【端艇】第40回全日本大学選手権大会 3日目

後半に差をつけられ準決勝敗退となった男子舵手なしペア

後半に差をつけられ準決勝敗退となった男子舵手なしペア

 

8月22~25日にかけて戸田ボートコースで行われている第40回全日本大学選手権大会。3日目である24日(土)は男子舵手付きペア、女子舵手なしペアは敗者復活戦、それ以外の種目では準決勝のレースが行われた。慶大からは敗者復活戦に女子舵手なしペアが、準決勝に男子舵手なしペア、男子舵手なしフォア、男子エイトが次のステージを目指して出漕した。

 

初めに敗者復活戦のレースに出漕していったのは女子舵手なしペア。1着が決勝に、2,3着が順位決定戦に進めるレースであったが、3着の岐阜経済大学とは大きな差をつけられてしまい、4着でフィニッシュした。翌日の決勝、順位決定戦に駒を進めることはできなかった。

次に男子舵手なしペアが準決勝に出漕した。1日目で予選を突破し、準決勝のレースでも期待されたが、結果としては4クルー中4着でのフィニッシュとなり、決勝・順位決定戦に出漕はならなかった。1000m地点は2着で通過していたが、その後他クルーに遅れをとる結果となった。

男子舵手なしフォアは2着までが決勝に進出できるレースであった。レースは慶大、日大、東海大の3クルーによる接戦となった。最後の最後までどのクルーが決勝に進出できるか分からない中、決勝に進出したのは日大と東海大。慶大は2着の東海大と0.11秒差と僅かな差に泣く結果となった。翌日の順位決定戦に出漕となった。

決勝進出を目指し力漕したが、あと1歩届かなかった男子エイト

決勝進出を目指し力漕したが、あと1歩届かなかった男子エイト

 

最後は男子エイトが準決勝のレースに出漕。同組には慶大の他に、一橋大、日大、東京経済大が並んだ。慶大エイトは決勝進出を目指し力漕したが、日大、一橋大への追い上げ及ばず、3着のフィニッシュとなった。その結果、決勝進出は果たせず、翌日の順位決定戦へ駒を進めることになった。

決勝進出を決めたクルーはゼロという結果に終わったが、最大の目標である全日本優勝に向けて課題が見つかるなど収穫もあった。「明日勝ちきることが、全日本につながる」(吉田副将)との言葉のように全日本大学選手権での優勝の可能性はなくなったが、最終日のレースも全日本選手権に向けて大切なレースとなってくる。

 

(記事:櫻井悠平)

【レース後コメント】

畠山監督

(今日のレースを振り返って)
今日は女子のペアから男子のペア、男子のなしフォア、オ盾のエイト、対校エイトとあって。良かったのはオ盾のエイトが一年生ばかりなんですよ。元気のいいレースというかな。下手くそなんだけど、粘って粘ってみたいなレースをしてくれたので、非常になんというかいいレースをしてくれたなと。逆に上級生の女子のペアとかなしフォアもそうなんだけど、負けちゃったクルーなんだけど、2000の最後で上げていってという力があるんだったら最初に出してよという話で。ちょっとそういう意味ではメンタリティーというか。力をとっておいてるのではないかと。だから、敵と戦う前に2000という距離に負けてしまってるので。そこがちょっと不満で。逆に一年生は元気にいったので。肝心ななしフォアと対校エイトで、なしフォアは否定したんだけど、第2Qでちょっとこう休んでしまう傾向がずっとあって、それが敗因だね。対校エイトは負けたんだけれども、日大とか上位2、3クルー、実質ワン、ツーだと思うけれどあの辺が。あまり差がないんですよ、スピードが。うちはスタートとスタートスパートをちょっと失敗していて、出遅れた分を途中で取り返していったという感じなので、スピード的には変わらないのかなという感じがしました。全日本で優勝をうちは目標としてやっているので、非常に収穫が大きかったと。失敗しているところは分かっているので、明日のレース、順位決定戦があるけれども、全日本に向けてのチャレンジをトライしてみようと思っていて。男子のペアは、根本主将と才能のある太田君とのコンビなんですけど、予選で出ていた課題があって、後半になってくると決められたことが守れなくなって、暴れていってしまう、出力が低下していってしまって、スピードが遅くなっていってしまうということがあって。それを克服しろよと言って出ていったんだけれども、やはり同じことが起きて。まあ自分で落っこちていったんだなあれは。というレースでしたね。
(全体として今日見えた課題)
とにかくスピードを最初に出すということ。10メートルでいいから。それを段々伸ばしていくと。最後にとっておくのはなしだなと。おそらくフィジカル的には結構高いレベルなので、最後に上がると思うんだけれど、それを最初とか2Qにやってくれるとそのレースを取れるので、その練習じゃないですかね。ちょっと勇気がいるんだけれど。(力を最初に出すことは)誰しもそれは怖いというか恐怖に近いものがあると思うんだけれども、それを克服しないと勝負には勝てないので。そこはテーマかなと。
(明日のレースに向けて一言)
さっきも同じようなこと言ってしまったんだけれども、そういうこと。全日本で優勝することが目標で。ラストの爆発に関してはうちの方が多分速いのではないかと感じたので、良くない部分が前半のダッシュであったりとか、途中で自ら墓穴を掘って崩していくとかあるので、ちょっと今回それは修正してもらって、タイムを狙っていくかなというところですかね。

 

吉田副将(男子エイト・バウ 総4)

(今日のレースを振り返って)

そうですね。作戦としては1000mまで攻めきってその勢いのまま第3、第4Qにつなげるという話だったんですけど、1000mは作戦がはまったと思うんですけれども、その1000の勢いを第3Qにつなげるというところでちょっと1250m地点くらいから全員がばらばらに切れ始めて、最後もその切れた状態でなかなかラストスパートが上がらずにバタバタの状態でゴールしてしまって。途中競れた一橋もやはりそこの差でやられてしまったかなという感じですね。

(バウとして心掛けたこと)

そうですね。今日はコンディションは順であまり風がないときだったんですけど、戸田の夏は逆風ですごいバウサイドから風が吹くことが多いので、もちろん別に順でもどんな状態でもまずバウが1番最初にオールを入れて前の選手たちの漕ぎやすい状況をなんとか作ってあげて、試合中は声を出してなんとか盛り上げるという役目を。より船が全員が漕ぎやすい状況を作るということを心掛けていました。

(今日見えた課題)

慶應として2000mというレースの中で高いレートを保ってずっと8人が同じ漕ぎでつながり続けてそのままゴールまで駆け抜けるという戦略をとっているんですけれど、その戦略、最終目標という中で1000mまでまあ1250mくらいまで表現できたと思うんですけれども、その残りの750mをしっかりどこまで詰めていくかというところが。あと、課題というとスタートがまだ他の学校と比べて遅いのでそこのスタートでいかに強く漕いで相手より先に出るかというのが課題だと思います。

(明日のレースに向けて)

順位決定ということで、決勝とは違って結果の残るレースではないですけれども、全日本で必ず勝つためのそのためのレースなので、ここのレースをしっかり明日勝ちきることが全日本につながるところだと思いますので、明日ももちろん全力でやっていきたいと思います。がんばります。

 

 

 

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