前日の学芸大戦で今季初のストレート勝ちを収め、新チームとしての調子が上がってきた慶大。第6戦目の相手は、前年の秋季リーグ覇者である早稲田をフルセットで下し好調ぶりがうかがえる駒大だ。2セット目こそ競ったものの学芸大戦に続き見事ストレートで勝利した。
4月27日(日)春季関東大学男子1部バレーボールリーグ第6戦 慶大×駒大@慶應義塾大学日吉記念館
得点 | ||
慶大 | セット | 駒大 |
25 | 1 | 21 |
26 | 2 | 24 |
25 | 3 | 13 |
第1セット、丸谷(環4)のスパイクが決まり幸先よく1点目を先取した慶大は、柳田(環4)のスパイクや上田(総3)のクイック攻撃など攻めのバレーで試合を進めていく。中盤では両者ともサーブカットが崩れず、互いにサイドアウトを取り合う展開に。21-20という局面で慶大はピンチサーバーの池田(環2)を投入する。「ピンチサーブでああいう状況になったのはたまたま」(池田)と言うものの、池田のサーブで流れを掴んだ慶大はその後一気に3連続得点をあげ、25-21で第1セットを制した。
第2セットは序盤から一点ずつを取り合うシーソーゲームに。途中相手に3連続得点を許すも、第1セットから絶好調の上田(総3)のクイックやこの試合初の佐藤(環3)のブロックなどが決まり慶大も3点を取り返し再び1点差の接戦に。その後も一進一退の攻防戦となるが、最後は柳田が冷静にワンハンドでボールを相手側へ押し込み26ー24で接戦を制した。
第2セットからの勢いそのままに迎えた第3セット。慶大は序盤から積極的に攻めていき、8ー4の場面では上田のクイックから一気に流れをつかみ丸谷(環4)や佐藤のスパイクが次々と決まり一気に5連続得点を挙げる。たまらず駒大がタイムアウトをとるものの、その後も慶大の勢いは全く衰えず、ピンチサーバーで投入された布川(商2)が思いきりの良い「納得のいくサーブ」(宗雲監督)でサービスエースを決め18ー9まで点差を広げる。中盤以降も相手に連続得点を許すことなく25ー13の大差でこのセットをものにし、見事ストレートで駒大に勝利する。
今年のチームは守備のチームであるとはいうものの、今回の試合では守備力に加えてクイックやパイプ攻撃による得点も目立っていた慶大。この2日間の試合を通じて、「これができたら勝てるというのが見えて」(布川)「相手に主導権をわたすことなく試合を運ぶことができた」(柳田)というように、春リーグの目標である「慶應のバレースタイルを通す」ことにより近づくことができたのではないだろうか。春期リーグも残り半分。まだまだ手強い相手との試合が残っているが、勝ちパターンを掴んだ慶大のより一層の躍進に期待したい。
(記事 奥平琴音)
監督・選手コメント
宗雲監督
(今日の試合を振り返って)いつも勝てたときは言うんですけど、やっぱり勝てるとほっとしています。(途中出場の池田選手が流れをつくったようにみえましたが)そうですね。まさにおっしゃる通りで、先日アナリストから池田選手をピンチサーバーで使ったらどうだという助言をうけて、非常に納得できた助言だったのでいきなり使いました。(途中出場の布川選手がサービスエースを決めましたが)そうですね。まぁ楽な場面だったので思いっきり打っていいよということを伝えて打たせたので私が見ていても非常に納得のいくサーブが打てていたと思います。(2セット目は接戦でしたが)それはむこうの駒澤さんの攻撃パターンが変わってしまって、それにブロックが少し対応できなかったと。学生は学生でブロックとレシーブの関係を考えて守っていたんですけど、それがうまく機能しなかったということはセット間に言っていましたね。(次の日体大戦にむけて)そうですね、守りがすごくいいチームなのでなかなか崩せないと思いますけど、必ずチャンスはあると思うので勝ちにいきたいと思います。
柳田将洋 主将
(試合を振り返って)相手に主導権をわたすことなく試合を運ぶことができたので、よかったなと思います。(駒澤大への対策は)向こうはセンターを中心に攻めてくるチームだったので、そこをしっかり抑えて、サイドの威力も半減させるという作戦だったので、それが的中したのかなと思います。(勝負所での得点が目立ったが)一点の重みはどれも変わらないと思ってプレーしているつもりなのですけど、自分自身主将としてしっかり点を取れて、結果的によかったなと思います。(2試合連続ストレート勝ちを収めたが好調の要因は)先週1勝3敗のままきて、それでも気持ちを切り替えてここまでこれたので、それがよかったのかなと思います。(日体大戦への意気込み)この勢いを一週空いても力を発揮できるように頑張ります。
布川智規
(今日の試合を振り返って)スタメンの人たちは結構調子が良かったので、余裕をもってベンチで見ていました。(ピンチサーバーで出場した時どんなプレーを心がけたか)自分が出た時は点差があったので、いっていいと言われたので思いっきり打ちました。(2連続のストレート勝ちとなったがチームとして何かつかんだことは)ホームで連勝して五分に戻すというのを心がけてこの一週間取り組んできたので、それができてまず良かったというのと、掴んだこととしては勝ちパターンというかこれができたら勝てるというのが見えて、プレーに自信がついてきたのではないかなと思います。(次戦の日体大戦に向けて)自分はサポートにまわってることが多いのでしっかりAチームをサポートして、自分の出番がきたらできる仕事を精一杯頑張ります。
池田裕哉
(今日の試合を振り返って)序盤はシーソーゲームでどっちが勝つか分からないという状況で、ピンチサーブで出させていただいて僕でいいかなと思ったんですが、結果がこうあってよかったと思っています。(サーブが点につながって自信がついたということはあるか)ピンチサーブでああいう状況になったのはたまたまなので、次回はたまたまではなくそれを当たり前にできるように頑張りたいと思います。(ホームでの試合だったがどんな気持ちで試合に挑んだか)ホームでの試合は本当にありがたかったし気持ちも楽にすることができました。(次の試合に向けての意気込み)今3勝3敗でこれからだと思うので、全力で僕でよければ何かしらの形でサポートしていけたらなと思います。
出場選手
サイド | 柳田将洋(環4・東洋高) | |
セッター | 野口剛志郎(環4・東福岡高) | |
センター | 上田悠貴(総3・生野高) | |
サイド | 佐藤凜太郎(環3・東北高) | |
サイド | 丸谷将大(環4・東筑高) | |
センター | 稲田聡典(環4・日向学院高) | |
リベロ | 野瀬将平(環3・東福岡高) | |
途中出場 | 成尾陸(環4・高松一高) | |
吉田純(環3・東亜学園高) | ||
布川智規(商2・桐朋高) | ||
上野素希(文2・甲陽学院高) | ||
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池田裕哉(環2・北嵯峨高) |
第7戦は5月10日(土)、日体大健志台キャンパスにて第三試合、相手は日体大との戦いになります。当日はTwitterでの速報に加え、ケイスポのWeb上に記事を公開いたしますのでご期待ください!
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