慶應スポーツ新聞会

【ソッカー男子】第17節 王者相手に善戦するも、敗戦 専大戦

 

増田、松下が出場停止から復帰。GKには、負傷した峯に代わり辻が起用された。

 秋の心地良い日差しの下、荒鷹イレブンが首位を独走する専大に戦いを挑んだ。序盤に決めた先制ゴールを守り続け、4節ぶりの勝利をとらえたその矢先、ラスト15分で怒涛の3失点を食らってしまう。残留争いに向けて勝ち星を獲得したいところだったが、またしても慶大に歓喜の瞬間が訪れることはなかった。

 

 

 

2012/10/20(土)13:50KO @古河
慶應義塾大学1(1-0)3専修大学
【得点者(アシスト者)】得点者 11分 慶大 岩田修平(曽我佑馬),76分 専大 久保田睦月(長澤和輝)、80分 専大 長澤和輝(星野有亮)、87分 専大 仲川輝人
慶大スターティングメンバー
GK 辻柾次(環4・近畿大学付属和歌山高)
DF 長尾賢太郎(総2・ヴィッセル神戸U-18)
DF 馬場達月(商4・サレジオ学院)
DF 岩田修平(総3・名古屋U-18)
DF 松下純土(総3・國学院久我山高)
MF 山浦公裕(商4・FC東京U-18)
MF 曽我祐馬(政4・慶應NY学院)→86分端山豪(総1・東京ヴェルディユース)
MF 藤田息吹主将(政4・藤枝東高)
MF 磨見朋樹(文2・横浜FC ユース)→78分山浦新(総2・東京ヴェルディユース)
MF 増田湧介(環2・清水東高)
FW 近藤貫太(総1・愛媛FCユース)→75分赤木努(経4・大宮アルディージャユース)
 

現在9位と結果の出ずにいる慶大に対し、相手は今季48得点を挙げる専大。慶大は守りを固める必要があった。そんな中、GKには負傷した峯達也(政2・桐光学園高)に代わり辻柾次(環4・近畿大学付属和歌山高)が起用される。また、前節では出場停止していた増田湧介(環2・清水東高)が、専大の「脅威」(松下純土・総3・國學院久我山高)である長澤和輝に対して終始マンマークを行うこととなる。

この日1トップに起用された近藤。

開始直後から専大がボールを支配するが、馬場達月(商4・サレジオ学院高)らが献身的な守備を見せる。守備に終われていた慶大も、長尾賢太郎(総2・神戸U-18)がドリブルで2人抜きするなど、隙を見つけてはチャンスを作り出していく。すると、11分ここで早くもゲームが動く。曽我祐馬(政4・慶應義塾ニューヨーク学院)からのボールを岩田修平(総3・名古屋U-18)が小気味良くドリブルし、右サイドから「思い切り」(岩田)シュート。ゴールネットは揺れ、先制した慶大側に歓声が起こった。その直後も、山浦公裕(商4・FC東京U-18)の狙いを定めたFK、長尾の豪快なミドルシュートなどの見せ場があるもゴールには届かない。以降、専大が負けじと猛攻を始め、慶大にとって冷やりとする時間帯に入る。ここで底力を発揮したのがGK辻だ。30分、32分、35分と専大から立て続けにシュートを打たれるも好セーブ。そして42分にもビッグセーブを見せる。ワンツーで攻めてきた専大に対して、増田が体を張ったディフェンス。これがPKをとられ、絶対絶命のピンチを迎える。チームメイトが固唾を飲んで見守る中、このピンチに辻は胸でしっかりとボールをキャッチ。「応援に後押しを受けた」辻は、リーグ戦初出場とは思えぬ輝きを放った。前半終了間際44分、追加点を狙った山浦公がエリアから抜け出て磨見朋樹(文2・横浜FCユース)にパス。そこから長尾がドリブルで相手布陣を抜き去るもシュートには持ち込めず、ここでホイッスルが鳴る。GK辻やDF陣の奮闘により、序盤に岩田が先制した1点を守り切ったまま前半を折り返した。

劣勢ながら、磨見らがサイドからチャンスを作り出していた。

迎えた後半は、序盤慶大ペースで試合は進む。57分に山浦公、63分には近藤貫太(総1・愛媛FCユース)がチャンスを演出。しかしゴールには至らない。追加点を奪えない慶大は、後半20分を過ぎる辺りから疲れが見え始め、専大の怒涛の攻撃にさらされる。66分には慶大の右サイドが崩され、飛び出した仲川輝人に決定的なチャンス。これは仲川のミスに助けられ、ゴールとはならない。残された時間は15分となっても、慶大が1-0でリードを保持。このまま逃げ切れるかと思われたその矢先、今季何度もゲームをひっくり返してきた専大が牙をむいた。76分、専大が慶大の左サイドを崩し、長澤からのボールを久保田睦月がシュート。ついに同点に追いつかれてしまう。続く80分にまたしても悲劇が慶大を襲う。GK辻の前へ出ていた瞬間を見計らった長澤が、左サイドから蹴り上げ、ボールは無人のゴールへ。その後も3失点目を喫し、リードを広げられてしまう。ロスタイム4分に全てを懸け、藤田息吹主将(政4・藤枝東高)らが中心となって総力戦で臨んだが、得点には結びつかないまま試合終了を知らせる笛。結果、慶大は1-3で逆転負けを喫してしまった。

「リードしていた分すごく悔しい」(藤田)試合となった今節。だが、「気持ちの入った、全体的にはいいゲームだった」と須田芳正監督が振り返るように、ポジションに関わらず強敵相手に必死に食らいていく場面も幾度となく見られた。敗戦が続くものの徐々に「一体感」(須田監督)が出てきた慶大は、まさに今、羽を広げようとしているところだ。残すところあと5節。この残留争いから脱出して、荒鷹イレブンがより高みへと羽ばたいてくれることに期待したい。

(記事:窪山裕美子)

以下試合後コメント

須田芳正監督

(今日の試合を振り返って)気持ちの入った、全体的にはいいゲームだったと思います。(前半の入りは岩田選手の先制点を始め、いい形が見られたが)そうですね。常に先手を取っていて、激しいディフェンスからすごくいい形で点数が取れて良かったと思います。(守備に関してのコーチングは)基本的には、相手7番の長澤に増田をマンツーマンでつけて、10対10のゲームをやりました。(GKを辻選手にした理由は)峯君が、2日前に打撲でけがをしてしまったのできませんでした。(次の試合もまた二人出場停止だが)そうですね。しょうがないですね。この時期は総力戦なので、出られる選手だけでやっていくしかないです。(同点に追いつかれるまでの守備の集中力は見ていてすごかったが)まさに集中していて、厳しい取りどころというのをみんなが分かって、すごく良かったですね。まあ後の15分。怖いからといって、引いちゃうと。あそこはやっぱり行かないと。 (攻撃の部分では)1点入れた後もう1点取れるような形に持っていきたかった。あれだけ早く得点すれば守りに入ったというのはあるんだけれど。そこでもうちょっとしっかりとボールを繋いで、もう1点取れるようなチャンスを作っていかなきゃいけないかな、と思います。まずボールを大事にして。簡単に相手にボールを渡す場面が増えてきたし。そういうところを、分かっていても冷静にできるか。そのあたりをもうちょっとトレーニングしていきたいと思います。(チーム状態としてはだんだん良くなってきているようだが)そうだと思います。雰囲気もいいし、集中しているし、一体感という点では良くなってきている。連敗は続いているけれども、気持ちだけは折れないような形にして、雰囲気を盛り上げて。降格争いというのは、本当に心が折れちゃったり、消極的になったりした方が負けなので。気持ちだけは負けないように、この一週間準備していきたいと思います。

MF藤田息吹主将(政4・藤枝東高)

(今日の試合を振り返って)やっぱりリードしていた分すごく悔しいなと思います。(チーム状態は良くなってきていると須田監督はおっしゃっていたが)結果が出ない分前期よりも厳しいんですけど、前期はすごく1試合良くて1試合悪くてという波があったと思いますが、後期は安定して、結果は出ていないけどある程度戦いはできているんじゃないかと思います。(ラスト15分で3失点してしまったが)そうですね。最後は勢いでやられたかなと思います。(次節も上位の日体大との戦いとなるが意気込みを)本当に後がないので、とにかく一戦一戦戦って、少しでも勝ち星を積み上げられたらいいなと思います。

GK辻柾次(環4・近畿大学付属和歌山高)

(今日の試合を振り返って)はじめてリーグ戦で使ってもらえて、4年生でリーグ戦に抜擢してもらったので、もちろん緊張もしました。その中で、前半最後にPKを止めることができて、このまま勝つことができるのかなと思いました。ですが、3失点を喫してしまって、その3点シュートというのは仕方のないシュートではなかったので、あの時こうしたら良かったという後悔があります。(PKのシーンはどういうことを考えていたのか)自分はPKを止めたことがあるわけではないですし、自信があるわけではなかったんですけど、後ろの声援がすごくて、その応援に後押しを受けました。(4連敗となったが)改善点は沢山あると思うんですけど、この後直接対決も残っていますし、これからが正念場だと思っています。何が大事かというのは沢山あると思うんですけど、とにかく下を向くこと無しに、4年生を中心に引っ張ってけたらと思います。

DF松下純土(総3・國學院久我山高)

(今日の試合を振り返って)90分間通じていつもよりみんなが体を張って守備をしていましたが、ラスト15分で一瞬の隙をつかれ、勿体無い試合でした。(この試合へ向けての意気込み)前節の早慶戦には累積で出場出来ず、チームに迷惑をかけてしまいました。今日はDFだったので、体を張って守備をして無失点で終えたかったですが、それが出来なくて悔しいです。(専大のオフェンスで意識したこと)7番の長澤選手が脅威であったため、そこに増田を付けて本当に最後の最後まで上手くいっていましたが、一瞬の気の緩みが失点に繋がりました。(前半の守備について)押される時間が多かったですが、集中して守備をすることができました。これを後半まで続けることが今後の課題です。(ここまでのリーグ戦を振り返って)ここまで4連敗で苦しい状況ですが、下を向くことなく常に前を向いて練習から取り組んで行きます(今後にむけて)1部残留という目標が明確なので、それに向けて残留のために練習から取り組んで行きます。

DF岩田修平(総3・名古屋U-18

(今日の試合を振り返って)今日の専修戦は残留に向けて勝ったら本当に大きい試合だったので負けてしまったのがすごい悔しいです。試合内容的には自分たちがやろうとしたことをできたと思ったんですけど、最後失点してしまった。本当にほんの少しのところで力が及ばなかったところがあると思うので、そこは次節の日体大戦までもう一度チーム見つめ直して次節絶対勝てるようにやっていきたいと思います。(76分から3失点してしまったが)一点目に関しては自分たちがボール取りにいった結果、外されてという形でやられてしまった。最後自分が1対1でかわされて決められてしまったので、そこは本当に反省しなきゃいけない部分で、2点目3点目に関しては自分たちも追いつかれて前に出ようということから失点してしまって、自分はディフェンスとしてリスク管理だったりとかそういう部分というのをチーム全体でできたら良かったのかなと思います。(先制点を振り返って)試合始まったばかりだったのでまずシュートを打とうという意識は持ってて、思い切り打ったら入ったという感じでいい時間帯に取れたんですけど、勝ちにつながる点にならなかったのがすごい悔しいです。(次節に向けて意気込みを)残留に向けて負けられない試合だと思うんで、全部員で力を合わせて100%のプレーをして結果が出ればいいかなと思います。

MF増田湧介(環2・清水東高)

(今日の試合を振り返って)順位的にも後がない状況で、一つも落とせない状況で戦ってて、最後の15分であのような形でやられてしまって、とても残念です。(相手の7番の選手のマンマークをしていたがその出来は)完全に自分の負けで、89分間抑えられたとしても、あと残りの1分でやられたら全く意味がないので、そういった点で自分の仕事を全うできなかったなと思います。(今シーズンは立て続けに失点をするという試合が多いが)今日も失点してすぐにまた失点してしまったので、やっぱりそこらへんは気持ちの部分だと思うので、全員でしっかり声を掛け合ってやっていかなければならないなと思います。(今日の自身のプレーで良かった点は)今日は自分が敗因だと思うので、無いですね。(どういう点で敗因だと思うか)1点目も2点目も7番が起点となっているので、そこは自分の責任かなと思います。(次節に向けての意気込みは)今日は負けてしまったんですけど、チームとしては戦えていたので、そこはベースにして、もう背水の陣なので、また1週間しっかりと心と体を準備してやっていきたいなと思います。

 

 

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