慶應スポーツ新聞会

【女子テニス】「ダブルスの慶大」、全国を制して頂上決戦へ! 全日本学生選手権6日目

室内での熱戦を制して決勝の同校対決に臨む池田(右)・西本(左)

室内での熱戦を制して決勝の同校対決に臨む池田(右)・西本(左)

前日までとは打って変わって冷たい雨が打ちつける岐阜メモリアルセンターのインドアコートで、全日本学生選手権ダブルスの準決勝が行われた。全国の強豪たちがしのぎを削りあって勝ち残った、そのたった4枠の中に慶大ペアが2組も出場。それだけでも十分に素晴らしい活躍だ。しかしこの日、さらに心を踊らせるような勝利が慶大に降り注いだ。

 

2013/08/25  全日本学生選手権@岐阜メモリアルセンター

試合結果

ダブルス準決勝

藤岡・安形4-6,6-3,6-0山本・伊波(亜大)

池田・西本6-3,3-6,6-3山崎・村上(関学大)

相方に後ろを任せ、ボレーのチャンスをうかがう藤岡

相方に後ろを任せ、ボレーのチャンスをうかがう藤岡

この日、慶大から2組のペアかインカレダブルスの準決勝に進出した。一方は言わずと知れた第2シードの池田(環2=富士見丘高)・西本(総2=岡山学芸館高)組。全国制覇の登竜門である春の関東学生トーナメント大会で優勝した、慶大の誇る不動のダブルス1だ。そしてもう一方の藤岡(総3=徳島市立高)・安形(環2=城南学園高)は、なんとノーシードどころか予選から一つずつ勝ち上がってきた叩き上げのダブルスだ。入学からこれまでずっと慶大の主力の一端を担ってきた藤岡と、一年生ながら先の池田と組んで夏の関東学生選手権ダブルス優勝を果たした安形。一見アンバランスながら、絶妙な調和を見せる二人がダークホースとして優勝を狙う。

藤岡のスピンロブから好機をつかみ、ネット前でも活躍した安形

藤岡のスピンロブから好機をつかみ、ネット前でも活躍した安形

 

2組は準決勝の立ち上がりも対照的だった。第1シードの山本・伊波(亜大)に競りながらも先制を許した藤岡・安形に対し、池田・西本は序盤から優勢で6-3で第1セットを奪う。しかしそこから2組の長く激しい戦いが展開された。まず追いかける展開となった藤岡・安形は、「ファーストセットをとられても絶対いけるとずっと思っていた」(藤岡)と、動揺の色を見せない堂々たる攻撃で先手を打つ。互角に進んだカウント3-2の第6ゲーム、ストレートを立て続けに狙い打つと相手がミスを出し、ブレークポイントを握った。さすが相手は第1シードだけあって、5回以上もブレークポイントをはね返されたが、藤岡が我慢強くスピンロブを上げ続けると、相手の逃げのストレートがラインを逸れ、ついにブレーク成功。競り合いをものにして波に乗った二人はリードを守り切って勝負を最終セットに持ち込んだ。第3セットに入っても、二人の強気のプレーは衰えず、破竹の勢いでリードを広げていく。「会話がなくても彼女の考えていることが分かるくらい信頼できた」(藤岡)という驚異のシンクロ率でついに第1シードを完封。二人の快進撃を誰にも阻止されることなく決勝進出を決めた。

息の合ったプレーで逆転した池田(左)・西本(右)



そのころ先制に成功したはずの池田・西本組は思いがけない反撃にあっていた。二人の得意技のお株を奪われるようなストレートエースを2本浴びると、ずるずると引き離されていく。ゲームカウント1ー4の場面でようやく覚醒し、反撃に出るが、それも遅きに失した。相手のサービスゲームではネットにかけるミスが多く出てしまい、最後は完璧なストレートでとどめを刺されてこのセットを落とした。もう後がない最終セット、慶大ペアが第2シードの意地を見せる。1ブレークアップで3-0とリードに成功すると、サイドチェンジしながらのスマッシュなど難しいショットが次々決まった。さらにはボディを狙った低いストロークを、西本がどじょうすくいのようなフォームからボレーで叩き落とすという真似できないスーパープレーも飛び出した。ミスを恐れない二人はそこからブレークポイントを迎えたが、相手も必死の抵抗を示す。それでも、粘る相手を3-6で振り切り、一歩遅れで決勝進出をつかみとった。

この結果、決勝戦では藤岡・安形と池田・西本による夢のような慶大対決が実現することとなった。全日本学生選手権の女子ダブルスにおいて、決勝が慶大対決になることは史上初だが、それ以前に女子ダブルスにおける全国制覇自体も史上初の快挙となる。歴史の1ページに名を残すのは、決勝の緊張を幾度となく経験してきた池田・西本か、それとも快進撃の波にのり、「最初から全力で勝ちにいきたい」(安形)と息巻く藤岡・安形か。慶大をあつくするドリームマッチから目が離せない。

(記事  伊藤明日香)

選手コメント

藤岡莉子(総3=徳島市立高)・安形玲耶(環1=城南学園高)

(今日の試合を振り返って) 藤岡  本当に自分たちの形というかすごい集中力の中で、もちろん勝つつもりでいましたし、優勝を狙っていたので、今日相手が第1シードということだったんですけど、全然怖がらずに、ファーストセットをとられても絶対いけるってずっと思っていて、最後のセットは安形と会話がなくても彼女の考えていることが分かったりして、そのくらい信頼できたので、それが今日の勝ちにつながったんだと思います。 安形  最後までビビらずに思いきってプレーをできたのは、私が落ちそうになっているときでも、うまく声をかけてくれる莉子さんのお陰であったりしたので、相手に関係なく自分たちの良さが出せたのが良かったと思います。 (明日は同校対決になりますが、どんなプレーをしたいですか) 藤岡  もう本当に自分たちの力を出せば優勝できると思っているので、相手とか関係なく、とにかく全力でプレーします。 安形  最初から全力で勝ちにいきたいと思います。

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