慶應スポーツ新聞会

【ラグビー】1点差で惜敗するも、気持ちを込めたプレーで成長を見せる Jr.選手権3位決定戦/明大戦

フィールドプレーでの活躍が光ったPR青木

雲一つない快晴の下、Jr.選手権3位決定戦が行われた。相手はファーストフェーズで敗れた明大。雪辱を果たしたい慶大はFwd陣が互角以上の戦いを見せ、前半はリードで折り返す。しかし後半に入ると明大が反撃し、逆転を許してしまう。最後の追い上げも及ばず、32—33というスコアで1点差で惜敗。慶大は4位でJr.選手権を終えた。

 

Jr.選手権3位決定戦 VS明大

 

2012/11/25(日)11:30K.O.@明大八幡山G

慶大33—34明大

得点
慶大 チーム 明大
前半 後半 前半 後半
PG
DG
20 12 小計 14 19
32 合計 33
得点者(慶大のみ)

T=遠藤2、青木2、武谷

G=木村2

 PG=木村

出場選手
ポジション 名前(学部学年・出身高) 交代選手
1.PR 小田 基貴(商4・小倉)
2.HO 神谷 哲平(総2・桐蔭学園) →17 中尾 廣太朗(環3・長崎北)
3.PR 青木 周大(商2・慶應) →16 眞鍋 泰明(経2・慶應)
4.LO 池田 尚(商4・慶應) →18 小山田 潤平(経2・慶應)
5.LO 遠藤 洋介(環4・国学院久我山)
6.FL 石田 悠貴(経4・千種)
7.FL 森川 翼(環2・桐蔭学園)
8.NO8 白子 雄太郎(商2・慶應) →19 伊藤 豪(総4・福岡)
9.SH 猪狩 有智(経3・慶應志木)
10.SO 木村 亮平(商3・明善)
11.WTB 澤根 輝賢(総1・佐倉)
12.CTB 柚木 大佑(商4・慶應) →22 川原 健太朗(環2・小倉)
13.CTB 甲斐 鑑(理4・千種)
14.WTB 位田 陸(法3・慶應)
15.FB 武谷 泰(総3・国学院久我山)
 

前半終了間際にトライを挙げたFB武谷

試合は開始直後から動く。2分、SO木村(商3)の突破から敵陣10m付近で相手のペナルティを誘うと、PGを選択。SO木村が落ち着いて決め慶大が先制する。8分にトライを奪われるも、14分には敵陣深くでのラインアウトからモールを形成。押し込んでいき、LO遠藤(環4)が逆転のトライを挙げる。この後慶大はシンビンでNO8白子(商2)が退場し、慶大は数的不利の状況となる。だがしぶといディフェンスで明大の攻撃をしのぐ。すると24分、ラインアウトからFwdが粘り強く攻め続け、最後はPR青木(商2)がトライ。SO木村のコンバージョンゴールも決まり15‐7と点差を広げる。その後、自陣深くで明大にラインアウトを与えてしまうと、モールを組まれる。押し負けはしないものの、明大がボールを持ち出したところにディフェンスが対応しきれず失点。1点差とされる。しかし、39分にはFB武谷(総3)が見事なランで相手ディフェンスを突破。そのままトライを決め、20‐14とリードして前半を終える。

 

俊足でアタックに貢献したWTB位田

このままリードを守りたい後半。だが、疲れのせいか相手の突破を許すシーンが目立ち始める。7分にトライを許すと、13分にも明大の連携にディフェンスがかわされ20‐26とされてしまう。その後は相手ボールのラインアウトをスチールするなどチャンスは作るが、得点には結びつかない。それでも25分、ラインアウトからパスをつないでLO遠藤がこの日2本目のトライ。コンバージョンも決まり再び逆転する。しかし直後に相手の突破からトライとコンバージョンゴールを決められ、またも6点差に。だが、慶大はあきらめずに攻め続けた。そして39分、ラインアウトを起点にボールをつないでいき最後はPR青木がトライ。1点差に詰め寄る。そして決まれば逆転のコンバージョンキック。SO木村が蹴ったボールは相手のチャージに阻まれ、ゴールを外れてしまう。慶大は残りの少ない時間も攻め続けたが、このままノーサイド。32‐33で悔しい敗戦となった。

 

この試合、敗れはしたが慶大は素晴らしい戦いぶりを見せた。明大の強力Fwd陣に対し互角以上に戦い、ラインアウトでも相手を圧倒。Bksも果敢に前に出ていき、「全員がベストのプレーをできた」(FL石田・経4)と、内容としては満足のいくものであった。このような試合ができたのは、「Jr.選手権の中で選手たちがすごく成長できた」(CTB柚木ゲームキャプテン・商4)ためであろう。結果には悔しさも残る。だが、勝負の厳しさを改めて知った選手たちはさらに強くなったはずだ。この経験を糧に、今後さらに大きな舞台で活躍してくれることだろう。

 

LO遠藤はFwd戦に欠かせない存在だ

【ケイスポ的MOM】安定したラインアウトの要 LO遠藤洋介

今季、対抗戦3試合に先発出場しているLO遠藤洋介(環2)。だがここ2試合ではリザーブに回っており、「Aチームに復帰しよう」という思いも持ちながら試合に臨んだ。ラインアウトではジャンパーを務め、慶大のトライに貢献。対抗戦の明大戦ではラインアウトで完敗だと感じていたが、相手ボールをスチールする場面もあり、この試合では対策の成果を見せた。自身も「初めて」という2トライを挙げ、この日のFwd陣の中でも一際輝きを放っていた。

 

(記事・吉山 祐未)

 

コメント

 

田中監督

(試合を振り返って)Jr.選手権の3位4位決定戦でもありましたが、対抗戦で一昨日早慶戦に敗れたというなかでの試合でした。これからチームが上がっていくのか、あるいは停滞してしまうのかが問われた試合でした。昨日も立正大とC,Dのゲームがありました。下のグレードの選手にとってみれば、上がつまずいていることはチャンスなので、どん欲にプレーしていました。今日の試合は吉田監督と、お互いファーストジャージで戦おうと話していました。選手たちも黒黄のジャージを着て、紫紺の明大と戦うなかで、集中力を持って臨んでくれたと思います。選手たちに伝えたのは、「今日着ている黒黄ジャージはこの一戦だけのものではない。次の黒黄につながる戦いをしてほしい」ということでした。そして自分に、自分の対面に、さらに明大に勝っていこうということのなかで、選手たちは気持ちを込めた良いプレーをしてくれたと思います。残念ながら最後に追いついたものの、コンバージョンにチャージをされてしまいました。あれは明大の選手の執念だったと思います。よく魂といえば慶應のラグビー、というイメージがあると思うのですが、八幡山のグラウンドには明大の魂があるということ、伝統校は代々受け継がれてきた魂というものがあるのだな、ということを感じました。今日は負けてしまいましたが、多くの学びと気づきがありました。勝負の世界は厳しくて、最後には執念が勝利をたぐり寄せるんだな、と改めて感じた試合でした。明大から貴重なものを表していただいたと思います。SO木村選手への声かけは)下を向くな、と言いました。選手たちにも「木村を攻めるな」と言いました。彼の責任であったり彼が悪いのではなく、明大の選手の執念が動いたのだ、と話しました。下を向いている時間はないということも伝えました。(プレー面ではFwdの善戦があったが)なんとなく明大=Fwd、慶大のFwdは小さい、という方程式がここ数年あったと思います。でも今年厳しい夏を乗り越えてきました。彼らは毎日ウェイトにも励んでいました。コンタクトで負けていなかったと思うので、Fwdが本当によく体を張ってくれたと思いました。互角以上に戦えたと思います。彼らの地道な努力があって、今日大きいと言われる明大に五分以上の戦いができたと思います。彼らの努力に引き続き期待しています。(ジュニア選手権全日程を終えて)ジュニア選手権の意味というのは、タイトルではなく、選手達がそこで頑張って力をつけ、ファーストグレードに上がって黒黄ジャージを着て戦うというところにあると思います。ジュニア選手権を制することが目的ではなかったと思います。どの大学もそうだと思います。ジュニア選手権を通じてキャプテンの柚木、4年の石田、池田がよく頑張ってくれたと思います。小田も出るケースもありました。4年生が体を張っていました。毎試合毎試合良い戦いをしてくれたと思います。残念ながら勝ち負けの世界の中では結果が伴わない試合も多かったですが、大いに学びと気づきと成長はあったと思います。そういった意味でこの選手権は有意義でした。今日頑張った選手のなかには、来週の青学大との対抗戦に出場する者もいるかもしれません。またその先の大学選手権でも出場の機会があるかもしれません。僕らにとっては黒黄のジャージを目指す登竜門がジュニア選手権です。今日の試合も含め、非常に意義ある選手権になったと思っています。

 

CTB柚木ゲームキャプテン

(今日の試合で意識したことは)オフェンスは前回の明大戦の反省で、前回の明大戦ではボールに押されて自分たちが弱い形で当たっていたので、そこを改善しようと思って強いアングルで、自分たちが一番強い姿勢でどんどん当たって前に出ていこうという話をしていました。ディフェンスはずっとサントリーの人に来てもらって、シェイプの部分やローファストという当たり前のことをやろうと意識してやりました。(試合を振り返って)オフェンスはBksが前回は押されていたんですけど、今回は僕と甲斐でどんどん前出てFwdに流れを作れたのかなと思います。ディフェンスの方も前半後半通してみんなローファストタックルができたりとかシェイプのところは出来ました。後半はちょっとFwdが疲れてできなくなってしまったんですけど、全体的にやろうと思っていたことはかなりできたのかなと思います。(オフェンス、ディフェンス共に思い通りだったのか)慶應のラグビーをやり切れた部分はあるんですけど、後半の最後の方はFwdが走れなくなってきちゃって、ディフェンスの部分で慶應のラグビーがやり切れなかったのかなというところはありますね。(タックルの出来は)特に4年生はもうチャンスが少なくなってきているので、4年生から体張ろうと言っていて、自分もほかの4年生もタックルに関しては体張れたのかなという風に感じています。(Jr.選手権4位となったが)残念ではあるんですけど、毎試合毎試合が僕たちがAチームで出るための過程にはなったのかなと感じています。このJr.選手権の中で選手たちがすごく成長できたというのはあるので。4位というのは悔しいですけど、僕たち4年生や後輩の財産じゃないですけど、大きなものになったんじゃないかなと思います。(今後に向けて)アピールの場が少なくなってきているんですけど、毎日の練習が試合に向けての競争だと思っているので、これで気持ちを落とすことなく全員で黒黄をつかみにいこうと思います。

 

LO池田

(今日の試合を振り返って)勝てた試合だったのですごく悔しいです。でもこれが勝負なので、仕方ないです。(Fwd戦を振り返って)相手は身体が大きかったので、しっかりサポートしていこうと話していました。2人目の寄りで僕らは勝てていたので、Fwdでトライを取れてよかったと思います。(ラインアウトがよかった)僕と遠藤くん、あと他の分析班の方々で、しっかり対策できてスチールできました。(ゲームプランは)早慶戦で負けてしまったのですが、そのゲームプランが僕らにはしっくりきていました。前半20分と後半ラスト20分走りきろうということと、その間の40分はコントロールしようということで、夏からやってきたフィットネスを生かして走りきろうというゲームプランでした。(それは実践できたか)ほとんど9割9分、ゲームプラン通りだったかなと思います。(ジュニア戦最終戦だったが)最終戦でしたけど、僕にとってはAチームに挑戦できるアピールの最後の機会でした。勝利はもちろんですけど、自分の持ってる力を出し切りたいと思っていました。(アピールできたか)正直難しかったですが、フィットネスであったりサポートであったりは自分の得意な部分なので、しっかり発揮できたと思います。(逆に課題は)たくさんあるんですけど、僕は小さいので、セットプレーを他の選手よりもしっかり練習しなきゃいけないと思います。あとは単純にコンタクトですね。他のLOの選手よりも軽いので、しっかりやっていきたいです。(今後に向けて)まだまだAの試合が残っているので、それに向けてチャレンジしていきたいと思います。

 

LO遠藤

(ジュニア選手権最終戦だったが)4年生として最後のジュニア選手権に出られたことはうれしかったです。早慶戦でもリザーブだったので、今日ここでいいプレーをみせ、Aチームに復帰しようという気持ちもありました。(振り返って)すごい慶大らしいラグビーができました。Fwdもたくさん走って、良かったです。勝てなかったことは残念です。(ラインアウトでは相手ボールを奪うシーンもあったが)明大は僕が対抗戦でラインアウトでやられた相手だったので、取り返すしかないという思いで臨んでいました。(モールも善戦していたが)対抗戦の時とは違って、最初からしっかり入って相手をおさえようという作戦でした。いい結果が出たと思います。(ご自身のトライは)2本とったのは初めてです。でもあれはいずれも僕がすごいとかそういうことではなく、結末が僕だった、という感じです。でも良かったです。(課題・収穫は)慶大はシーソーゲームをするのではなく、ディフェンスを徹底し、失点を少なくしないと勝てないと思います。もっと堅いディフェンスをやっていきたいです。Aチームのスタメン入りのアピールはできたか)もっとディフェンスで見せなければいけないな、とは思いますが、今できるベストは尽くせたと思います。

 

FL石田

(試合を振り返って)準備をしていたプレーでトライを取ることはできたんですけど、前回と同じようにこちらのミスから簡単にトライをとられてしまったことが反省点です。(前回の明大戦から変えて臨んだことは)早稲田戦があってそこのリザーブがBチームのスタメンだったので合わせるのが昨日だけで特別なプレーは準備してなかったんですけど、前回の反省点からミスから簡単に取られないようにしようということと、相手が疲れてきたときに逆目に相手が残ってくるのでそこをディフェンスではしっかり足すことと、アタックでは順目を狙っていこうということはみんなで決めていました。FWでのトライが多かったが見ていてどうだったか)下級生の青木だったりとかAチームから落ちてきていた遠藤が体を張ってくれて、普段からBチームにいた僕とか池田も気持ちが入っていたのでFWでいい形でトライを取れたと思います。(ディフェンスを振り返って)みんなが低くいこうとしていたんですけど、その代わり飛び込んでしまったりとか、一人目のタックル率が僕自身も良くなかったのでそこは日々の練習で改善しないといけないなと思います。Jr.選手権はこれで全日程を終えたが振り返って)本当に最初の早大戦から少しずつチームが成長してきて、今日の試合は全員がベストのプレーをできたと思うのでここで終わってしまうのはもったいないという感じです。僕自身もAチームを狙っていくのはもちろんですし、みんなでAチームの試合に出られるように準備したいと思います。(これからの対抗戦、大学選手権に向けて意気込みは)今日はトライはできなかったんですが、いいゲインやタックルができたのでそこを磨いてAチームで流れを変えられるようなプレーができるように練習したいと思います。

 

CTB甲斐

(今日の試合を振り返って)Bチームとして今まで練習してきたことが出来ました。アタックもFwdを中心に良いアタックが出来ました。形をきちんと作れました。また、今までのディフェンスは課題が残るものでした。慶大の魂のタックルにこだわりましたが、やはり課題が残りました。(この試合に向けての意気込み)特に4年生はAチームにあがるラストチャンスだと思って臨みました。(自身の出来について)普段からBksはゲインさせてしまうと、その後のFwdのディフェンスが大変になるため、ブレイクダウンにしっかりと絡むことを心がけました。その結果ターンオーバーも何回か出来ましたし、結果がでました。Aチームに上がるために一番必要なこと)野沢HCには「走って広いエリアを守れ」と言われます。実際そこまでは出来ますが、最後のタックルの精度が悪いので、そこにこだわっていきます。(4年間を振り返って)特にディフェンスは、下級生のときの早慶戦での先輩方の心に残るディフェンスがあり、それを体現しようと頑張っていきました。まだ、体現出来ていないので、残り少ないですが頑張っていきます。(今後に向けて)まだ青学大戦や大学選手権が残っているので、Aチームに上がれるように頑張ります。

 

 

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