慶應スポーツ新聞会

【ソッカー男子】課題の残る逆転勝利 第60回慶應・神戸サッカー定期戦

両校イレブンが下田に集合

両校イレブンが下田に集った

 真夏のまぶしい太陽が照りつける中、慶應・神戸サッカー定期戦が行われた。慶大ソッカー部はここのところ遠征や練習試合が続き、コンディションは万全ではないとはいえ、定期戦は「負けてはいけない試合」(李監督)。60回目というこの節目の定期戦でなんとか勝利を収めた慶大だったが、後期リーグに向けての課題が見えた試合でもあった。

2010/8/22(日) 15:00 KO@慶應義塾大学日吉キャンパス 陸上競技場

慶應義塾大学3―2神戸大学

{得点者}前半16分 深澤良(慶大)、前半26分 松田龍典(神大)、前半30分1松田龍典(神大)、後半11分 川久保理(慶大)、後半34分 黄大城(慶大)

 前半立ち上がりは両者互角。前16分に横川(総4)のボールを受けた深澤(理4)が河井(政3)へのパスで相手をかわし、再び深澤がボールを受けシュート。先制点を決める。このまま、流れに乗りたい慶大だったが、次第に神大の勢いに押されていく。前25分には加美(環4)がシュートするも惜しくもゴール左にそれ追加点とはならず。そしてついに前26分神大FWが慶大DFの隙をつき、大きく浮かせたシュート。ボールは前に出たGK中川(環3)を越え、そのままゴールに吸い込まれ、同点に。さらにそれから間もない前30分、再びDFの「やってはいけないミス」(笠松・総3)から点を取られ、あっという間に逆転されてしまう。その後も神大のシュートが続き、ペースを取り戻せない慶大。前半終了間際には神戸大CKが続くもなんとか持ちこたえる。慶大は神大ゴール前まではいくものの決めきれず、そのまま前半終了。

 1点差を追う展開となった後半は、日高(総3)、山浦(商2)、川久保(理2)が交代で入り、勢いを取り戻していく慶大。積極的に神大ゴールへと向かっていく。後9分には山浦がFKから直接ゴールを狙うが、得点とはならず。しかし、後11分相手GKのこぼれ球を川久保がシュート。バーに跳ね返されるも、再びその球をゴールに押し込み、同点に追いつく。このころから、次第に慶大らしいパスのつながりも見えてくる。後25分、ドリブルで上がった加美からのパスを深澤がシュートしたが、ゴールの上へ。また、後31分には川久保が巧みなドリブルでゴール前まで独走するも惜しくもGKに阻まれる。しかしここで得たCKから神大ゴール前でもつれ、山浦からのボールを受けた黄(総3)がヘディングシュート、逆転に成功する。終了間際にも途中出場の風間(商3)がドリブルの突破を見せる。後半は神戸大CKを0に抑え、慶大ペースのまま試合終了。

 結果は勝利、となったものの「試合内容は全然だめ」(三上・政4)と反省点が多く残る試合となった。疲れがたまっていたとはいえ、昨年快勝した神大に思わぬ苦戦を強いられてしまった。9月からの後期リーグは4年生にとってはラストシーズン。負けられない試合が続く。そのためにも修正点はしっかり改善していきたいところだ。この夏を乗り越え、さらに成長した慶大イレブンを見せてくれることを期待したい。

李監督

(今日の試合を振り返って)定期戦ですけど、今は追い込む時期だし、あと選手たちはいっぱいいっぱい。良い状態ではない。だが、これを乗り越えられないと、後期のリーグ戦には勝てない。今日も含め試合を見て良い選手を選んでいく。(選手を交替させていたのはそのため)そうですね。ただ、負けちゃいけない試合なんで、歴史に残るわけなので。(短期間に試合を多く入れた意図は)週1~2回くらいとタイミングで試合を入れたりするけど、たまたま周りとの関係もあって、今年はゲームを中心にトレーニングをしている。24人のAチームの全員が出られるようにしている。(そこから見えてきているものは)正直、コンディションもあるんですけど、修正点が多いかな。(具体的には)例えば、うちは背が小さい、体が弱い、見た目が弱い…なるべく早くボールを運んでいけるようにしたい。たまには良いプレーも見えてますけど、まだまだかな。(良いプレーというのは具体的に)パスがつながることもそうですし、シンプルにゴールまで行ければ。ポストになる背の高い選手がいないので、不安があります。(後期リーグに向け、チームをどのように強くしていきたいか)スペインに近い、自分の特長を生かしていけるチームにしたいですね。チームだけじゃなく、個が成長することでチームが成長するので、そこですね。一番大事なのは状況判断。それができるように。慶應もそうですね、相手のラインが最終ラインにかからず、足元足元で。後半はそういうシーンがあった。前半は2回ミスがあったけれど、判断を本当は中にやってほしいですね。一番良いのは監督が座ったまま、そういうチームが良いですね。

三上主将

(今日の試合を振り返って)定期戦なので結果を出せたのは良かったんですけど、試合内容は全然だめなので、反省する所が多いです。(ミスからの失点だったが)自分も2点目には絡んでしまったので、反省して、必ずあそこでのミスはないようにしたいです。(遠征を経て、今のチームの状態は)石川遠征では1本目のチームはある程度結果を出せたんですけど、2本目以降のチームが結果を出せない試合が続いて、全体の底上げという部分で、もう少しやりたいところだったんですけど、そういう意味では、今日ももっと色んなメンバーが試合に出て、経験を積めれば良かったんですけど、前半ああいう形になってしまったので、非常に情けないなと思います。(大学ラストシーズンにかける想い)個人の目標というのはなくて、チームが何が何でもインカレに出るというのが目標なので、それに向かって1歩1歩レベルアップ出来るように、残り少ないので、絶対に終わった時に後悔しないようにしたいと思っています。やっぱり結果を出さないと後悔は残ってしまうと思うので、必ず結果を出せるように準備していきたいと思います。

加美副将

(今日の試合を振り返って)結構自滅した部分が多かったので反省点を確認したいと思う。(相手の印象は)しっかり守って、カウンター狙ってたと思うが、自分達のミスから2失点してしまったということがあったしやりにくい相手だった。(今年の夏の仕上がりは)石川遠征を経て前期の反省もチームないでしっかり浸透させて、ある程度チームのなかで意識統一は出来ていたと思うので、あとは精度を高めてしっかり後期に繋げていこうと思っている。(副将として最後のシーズンですが)もうほんとに残り少なくなってきて、自分達が4年生として出来ることは、試合に勝つことだと思うので、できるだけ一試合でも多く勝って、インカレに出場出来るように自分としても全力を出してやっていきたい。(前期を振り切って)個人的には9節まで試合に出てなかったし、副将でありながら貢献できなかったので悔しい思いがあったが、その分後期にかける思いも強いし、そこでしっかり自分の役割を果たしてやっていきたいと思う。チームとしては未熟な部分が多くて負ける試合もあったし、最後まで集中してやれば勝てる試合もあったという意味でも未熟な部分があったと思うが、そういったところも夏暑い中で何試合も試合をこなしてきて徐々にではあるが改善されてきてると思うので、成長してきていると思う。(後期への抱負をお願いします)インカレ出場というのが目標なので、その目標を達成するために90人で力を合わせてやっていきたい。

笠松副将

(試合をふりかえって)自分たちのミスから失点してしまって、特にディフェンスラインで自分と佳貴さんのミスで2失点してしまったというのはやってはいけないミスで、公式戦でやったら負けてしまいますしそういった意味で反省しなければいけない部分と、この準備段階で後ろからしっかりつないでビルドアップしてやっていこうっていう形のなかで、今日みたいに相手が前から積極的に来た場合にどうするかっていう課題が多く見えた部分と、あとは前の動きが少し少なかったかな、パスコースが少なかったかなと思ったので、もっと距離感であったり動き出しっていうのをしっかり改善しないといけないなと思いました。(ビルドアップの部分の課題に対する打開策は)公式戦であれば、立ち上がり10分15分は本当に前から来るのであれば、逆に相手の裏をつくボールを少し多用して相手を引かせた中で自分たちのやりたいサッカーをするっていう部分。そこはもっとこれからは公式戦を意識した試合をしないといけないと思います。(試合を通してサイドバックの選手が高い位置を取り、中盤の選手が最後尾まで下がってフォローする場面が見られました)大城(黄選手)にしろ奏一(田中選手)にしろサイドバックの選手の足の速さを生かす為にも攻撃であれば高い位置を取ったほうがいいという考えから前に。特に後半は裏を取れる為には2列目から出た方がいいということで、サイドバックの選手が前に出るという形を取っています。(連日試合が続くなか、多くの試合をこなすことで見えて来た課題は)自分たちのやりたいことっていうのはみんな分かってると思うんですけど、そのなかでは相手がいて、どんな相手も同じことやるというのはなかなか無理があると思うので、相手のやり方で自分たちは多少は頭を使って工夫しなきゃいけない部分はたくさんあると思う。そういった意味ではたくさんの相手とやることによって色々シュミレーションができると思うので、自分としてはたくさん試合をすることでもっともっとコミュニケーション取れていくと思いますし、そういった意味でいい準備ができるんじゃないかと思います。(後期開幕に向けてこれからどういった部分を重点的に取り組んでいきますか)個人の部分もそうですけど戦術的な部分もより詰めなきゃいけないと思いますし、より勝ちにこだわるというか、今日も何とか勝てたというのはまあ悪くなかったと思うんですけど、これから試合全てには勝つという勝つ癖というか、そういうものをつけていかないといけないと思います。

深澤

(今日の試合を振り返って)結果として勝てたことは良かったと思います。でも内容があまり良くなかったので、修正していきたいと思います。(具体的には)オフェンスに関していえば、自分でスペースを見つけて出した後に動くだとか、逆サイドの選手が動き出すことで大きい展開をしたりだとか、スペースを有効に使うことが出来ないと攻撃が上手くいかないかなと思います。(この夏の課題は)チームとしては守備に重点を置いていて、具体的には、サイドにボールを追い込んで、プレッシングをして奪うという形を確認しています。(自身の課題は)やはりFWというポジションを任されているので、点を取ることだとか、点に絡むことが自分の役割なので、全ての試合でその役割を果たせるようにしたいです。(後期にかける想い)自分は大学4年間だけではなくて、小学生の頃からずっとサッカーを続けているので、それの集大成という意味も込めて、自分が長いサッカー人生で学んで来たことを全て出し切って、チームに貢献していきたいと思います。

(今日の試合を振り返って)定期戦ということで大事な試合なので高いモチベーションで臨んだが、前半からミスが多くて辛い展開になってしまった。(相手の印象は)あんまり強くはない相手だったが、ひたむきなプレーで団結しようとする意識が高いチームだったので、自分達もボール回しにくかったし、去年やったときよりはやりにくく感じた。(自身の出来は)あまり裏も取れなかったし、イージーミスも多くて、全然納得のいかないプレーだった。(得点がありましたが)監督から、絶対に負けることは許されないとプレッシャーをかけられていたので、なんとしてでも点を取ろうと高い位置を取っていた結果だった。(今年の夏の仕上がりは)遠征が続いて、個人的にもいろいろなことがあって、疲れが溜まってしまい、チームとしてもきつい状況だけれども、今は全てリーグ戦のために調整しているので、無理してでもみんなで団結してこれからもっと成長できたらいいと思う。(前期の調子はどうでしたか)個人の調子は二の次として、チームは8位で、下とも差がないし、結構厳しい状況にあると思うので、後期は前期以上に頑張って巻き返さないといけないと思う。(後期の抱負をお願いします)あと2週間あるので、まずチームとしてはインカレ出場のために勝ちにこだわっていきたい。個人てしては前期あんまり結果を出せていないので得点に繋がるアシストをしてチームに貢献したい。

河井

(試合を振り返って)今日は前半はあんまり良い内容ではなくて、自分達のミスから失点してしまったので、そういうところは課題かな、と思います。そういう修正点をちゃんとみんなで話し合ってやっていかなくてはいけないと思います。後期リーグが近づいてきてるので、そのためにもしっかりと今日の反省点を生かして、次の試合につなげていけたらいいかなと思います。

(個人の出来は)今日は攻撃で良い形が作れていなかった、周りとコミュニケーションを取って攻撃が出来ればよかったのと、シュートまで行けるシーンが少なかったので、そういうところを直していければと思います。(夏はしばらく試合が立て続けにありますがそれにむけての意気込み、またそれを終えたときに何ができていれば良いと考えますか)1試合1試合勝負にこだわることが大事だし、今日も負けてる展開から逆転できたので、それはすごいプラスになったし、そういうのを毎試合積み重ねていって、最後勝利をつかめるように、練習試合であっても自分達のサッカーをしながら勝敗にこだわるところもしっかりやっていければいいかなと思います。

山浦

(試合を振り返って)内容はあんまり良くなかったですけど、勝ち切れたことは定期戦っていう公式戦でまあ良かったと思うんですけど、もうちょっとやらないといけないというのがチームではあって。自分も後半からだったのですごい気持ちを入れて戦ってたんで、後半から出たメンバーとしては逆転出来て良かっ たというイメージです。(もうちょっとやらないといけないなと感じた部分と言うのは具体的に)暑いけどもうちょっと動いて球際だったり運動量もうちょっと増やさないとそれなりに上手くいかないので、そこを自分自身は意識していました。(アシストのシーンを振り返って)中に何人かいるのは見えていて、とにかく速めに上 げようと思って上げたのが上手くいったので良かったです。(試合が立て続く中で自身のなかで見えてきた課題や収穫は)山中湖から帰ってきて目標とかを立てずにふわっと試合に入っちゃったんですけど、石川で結構李さんに強く言われて。それからは本当に、今1試合90分をやる試合があまりないので、短い時間で全部出し切 るっていうのを意識してやっていて。そこで出し切れれば色々な課題が見えてくると思うので。その部分ではパスミスが多かったり、決定的なパスを出せなかったり…自分はそこがウリなので1試合1本出せるよう意識してやっています。(その部分は今日の試合では)今日の相手ならもうちょっと前線にいいボールを供給したかっ たんですけど、アシスト出来た部分もあったので。(後期開幕に向け重点的に取り組みたい点は)暑いけどもうちょっと体力面をやっていかないといけないと思うし、試合勘と言うかチームでももうちょっとみんなあと1つ2つ頑張らないと厳しくなっちゃうと思うので、チームの雰囲気も2年生ですけど盛り上げて。2本目のメン バーも今すごい頑張っているので、そういう部分でどんどん上に押し上げていければいいと思います。

慶大出場選手

中川翔太

黄大城

三上佳貴

笠松亮太

田中奏一

松下純土

大塚尚毅→日高慶太

横川達郎→山浦公裕

加美義人→風間荘志

河井陽介→川久保理

深澤良

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