【ソッカー女子】粘り強い守備実らず 開幕3連敗

 

 

初勝利へチーム一丸

前節で大健闘し、日々大きな成長を見せている慶大ソッカー部女子。第3節の相手は強豪・早大だ。6月に行われた早慶定期戦では史上初めて流れの中から得点し、先制。後半終了間際までリードする接戦を演じた。今こそ真価が問われる時――。再びワセダに挑んだ。

 2012年9月9日(日)11:30K.O@早大東伏見グラウンド

慶大 早大
前半
後半
合計

♦慶大出場選手(学部学年・前所属)
GK #1 佐々木 優(商2・ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)
DF #14 山下 千尋(経4・慶應湘南藤沢高)
→HT #5  川崎 栞(政4・慶應湘南藤沢高)
DF #11 中山 茜(環4・横須賀シーガルズ)
DF #19 遠藤 未来(環1・村田女子高)
DF #21 平田 諒子(文1・福岡女学院高)
→87分 #17 渡邊 紗絵(環2・大和シルフィード)
MF #8 山本 瑶子(政4・慶應湘南藤沢高)
→82分 #15 児島 愛子(法2・ACS   Cobham International School)
MF #7 梅原 那奈(環1・常葉学園橘高)
MF #10 石原 愛海(環3・JFAアカデミー福島)
MF #18 赤羽 紗里(総1・スフィーダ世田谷)
MF #20 二宮 早紀(環1・常盤木学園高)
FW #4  須藤 なぎさ(商3・柏陽高)
→58分 #2 原 志帆(環2・文京学院大女子高)
 

この試合ではCBとしてフル出場した中山主将

早大の強力な攻撃陣に対して、慶大は前節2得点を挙げた絶対的エース・中山主将(環4)をセンターバックで起用。まずは守備をしっかり固めて、流れをつかみにいく。

試合開始直後から両チームが中盤で激しい攻防を繰り広げる。慶大も鋭い出足と球際での強さを見せ、必死に対応していく。しかし、徐々に早大に押し込まれる展開に。CKやスルーパスから危ないシーンを何度も作られるが、中山のセンターバック起用が機能し、失点を許さない。また、GK佐々木(商2)がタイミング良い飛び出しと好セーブを連発。守護神が自らの決死のプレーで最後方からチームを鼓舞した。

すると、慶大にも流れが傾き始める。FWでプレーした須藤(商3)を中心とした前線の4人が連動した守備が機能し始めると、いい形でボールを奪うシーンが目立ち始める。石原(環3)、二宮(環1)がスルーパスに反応し、相手GKとの一対一を迎える。しかし、相手GKに防がれシュートには至らない。結局守り切ったものの、シュートは一本も打てず、前半を折り返す。

決死のディフェンスで前半は0-0で折り返したが・・・

後半から慶大はこれまでケガで欠場していた川崎(政4)を投入。「泥臭くてもいいから体を張ってゴールを守って前につなぐ」ことができるかどうかが後半の課題となった。しかし、後半8分、相手に見事な直接FKを決められ先制点を許してしまう。その後は慶大も反撃。直後のCKから中山がこの試合のチームとしての最初のシュートとなるヘディングシュートを放つ。惜しくもゴール右に外れるが、攻撃のリズムをつかんでいく。中盤では山本(政4)、梅原(環1)が奮闘し、攻守の起点となる。前線では二宮が激しいプレッシャーをかけ、ボールを奪いにいくと同時に攻撃の中心を担った。

原(環2)、児島(法2)、渡邊(環2)と3人の2年生を投入し同点ゴールを狙うが、早大の厳しいディフェンスの前に決定機には至らず。逆にカウンターからGK佐々木が飛び出してはじいたこぼれ球を押し込まれ、失点。そのまま試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。

これで開幕3連敗。しかし、インカレ出場の可能性はまだ十分残されている。勝ち点0で最下位に沈む慶大だが、その上には勝ち点3で6チームが並ぶ大混戦となっている。インカレ出場権が全10チーム中7チームに与えられることを考えれば、まだまだ下を見る必要はない。

敗戦にがっくりと肩を落とす選手たち

さらに次節からは、その6チーム中第2節で戦った大東文化大以外の5チームとの5連戦となる。ここで一つでも多くの勝ち星を挙げることが一気にインカレをたぐり寄せるのだ。目標達成へ。まずは勝ち点1そして1勝を手にしたいところだ。 (並松 康弘)

 

 

♦選手コメント♦

川崎 栞(政4)

(怪我から復帰しリーグ戦初出場だったが)ずっとこのチームでセンターバックを務めていて4年生としてもセンターバックとしてもチームを支えなきゃいけないんですけど、長期離脱してしまって本当にもどかしくて。本当は開幕戦に合わせて調整していたのに間に合わなくて悔しかったんですけど、早慶戦という場で復帰できてうれしく思います。でも今は本当に悔しくて申し訳ないという気持ちです。(今日の早慶戦への意気込みは)私たちは早慶戦で勝ったことがなくて、前回の定期戦では初めて先制点を取って1-1で引き分けたので、今回は絶対に勝とうと思っていました。自分としてはうまいプレーをしようというのではなく、泥臭くてもいいから体を張ってゴールを守って前につなぐということだけを考えてやっていました。(自身の出来は)最後のほうは足が痛くなってきて相手についていけなくなってしまったんですけど、自分は後ろから声を出し続けることを意識していました。でもこれといって何もできなかったなと思っています。(次戦に向けて)もう次の試合まで1週間ないので怪我をどうにか回復させて出場したいです。3連敗で後がないので、うちのチームはそんなにメンバーもいないですし、全員で戦っていくだけだと思っています。

石原 愛海(環3)

(0-2という結果だったが)今までの3試合の中で前の2試合で手応えがなくて、何かうまくいかないというのが続いていたんですけど、今日は負けてしまったんですけど、そういう点では意味のあった試合だったと思います。前の試合がこの試合につながる試合になったので、この試合も無駄にしないで次の試合につなげていけたらいいなと思いました。(早慶定期戦での戦いが自信になっていたか)いつも早慶定期戦の時はいい試合してても、大学リーグで戦うと意外と点数を入れられてしまうというのがあったので、そこまでそういう意識はないですけど、自分としては早稲田とやっている時は楽しくできています。(中山主将がセンターバックをやっていたこともあって、いつもより自分が点を取ろうという意識は強かったのではないか)自分がトップ下にいたらそういう気持ちになったと思うんですけど、今日は自分にいる左サイドから攻められている場面がすごく多くて、自分が点入れるというよりもとりあえず守備という意識が強くなってしまっていて、そこで自分が点を入れるという意識を自分が持てていれば、前に対して強くいけたのかなというのはありますね。(次節への意気込みは)次は尚美学園大との試合で、自分たちと状況が似ている相手なので、そういうチームにはやっぱり絶対勝っていかないといけないと思っていて、勝っていかないと自分たちの目標や上にはいけないので、しっかり今日の試合を振り返って今日の試合を無駄にしないようにしっかりやっていきたいと思います。

 

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