が出塁し、福谷が2死をとったところで江藤監督が動いた。マウンドに送られたのは、ほぼ全試合、常にブルペンで救援の準備をしていた田中宏(環4)。このリーグ戦でも幾度となく若きエース達のピンチを救ってきた経験豊富な4年生が、早大4番・杉山を遊ゴロに討ち取り試合終了。第一戦に続き、早大から2勝をあげた竹内大はリーグ戦6勝目をあげて、最多勝投手となった。

 宿敵・早大に6-4で勝利した慶大は11季ぶり32回目の優勝を決めた。この勝利により6月8日から開催される全日本大学選手権への出場が決定。開幕前に伺った今季の目標は「日本一」。江藤監督率いる慶大の戦いはまだまだ終わらない。

なお、今季のベストナインに長﨑選手(2回目・満票)、松尾選手(初・19票)伊藤選手(初・24票)、竹内大投手(初・満票)の4選手が選ばれました。

By Chisa Kato

V戦士喜びの声

江藤監督

うれしい、ただそれだけです。

竹内助監督

よくやってくれた。

湯本主将

本当に仲間を信じてよかったです。

青山

最高です。ありがとうございます。

田中宏

最高です。

長﨑

本当に最高です。

松尾

もう最高です。

山口

やばいですね。

竹内一

最高です。

伊場

嬉しいです。

茅根

最高です。

影山

よかったです。

竹内大

最高です。もうそれしかないです。

辰巳

嬉しいです。

山﨑錬

最高です。貢献できて嬉しい。

石井マネージャー

言葉が出ません。

優勝直後にいただいた言葉です。閉幕式に向かうお忙しい中、ありがとうございました。

また、慶大野球部OBである高橋由伸選手(現読売巨人軍)、高木大成氏(現埼玉西武ライオンズ事業部)からも祝福のコメントをいただきました。

高橋選手

11季ぶりの優勝おめでとうございます。僕も含めたOB一同、本当に喜んでいます。この後、大学選手権があると思いますが、また頑張ってください。今日はみんなで勝利を分かち合ってくれたらと思います。

高木氏

慶應伝統の、のびのびとした戦いを見せてもらいました。おめでとう。

お忙しい中ありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

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