慶應義塾大学0-2東京国際大学
【得点者(アシスト者)】
東国大:32 分 加藤龍治 (新間信光)
80 分 若井祥吾
◇慶大出場選手
GK | 峯達也(政4・桐光学園高) |
DF | 溝渕雄志(環2・流通経済大学付属柏高) |
DF | 望月大知(環2・静岡学園高) |
DF | 並木凌介(総4・國學院久我山高) |
DF | 保田隆介(法4・横浜F・マリノスユース) |
MF | 小坂慎太朗(総2・浦和レッズユース)→68分澤根祐(商4・清水東高) |
MF | 浅間翔太(理4・暁星高) |
MF | 山浦新(総4・東京ヴェルディユース)→80分久保飛翔(環3・済美高) |
MF | 増田湧介(環4・清水東高) |
FW | 加瀬澤力(総2・清水東高) |
FW | 宮地元貴(総2・東京ヴェルディユース)→62分山本哲平(政2・國學院久我山高) |
最初にチャンスを作ったのは東国大。セカンドボールを拾うとそのまま持ち上がりスリーの状態でシュート。これは峯達也(政4・桐光学園高)が好セーブをみせるも慶大にとっては不安の残る立ち上がりとなる。その後も東国大の堅いディフェンスを崩すことが出来ず、逆にセカンドボールを拾われてのショートカウンターという今季の慶大のスタイルを東国大にやられてしまうという嫌な流れになってしまう。17分にはそのショートカウンターから右サイドを崩され決定機を作られるなど相手のペースで試合が進んでいくと31分、自陣深くでのクリアミスからボールを拾われると中央へのクロスをヘッドで合わせられ先制点を献上してしまう。中々自分たちのペースを掴めない慶大であったがここから怒涛の反撃をみせる。山浦新(総4・東京ヴェルディユース)を起点に攻撃のリズムを作っていくと37分に増田がシュート。40分には2度にわたり宮地元貴(総2・東京ヴェルディユース)がヘッドで決定的なシュートを放つ。終了間際にはCKからファーサイドにフリーでいた望月大知(環2・静岡学園高)がシュートを放つもその全てがゴールには至らず。前半を0-1で折り返す。
何とかして得点を奪いたい慶大であったが、前半の絶好機を逸した代償は大きかった。後半に入るとしっかりと守りを固めてくる東国大に対し有効な攻め手を見出すことが出来ず攻撃が停滞してしまう。慶大も山本哲平(政2・國學院久我山高)、澤根祐(商4・清水東高)を投入し点を奪いに行くが、前がかりになったところで相手のカウンターを受けるという「慶大がやりたいサッカー」(増田主将)を東国大にやられてしまう。さらに加藤と福島のツートップにボールを集めてくる東国大に対し「その対応が統一されていなかった」(須田芳正監督)。前からプレッシャーをかけてロングボールを蹴らせないようにするのか、それとも引いて相手のツートップを後ろで潰すかがバラバラの対応になってしまう。すると80分、中央付近でのパスミスからカウンターを受けるとペナルティーエリア内で東国大の選手を倒してしまいPKを献上。これをきっちり決められ2点差に広がってしまう。最後はDFの久保飛翔(環3・済美高)をFWで起用するも実らずそのまま試合終了。今季初黒星を喫してしまった。
ここまで負け無しの慶大であったが、今日の試合は完敗であった。守備からリズムを作ってカウンターで点を奪いに行くという慶大と同じようなカラーの相手に対し、自分たちのサッカーを貫くことが出来ず勝ち点を得ることができなかった。特に「先に1点とれるかというのが今の慶大のサッカーの鍵を握っている」(山浦)だけに、先制点をいかにしてとるか、また仮に先制点を取られてしまったらどう対応するのかが鍵を握っている。それでも今季は慶大が目指すべきスタイルというものが明確に存在している。それだけに「しっかりとこの敗戦を割り切って次の試合に臨めれば」(須田監督)大型連敗というのは考えにくいだろう。そんな慶大の次の相手は宿敵・早大。ともに3勝1敗2分で今節初黒星を喫している。これ早大に対しては6連敗中。慶大としてこれ以上早大に敗れるわけにはいかない。目指すのは勝利のみだ。
須田芳正監督
(今日の試合を振り返っていかかでしたか)
まあ完敗だよね。内容も良くなかったし、全体的に体も重かったよね。最初から決定機を作られていつか点が入るという雰囲気でした。うちは昨年とは全然違うチームで、相当研究されていたと思います。相手の4番と9番は相当強くてそこにボールを入れさせないようにはしましたが、SBからロングボールをその2人に入れられた時の対応が統一されてなかったよね。高い位置からプレッシャーをかけに行くのかもっと引いて守るのか、そこが中途半端になってしまった。そうこうしているうちに先制点を入れられて後手後手に回ってしまった。今日は全てにおいて完敗だったね
(宮地選手を下げてポストプレーを使わない作戦に移行したかとも思われました)
(宮地)元貴も少し体にキレがなかったんで(山本)哲平を入れたんだけど、相手が引いてきたこともあってそこでも攻撃の方向性に一貫性がなかったよね。そこに対して今シーズン経験したことのないものを経験した。流れ的にも勝てる感じではなかったよね。前半の最後惜しい場面はあったけどね。全体的に相手のペースにはまちゃったよね
(次節は早慶戦です)
次の試合まで3日しかないからまずは心と体をリフレッシュすること。それとこれが今シーズン初めての負けということで連敗しないためにもこの敗戦を割り切って新たな気持ちで次の試合に臨むこと。そう言う意味では次は早大というモチベーションがあるからやりやすいと思う。リーグ戦の1つではあるんだけど6連敗中だからなんとしても勝ちたいよね
増田湧介主将(環4・清水東高)
(今日の試合を振り返っていかかでしたか)
自分たちは守備から入ろうとしましたが、相手に自分たちのやりたいサッカーをさせてしまいました。
(自身のプレーを振り返っていかかでしたか)
2失点目は自分のミスからですし、得点を奪うチャンスもあったので反省点が多いです。
(東国大は一昨年アミノバイタルカップで敗戦しています)
一昨年の借りを返したかったのですが、後期に絶対に返します。
(次節は早慶戦です)
今日の悔しさを全て早慶戦にぶつけます
保田隆介(法4・横浜F・マリノスユース)
(今日の試合を振り返って) 最初0-1の状態になって1点取られるまでの戦いで、相手に自由にハーフウェイラインまでボールを運ばれすぎたことと、追う展開というのが今季あまりなかったので、チームとしてどうやってやっていくかというのが確立できていなかったのかなと思います。
(これまでと比べるとカウンターが仕掛けられなかったが)
相手もシンプルにFWに当てて後ろが出てくるという形で、そんなに人数をかけてくるわけではないので、カウンターが封じられたらどうするのというのはチームの課題かなと思います。
(相手のシンプルな攻めに対しては)
前半はちょっと自由に蹴られていて相手のFW2枚に対して完全に個の力で守っていたんですけど、途中からボールの出処に対して行くようにして。途中から焦りもあってしっかりとセットしてから守備に入ることができなかったので、前がかりになったところを突かれることが多くて非常に難しい試合でした。
(セカンドボールがなかなか拾えなかったが)
ボランチも結構前がかりになってしまって、CBはFWの動きを見るということでバイタルエリアが空いてしまったのでしっかりと改善したいです。
(次節の早慶戦に向けて)
早慶戦はほとんど勝ててなくて、リーグ戦の1試合ではあるんですけど負け続けるわけにはいきませんので、時間もないのでまずはしっかり回復して、チームの改善点を確認してやっていきたいです。
山浦新(総4・東京ヴェルディユース)
(今日の試合を振り返って)
試合前から自分たちは東京国際大には1回も勝ったことがないということで、順位に関わらず今まで以上にチャレンジャーの思いで臨まないとダメだったんですけど、入りがとても悪かったというのが敗因の一つかなと思います。
(ゴールが奪えなかった原因は)
前半何度か惜しいシーンもあったのですが、入らなかった原因というよりは先に1点とれるかというのが今の慶大のサッカーの鍵を握っているので次は先制点をとって自分たちのペースで試合を運びたいです。
(今シーズン初黒星となったが)
監督もおっしゃっていたのですが、今まですごいいい出来できていて、リーグ戦で一番大事なことは連敗しないことで次の早稲田戦が大事になってくると思います。
(同じく本日初黒星となった早稲田との次節に向けて)
早稲田も負けたということで勝ち点はまだ同じなので次の試合に勝つか負けるかで順位を上げられるかがかかっているので、相手が早稲田ですしなにがなんでも負けられないです。
望月大知(環2・静岡学園高)
(今季初の敗戦となってしまったが)
自分たちのサッカーができず完敗でした。
(自身初の東国大戦となったが戦ってみた印象は)
全員がハードワークして前線に良い選手がいるチームで強かったです。
(前半から攻め込まれる展開となったのは想定外だったか)
自分たちのサイドの裏を突かれて、相手にリサーチされていたかわからないですけど、嫌なことをやられてしまってそういう意味で想定外でしたね。
(すぐに早慶戦を迎えるが修正すべきと考えている点は)
自分たちは失点0というのを常に目標としていて、今日2失点してしまったので、失点を減らせるだけ減らして、早慶戦なので絶対勝ちたいと思います。
久保飛翔(環3・済美高)
(今日の試合を振り返って)
やっぱり、最後に出て点を取るという仕事ができなかったので非常に悔しいです。
(今季初出場だったが)
ずっと出られなくてすごく悔しかったんですけど、今回チャンスをくれたということですごく気合は入っていました。
(出場まではどのような準備を)
いつでもできるように毎試合用意はしているので、いつも通りチャンスがきたらやろうと思っていました。
(東国大の印象は)
相手のほうが戦術の質としては上だったのかな、というふうに感じました。
(今季初敗戦となったが)
今までちょっと出来過ぎていたという部分もあると思うので、これにめげずに、来週は早慶戦なのでそこに向けてしっかり照準を合わせてやっていきたいと思います。
(次節に向けて意気込みを)
もし自分が出たら自分が勝利に貢献するんだ、という気持ちを忘れずに全力で取り組みたいと思います。
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