【バレーボール】痛い2連敗も新たな戦力登場 中大戦

慶大の新戦力となるか 黒田㉘

慶大の新戦力となるか 黒田㉘

 

惜しくも初戦快勝とはならなかった慶大。だが前年秋季リーグ優勝の早大と2位の明大が相次いで敗戦するなど、今年の春季リーグは波乱の様相を呈している。混戦の中でも慶大が付け入るチャンスが来るだろう。第2戦の相手は大物ルーキーを擁する中大。優勝候補の強豪相手に追い上げる展開となったが、攻めるサーブに押し切られてしまいストレートで敗戦。痛い2連敗となった。

 

4月13日(日)春季関東大学男子1部バレーボールリーグ 第2戦 慶大×中大 @日本体育大学世田谷キャンパス新体育館

 

得点
慶大 セット 中大
22 25
17 25
22 25

 

前日、第1セットを取りながらも逆転を許した慶大。今回の相手は名門、星城高や東亜学園から進学した3人の新入生をスタメン起用する中大だ。スタメンは前日と変わらないメンバーで挑んだ。まず第1セット、その新入生石川のサービスエースで幕が切って落とされる。1年生を中心に展開する中大に対し、慶大はエース・柳田(環4)を攻撃の軸とするもののなかなか攻めきれない。サーブを思い切り打ってくる相手だがその分ミスも多く、勝負は終盤にもつれ込んだ。流れ良く野口(環4)がスパイクを決めるなどあったものの、最後はブロックに阻まれセットを奪えず。22-25でこのセットを落とした。

 

相手に対応する慶大

相手に対応する慶大

 

第2セットも中大のサーブに苦しみ、4連続得点を許すなど序盤から苦しい展開に。ブロックにクイックにと多様な攻めを見せる中大に対応しようとするものの、終盤には星城高出身の2人の猛攻を受けリードを広げられた。最終的には17-25となり一矢報いることができない。

 

第3セット。序盤の流れは完全に慶大ペースだった。このセットから丸谷に代わり投入された1年生の黒田(環1)が躍動。黒田がスパイクを決め3連続得点を決めた時には中大もたまらずタイムアウト。観客の声援も一際高まり、試合を振り出しに戻すことも可能かと思われた。だが中大の1年生、石川と武智はそれをよしとしなかった。中盤にサービスエースを含む4連続得点で逆転すると、攻撃の軸を黒田に切り替え追いすがる慶大を抑え込んだ。22-25で落とし、念願の初勝利とはならなかった。

 

 

慶大の弱点を埋める1年生

慶大の弱点を埋める1年生

 

結果的にはストレートでの敗戦とはなったが、得られるものがあった試合であった。中大の攻めるサーブに苦しんだとはいったものの、「サーブレシーブも崩壊してない」(宗雲監督)というように慶大の今季のプレースタイルは崩れていない。さらには第3セットに途中出場した黒田は「うちのフィニッシュ不足を解消してくれる」(宗雲監督)と、慶大の新たなチームスタイルを確立する存在として頭角をあらわした。波乱の起こる雰囲気を醸し出す今年の春リーグ。その旋風の中心となるがため、慶大は新たな道を歩みだす。

 

 

(記事 中田健太)

  監督・選手コメント

 

宗雲監督

(今日の試合を振り返って)昨日は初戦で少し固かったんですが、今日は結果は出なかったんですが春やってきたことがちゃんと出てるのでサーブレシーブも崩壊してないし、途中ちょっと石川選手のジャンプサーブに苦しめられましたけど、全然崩壊してないし繋ぎもよかったです。フィニッシャー不足というそこだけはちょっと感じましたけど、それ以外は良かったです。(中大はサーブで攻めてきましたが)皆思い切り打ってましたね。ただ思い切り打ったのが自分たちが思っていたよりも半分くらいしか入ってなかったんだと思います。だからワンサイドゲームにならなかった、まあ助けられたんだと思います。(第3セットに1年生の黒田選手を起用されましたが)十分働いてくれて、可能性を感じる、黒田選手個人の可能性を感じるし、彼をスタメンで起用したときのうちのフィニッシュ不足を解消してくれるのではないかなと期待を持たしてくれました1セットでしたね。(次戦の筑波大戦に向けて)今年学生にも言っているのはどこが相手でも自分たちのカラーを出すんだと。今までは相手の対策ばかり気を取られていたので、それよりも筑波だろうがどこであろうが自分たちのカラーで戦いたいと思っています。

 

黒田彪斗

(今日の試合を振り返って)コートに入るときは緊張したんですけど、2セット取られてチームの雰囲気が悪かったのでとりあえず声をだしたり自分のやることをちゃんとやってチームを盛り上げようと思って入りました。満足いくプレーができなくてちょっと悔しかったです。(中大の印象は)なんかもう全国トップレベルの選手が揃ってたのですごい強かったです。(ラリーになったときにボールがたくさん集まりましたが)自分はスパイク打つ人間なので全部決めようと思ったんですけど、相手が強かったので難しかったです。(ご自身のプレーを振り返って)スパイクをもうちょっと高いところで打って決められたら良かったなって思います。(来週の筑波戦に向けて)出られるかは分からないんですけど、出たら出たで1年生らしく元気にやっていこうと思います。

 

 

出場選手

 

サイド 柳田将洋(環4・東洋高)
セッター 野口剛志郎(環4・東福岡高)
センター 上田悠貴(総3・生野高)
サイド 佐藤凜太郎(環3・東北高)
サイド 丸谷将大(環4・東筑高)
センター 稲田聡典(環4・日向学院高)
リベロ 野瀬将平(環3・東福岡高)
途中出場 林謙次(経4・岡山白陵高)
吉田純(環3・東亜学園高)
布川智規(商2・桐朋高)
上野素希(文2・甲陽学院高)
黒田彪斗(環1・富山一高)

 

 第3戦は4月19日、東海大学湘南キャンパス総合体育館にて第三試合、相手は筑波大学との戦いになります。当日はTwitterでの速報に加え、ケイスポのWeb上に記事を公開いたしますのでご期待ください!

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