【男子ラクロス】格下相手に圧倒的な力を見せつけ大勝/獨協大戦

王者早大から、勝ち星を挙げた開幕戦。波に乗る男子ラクロス部は、独協大を相手に迎えた。試合は、序盤こそ硬さが見られたものの、徐々にペースアップ。若手主体の「1.5軍」というチーム編成にも関わらず、得点21、失点わずかに3と大勝を収めた。

 

第25回関東ラクロスリーグ戦(男子) 第2戦 VS獨協大

2012/8/28(火)13:00F.O@駒澤補助競技場

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q
慶大 21
獨協大
 

この日、横尾直哉(経4)ら攻撃陣が噛み合い21得点を挙げた

公式戦ではあるものの、「ある程度チームとして差がある」(相川主将)この対戦、1,2年生ら若手主体のチーム編成で試合に臨んだ。

迎えた第1Q、慶大は硬さが見られる。2分、クリース左からのミドルシュートでいきなり1点を失うと、勢いに乗る独協大に自陣へ押し込まれてしまう。要所でのパスミスや連携ミスで、中々効果的な攻撃ができない。それでも、徐々に落ち着きを取り戻し始め攻守が噛み合い始める。早大戦、チームの全得点の内、実に半分をたたき出した田中篤志副将(政4)の得点で同点に追いつくと、石黒啓介(商3)らが追加点。4-1で第1Qを終える。

猪野慎太郎(経2)ら若手のレベルアップが日本一に向けて必要となるに違いない

続く、第2、第3Qは慶大の一方的な展開に。田中副将が、ボールを頭上でキャッチし、そのままゴールへ叩き込むスーパーゴールを見せれば、斉木慎一郎(経4)も、加藤亮平(経4)の連携からゴールを奪う。さらに、ラクロスの本場、アメリカへの留学から帰国した横尾直哉(経4)が第3Qから交代出場。早大戦無得点に終わった悔しさを晴らすかのように独協大ゴールへと襲い掛かる。中でも、圧巻だったのは12分のゴール。クリース前でボールを受けると、そのまま反転しジャンピングシュート。4年生が少なく選手層の薄いAT陣の中で、確かな存在感を見せる。

さらに岡本遼也(経3)ら守備陣も奮闘。素早いチェックと効果的にスペースを消す動き、1on1での強さを見せ、第2Q、第3Qの計40分間でなんと失点0。攻守がきっちり噛み合い、17-1と圧倒的なスコアで最終Qを迎える。

プレーヤーとしてだけでなく、主務としてもチームを支える斉木慎一郎(経4)

大量リードで勝利をほぼ確定させた慶大は、第4Q多くの若手選手をピッチへと送り込む。練習試合ではなく、公式戦ということもあり「(若手たちは)戸惑っていた」(相川主将)。その言葉通り、第3Qまでのような堅い守備が崩され連続失点を喫してしまう。さらに甘い守備に加えて、攻撃陣も停滞。意思疎通の取れていないちぐはぐな攻撃、要所でのイージーミスが続き、独協大ゴールを脅かすことができない。それでも、終盤小鹿健(政3)らの3連続ゴールなどで、合計得点は20点を突破。21-3と大勝を収めた。

21得点3失点という結果は、結果だけを見れば文句一つつけられない完璧な内容だ。しかし、「一個一個の質」(石黒)という面ではまだまだ改善点が多い。とりわけ、若手選手が多くプレーをした第4Qでの失速。この先、東大、日体大といった強豪校、クラブチームとの対戦が予想されるだけに、若手選手たちのレベルアップが求められる。次の対戦相手は、法政大。近年力をつけてきており、同グループの中でも「早大に次いで強いチーム」(相川主将)。強豪相手でも、今回のような圧倒的な試合展開を見せてくれることに期待したい。

(記事:石塚大樹)

以下、試合後選手コメント

DF相川駿主将(法4)

(今日の試合を振り返って)まずチームとして普段のレギュラー陣を削って、若手を中心にいけるように構成して今回の試合に臨んだんですけど、ある程度チームとして差があるということは事前に分かっていたので、若手が経験を積む場として今回の試合に臨みました。まだまだ若手の若さが出た試合だったので、そこの部分の教育も含めて、しっかりこれからやっていこうかなという風に思います。まあ、でもしっかり勝ちきることができて良かったです。(三失点という結果について)ダメだと思います。失点する、しないに関わらず、チームのディフェンスとして全然形が作れていなかったので、自分たちが練習でやってきたことが試合で出来ていませんでした。今回はたまたま三失点でしたけど、相手が強くなってくると、何十失点だったのかなという感じなので、そこはしっかり、相手に合わせるのではなく、自分たちが目指しているレベル、全日本選手権決勝で当たるような相手に対して、あのディフェンスで守れるのかっていうことをしっかり研究していければいいなと思います。(第4クオーター最初は押し込まれていたが)そのタイミングで若手選手を結構沢山出したので、みんな全体的には一応公式戦ということもあり、戸惑っていたということがあると思います。もっと試合慣れしてくれれば、将来を託せるような選手になるのではないかと思います。(次の試合に向けての意気込み)次は法政戦だと思うんですけど、早稲田に次いで強いチームになってくると思うので、山場になってくると思います。今怪我人が多いので、そういうのも含めて、準備できていけたらなと思います。

AT田中篤志副将(政4)

(今日の試合を振り返って)まずは勝てて良かった。しかし「試合の入りが悪くなるだろうから自分たちのやるべきことはしっかりやっていこう」という話をしていたのに、序盤にしっかり自分たちのやるべきことができなかったところは反省点です。(2試合連続4得点について)今回は取れると思っていた。チームが勝利することが1番ですが、自分の中での目標だったので良かったです。(暑さとコンディションについて)暑さは日頃の練習で慣れていたので大丈夫だったが、チームは早慶戦を終えてから疲れからかコンディションが良くなかったので、次に向けてケアしていきたい。(次の試合への意気込み)次の試合も日本一への一つの通過点に過ぎない。今回の試合でも反省点が山のように出てくるので、それが無くなるまで勝利し続けて、最初から自分たちのやるべきことができるようにコントロールしていきたい。

AT横尾直哉(経4)

(今日の試合を振り返って)チームとしては、ある程度の点差をつけることが出来たのは良かったですが、もっと点差を広げることができたというのが正直な感想です。個人としては、3点取れたのは良かったですが、細かいところでミスが目立ったので、そこを課題として次回までに修正したいです。(早稲田戦から修正したところは)個人的には、一人で強引に突破を図ってしまい、そこで相手にボールを奪われる場面が多かったので、そこは意識して取り組みました。(第4Qでの失速は)自分たちにイージーなミスが多く、そこで中々ポゼッションが出来ませんでした。(今後の課題は)今回もそうですが、慶大は毎回試合の入りが悪く、序盤に中々自分たちのペースに出来ないので、普段の練習から意識していきたいです。(今後に向けて)チームとしては、この調子で試合を進めていき、個人としてはミスを少なくしていきたいです。

MF石黒啓介(商3)

(今日の試合を振り返って)若手中心でいこうということは話していて、そうした中でこのように大きな点差になったことは、来年にもつながると思うし、これからの戦いにもつながるのではないかなと思います。(あえて課題を見つけるとしたら)点差という点では良かったと思うんですけど、一個一個の質という点では、やはり取られてはいけない点であったり、取らなければいけない点を取り切れていなかったりしていました。なので、一概には点数だけで判断はできないとは思うんですけど、試合展開としては良かったのかなと。ただ、もう少し、細かいところは詰めていきたいと思います。(オフェンス陣としては)、試合序盤は、崩しきるまで至らずにシュートを打って、そこでセーブに合ったりしていたのでそこらへんは最初の部分で焦ってしまいました。ただ、途中からはしっかりと攻撃につなげることができていたので、良かったと思います。(残りのリーグ戦に向けて)今日の1勝で、関東リーグのFinal4進出へ近づくことができたと思います。着実にステップアップして、Finalとその先にある試合に向けて、気を引き締めていきたいと思います。

 

 

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