【男子ラクロス】4年振りFinalへ!関東No.1まであと1勝 東大戦

 秋風が身に染み冬の訪れを予感させるこの時候、関東大学№1を、そして全国日本大学選手権大会への出場をかけFINAL4二試合が行われた。FINAL4。過去3年間優勝争いの一番手として常に注目を浴びながらも、慶大がなかなか越えることの出来なかった壁である。慶大は昨年リーグ戦で負けた相手である東大と対戦。試合は終盤まで勝負の分からない熱戦となった。

第25回関東ラクロスリーグ戦(男子) Final4 VS東

2012/11/3(土)10:00F.O@大井ふ頭中央海浜公園第二球技場

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q
慶大 11
東大

 

4年ぶりにFinal進出を決めた男子ラクロス部

 試合は第1Q東大の優位に進む。慶大は前半3分加藤亮平(経4 )のゴール裏からのフィードに合わせ、シュートを決め先制に成功する。しかし、その後東大に攻められ続け試合のペースを握ることが出来ない。さらに、ファウルを与えマンダウンディフェンスを余議なくされるなど、動きが固く苦しい時間が続く。第2 Qには開始から一度もボールに触ることの出来ぬままにゴールを許すなど、リーグ戦からの課題である立ち上がりの悪さが出てしまう。しかし、7分脇坂俊輝(経2)の右サイドからの見事なシュートにより1点を返すと、15分には粟田隆宏(経4)がシュートを決めるなど、結果このQを終えて4-4の同点に追いつく粘りの反撃をみせる。この流れに乗ってリードしたい慶大だったが、そこは強豪東京大学、簡単には得点を決めさせない。 

斉木のゴールにチームメイトが祝福

第3Q、前半慶大は決定機を作り出すが、相手DFの固い守備やゴーリーの好セーブに阻まれなかなか得点することが出来ず、その間に東大に2得点を決められ再びリードを許す展開に。だが、「流れを掴んでやることをやっていけば、必ず追いつけるし逆転出来ると思っていた」(粟田)の言葉に代表されるように、慶大選手たちは冷静だった。9分、クリース左でパスを受けた藤澤晶(経4)の強烈なシュートでこのQ初のゴールを決めると、15分にはエキストラマンオフェンスの間に、クリース左横からパスを受けた粟田が着実に得点を決め、第3Q後半流れを次第に慶大へと引き寄せていく。そして17分、斉木慎一郎(経4)の渾身のシュートがゴール枠内に吸い込まれ7-6。ついに先制点を挙げた時以来の勝ち越しに成功する。このままリードを守って終わりたい慶大は最終第4Q、ここまで中々ゴールの無かった頼れるエース田中篤志副将(政4)が左裏からのまくりシュートを決めこの日念願の初ゴールを入れると、18分には加藤がこの日自身3点目となるシュート。東大の追撃を振り切り3点差とする大きな1点を決めて、試合終了。見事Finalへの切符を獲得した。

チームの精神的支柱、相川主将

これまで4年間超えることの出来なかったFinal4という大きな壁。その壁を乗り越え、遂にFinalに進出した。次のFinalの相手は早大を破った一橋大。今季無類の強さを見せており、一筋縄では倒せない強豪である。だが今の慶大には勢いがある。4年前Finalに進んだ時、慶大はそのままの勢いで見事全日本選手権準優勝に輝いた。今度はその先へ。今はまだ「通過点」(相川)でしかない。慶大男子ラクロス部の挑戦は、まだ始まったばかりである。(記事 赤尾大) 

 

 

 

以下、試合後の選手コメント

DF相川駿主将(法4)

(今日の試合を振り返って)僕らはスロースターターなので、最初点を決められてしまっても、最後は勝ちきるというのが、今年の目標にしてきたことなので、そういった意味では、大きな自信にはなったのかなと思います。(勝敗を分ける要因)そもそも、僕らは負けるとは思ってないです。対戦相手に左右されずに、自分たちのスタイルを貫き通せたのが、良かったのかなと思います。(Finalに向けて)まだまだ、通過点なので、次に勝ってようやく全日本選手権というスタートラインに立てると思っているので、次も良い試合ができればいいかなと思います。

AT田中篤志副将(政4)

(試合を振り返って)僕たちが、大学に入ってから越えられなかったFinal4の壁を超えることが来て、嬉しい気持ちです。(自身のプレーについて)まだまだですね。というのも、自分も緊張してしまいましたし、プレッシャーもありました。ただ、チームのためにプレーが出来たのではないかなと。自分が得点を取るということ以外にも、貢献できるように臨みました。(どういったことを狙って試合に臨んだのか)まずはもちろん勝つということです。それから、1点1点大事にして、自分たちのプレーをするということを狙っていました。そうすれば、おのずと結果はついてくると思っていました。(試合の入りは、グループリーグから見ていて課題の様に思えるが)そうですね。やはり、尻上がりだと社会人相手になると、もし序盤で離されてしまうと、追いつけない壁になってしまいますね。ずっと昔から、初期の段階からそうなんですけど(尻上がりに調子を上げるタイプ)、そこのところはどうにか気持ちのところでやっていくしかないと思います。(Finalに向けて)僕たちはまだ、Final4に勝っただけで、何も手にしたわけではないのでこれからですね。ここから、優勝できるかできないかでは大きな差があるので。1位なら名前は残るけど、2位なら名前は残らないので、しっかりと締めていきたいなと思います。喜ぶところは喜ぶにしても、それも今日で終わりにして、しっかりやって行きたいです。

MF藤澤晶(経4)

(今日の試合を振り返って)Final4を越えたことが今まで無かったので正直緊張しましたが、海外遠征で強いチームと試合をしていたのでそういう意味では自信がありました。(東大について)一度試合をしたときからMFの個人能力が高くないと言うのをある程度知っていたので、体を当てて1対1で攻めていけばそのうち崩れると思っていました。(自身のプレーについて)もうちょっと頑張れるかなと。もう少し決めれるところで決めたかったです。(苦しい中で点を取ったが)無心でやりました。昔東大とやったときにも点を取れていたので自信はありました。(チームを引っ張るという思いは)MFは引っ張る役目なのでその気持ちはありました。でも我の強い人が多いのでみんな互いに引っ張りあって、ピンチになったら俺が行くぞと言うのはありました。(Finalに向けて)絶対勝ちます!!

MF粟田隆宏(経4)

(今日の相手は昨年リーグ戦で敗れた東大でしたが)東大というだけでなく、FINAL4という三年前からずっと負け続けて超えられなかった壁だったので、そこを超えることが出来たのが一番大事だったと思います。(今日の試合を振り返って)目指している場所が日本一というところなので、そこに届いているようなプレーでは無かったかな、と思います。単純なプレーが雑になっていた気がします。(2Q同点に追い付くショットを決めたが、どのようなことを考えていたのか)場面が攻撃側に有利な状況だったので、確実に決めてチームを勢いづけられたらな、と思っていました。(3Qの前半までリードを許す展開だったが)チームとしては東大に勝っていると思っていたので、流れを掴んでやることをやっていけば、必ず追いつけるし逆転出来ると思っていました(今後への意気込み)FINALも一番目指している試合ではないんですけど、1試合1試合積み重ねていくことが重要なので、相手が一橋でも早稲田でも慶應の力を証明出来たらと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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