慶應スポーツ新聞会

【ソッカー男子】第17節 先行するも「甘さ」見せたドロー 中大戦

藤田

今節からチームに復帰した藤田

 インカレ出場のために、勝利がほしかった慶大より上位の中大との一戦。一時は2点リードし、試合内容でも中大相手に優位に試合を展開した慶大。勝利は目前まで来ていたが、失点場面では一瞬の集中を切らし追いつかれ、また全体的に審判のジャッジメントが安定しないなど、「後味の悪い」(李監督)勝ち点1獲得となってしまった。

 

第84回関東大学サッカーリーグ戦第17節

2010/10/15(金)17:50 KО@熊谷スポーツ文化陸上競技場

慶應義塾大学2-2中央大学

<得点者>前20分加美(慶大)、後16分加美(慶大)、後30分安(中大)、後37分六平(中大)

日髙

前線へボールを持ち込む日髙

 慶大は前半から持ち味のサイド攻撃で試合の主導権を握る。13分、右サイド田中(環3)のクロスに加美(環4)が頭で合わせて慶大のファーストシュート。これはわずかにゴール左に外れたが、序盤の流れを完全に引き寄せる。20分、中盤でボールを奪うと、少ないタッチ数で右サイドに展開。ボールを受けた深澤(理4)がドリブルで縦に突破し、中央にグラウンダーのクロスを入れるとあわせたのは加美。「来ると予想して動けた」(加美)という走りこみからダイレクトでゴールに押し込み、慶大が先制する。反撃に出たい中大は長身の2トップを中心にカウンターを狙うもののなかなかフィニッシュまで持ち込めない。一方の慶大はペースを握るものの、得点シーン以降決定的な場面を作れないまま、前半を折り返す。

加美

スーパーミドルを含む2得点を挙げた加美

 後半に入ると中大が押し込む場面が増え、両者ゴール前まで迫ってシュートまで持ち込む展開が多くなる。16分、ボランチの藤田(政2)が右サイド河井(政3)にカウンター気味にすばやく展開。パスを受けた河井は左サイドにサイドチェンジのロングパスを出し、加美がこのボールを正確にコントロールすると、PA手前から2タッチ目でミドルシュート。強烈なシュートがゴールネットに突き刺さり、慶大の追加点が決まる。その後慶大は危ない場面で主将三上(政4)、笠松(総3)らDF陣が体を張って失点を防いでいく。しかし29分、クロスに合わせようとした選手を倒してしまったプレーでPKをとられ、これを決められ1点差。これでリードしているものの「慌ててしまった」(李監督)慶大はさらに37分、自陣でミスからボールを奪われると、PA内まで持ち込まれ六平光成(中大2年)にゴールを許し、同点。慶大は森田(経2)らを投入し、勝利への執念を見せるもののスコアは変わらず試合終了。

イレブン

次節、インカレに向けて正念場を迎える

 勝てる試合を落としてしまったという感が強く、インカレ出場を狙うチームにとっては痛い引き分けとなったものの、前半、慶大のサッカーができているときには相手の優位に立ち、「どのチームにも勝てる」(三上主将)プレーができていたのは事実。次節は苦手とする筑波大相手だが、自分たちのプレーをどこまでやり通せるかがポイントとなりそうだ。

By Hiroki Sugimoto

 

李監督

(試合を振り返って)前半から流れは悪くなかった。点もいい形で取れた。結果として引き分けてしまったのは残念。我々がやろうとしたサッカーはある程度できていた。PKを取られて慌ててしまった。(勝てるゲームだったが)中大も強いし力あるチーム。こちらも追加点の機会あったが、決めきれず逆にピンチになる場面が多かったので、そういう部分で崩されるというのは、まだ我々には力が足りないと言うこと。力不足。(前回の試合後ゴール前での工夫が足りないと話していたが)クロスの質などは意識して上がってきている。なのでクロスだけでなくバイタルエリアの攻略などでもっとシンプルにやっていかないといけない。後はミドルシュート。本数、質とも上げたい。そうすることで相手のバックも上がってくるので。そういうのも意識させたい。(代表から藤田がもどったが)これから成長していってもらわないと行けない選手。(次節の筑波大戦に向けて)基本的に今日みたいに戦ってくれれば勝ったり負けたりする。我々がどういうサッカーするのか見せたい。ミスはあるがサッカーですから。今日は追いつかれて後味良くないかもしれないが、上に行くために勝たなければならないので、しっかり準備したい。

三上主将

(試合を振り返って)二点リードしているにも関わらずこういう結果になってしまったというのは実力不足だと思います。(試合を通して守備は安定していたが)確かに危ない場面はそんなになかったが、PKの場面にしてもそういう展開にしてしまうというところに問題がある。2点目は完全にミス。最後まで自分たちのサッカー貫きたかったが、後半の途中で結構慌ててしまって、パスがつながらないことが多かったので自分としては今のチームのメンバーを見ても、ちゃんと自分たちのプレーができれば、どのチームにも勝てると思うので、そういう意味では精神的な波をなくしていきたい。(相手に押し込まれると立ち直れないことが多いが)押し込まれると慌てる必要ないのに、焦ってしまう。足が止まりパスコースなくなりつなげないというのが目立つ。90分通して冷静に自分たちのプレーをするというのが課題になる。(筑波大戦に向けて)筑波大は一人一人の技術は非常に高い。前期良いようにやられているので、対策を考えていきたい。キーポイントは相手の8と9。プレスいけるようにFWのポジションなどしっかりやっていきたい。

笠松副将

(試合を振り返って)非常に後味が悪いというか、悔いの残る試合でした。ジャッジが疑問な部分もありましたけど、2失点したのは事実で、そういった意味では自分たちの実力不足というか、それも含めて「サッカー」なので、もう一度自分たちを見つめ直さなきゃいけないと思いました。(失点の原因は)PKに関してはどうなのかな、って思うところもありますけど、2失点目はボールを取られた場所が悪かったっていうのと、その後の対応でもっと粘り強くいけばよかった。あそこでシュートを打たせてしまったのが原因かなと思います。(DFから見たチーム全体は)自分たちのコンセプトとして、しっかりボールをつないで、ある程度自分たちでボールを保持しながらゲームを組み立てていこう、ということで。それに関しては前半から非常に出来てたと思うんですけど、失点したシーンは自分たちのボールロストだった部分もあるので、そこをもっと精度を高めていかないと、上には行けないかな、と。(中大は今回ロングボールが多いように見えましたが)FWにいつもだったら収まる選手がいたんですけど今日は出てなかったのと、非常に身長の高い選手が多かったので、そういうサッカーをしてきたんだと思うんですけど、自分たちがラインを少し高く保っていたので、スペースがあるかなっていうことで、結構ロングボールを多用してきたのかな、と思います。(前期は中大と2度対戦し1勝1敗でしたが、今回の印象は)いつもよりはロングボールを蹴ってきたかなという印象でしたけど、球際の部分での厳しさっていうのは前期から変わらない部分があって、非常に気持ちのあるチームだなと思いました。(筑波戦への意気込み)前期は1対5という、悔しいというか何も出来ないまま終わってしまって、自分たちのサカーが出来なかったというのがあって。自分たちがしっかりボールをポゼッションしてサッカーっていうのを表現していければいいなと思うのと、インカレに進むためには負けられない試合なので、しっかり切り替えて準備していきたいと思います。

加美副将

(振り返って)まず勝ち切れなかったというところで、自分たちの甘さが出た試合だった。(左サイドでの先発だったが)右と左が変わっただけで、やることは一緒だったので、特に普段と変わらず点に絡みたいなと思っていた。(2得点だが、1点目について)「来るな」としっかり予想して動けて押し込むだけだったので、点が取 れて嬉しかったです。(2点目はサイドチェンジからだったが)しっかり右サイドで作ってくれて、僕のところで結構余裕ある状態でボールを運んでくれたので、僕は最後のところだけだったので、みんなのゴールだったと思う。(その後は押し込まれる時間が続いたが)押し込まれてからほんとに我慢しなければいけない時間だっ たが、ああいう形で1点取られて、またあのままズルズル行ってしまったのがほんとに課題だと思うし、1点で押さえてこっちが攻めようという意識をもうちょっと出さないといけないなという感じだった。(試合前に意識したことは)よこ(横川)との連携もよかったし、よこをうまく使いながら自分は間を抜けてしっかり組み立て られたらなと思っていた。(次節に向けて)筑波も上位のチームだし、ほんとにチャレンジャーとして臨むだけで、僕たちはやらなければいけない立場なので、今日の試合を無駄にしないように課題も出たと思うので、しっかり修正して筑波戦に臨みたいと思う。

深澤

(ふりかえって)2-0から追いつかれてしまったということで、勝ち点3を取りたかったんですけれども、非常に残念な結果となってしまいました。(2-0までの流れを作ることができたのは)前線からの守備がうまくいって、相手を慌てさせることが出来たというのが前半優位に戦えた要因かなと思う。(逆に後半で押し込まれた原因は)ハーフタイムで、後半中大は気合を入れて、切り換えてくるとは話し合ったんですけれど、ボールの失い方が悪かった。中盤で相手にカウンターを許してしまうボールの失い方が多く、流れを悪くしてしまった。流れが悪いときこそ、失った後もカウンターをかけられないような大きいプレーを意識すべきだと思う。(大きいプレーというと)サイドの裏とかに早めに蹴るというか、やっぱり横パスはカットされるとカウンターにつながってしまうので、ショートパスに加えてチャンスがあったら、どんどん裏を狙っていくというか。でも、蹴り出してしまうというよりは、横じゃなくて裏にパスというイメージ。そういうプレーができるように意識したい。(FWが裏を狙って2列目の飛び出すスペースを作ることが役割のひとつと聞いているが)そういう意図もあるんですけれど、もちろんフリーでボールを受けられたらシュートなりゴールなりにつなげたい。(今日のアシストは)前を向いて相手との距離があったので、スピードに乗ってドリブルを仕掛けることができて、結果クロスを上げられて点に繋がったというのは良かったかなと思う。(FWとして)点を取ることがじぶんの仕事なので、点をとれるように頑張りたいと思うんですけれど、今チームの調子が悪くないので。その中で自分のゴールがチームの勝利に繋がるように頑張りたい。(筑波大戦は)前期も負けていますし、ここ2戦勝ち星がないので、とはいえ今日も内容は悪くないし、この勢いのまま、強い気持ちで絶対に勝利を掴みたいと思う。

中川

(振り返って)勝ちきれなかった、勝ち点3を取れなかったことは残念です。(久々の出場だったが)いつも通り、準備の段階からいつも通りやろうと思ってて、いい感じでは来てたので、自信持って入ったが、一つひとつの(プレーの)質がちょっと低かったかなと思う。(2点先制しての引き分けだが原因は)欲を言えば追加点、 3点目を取っていればああいう結果にはならなかったというのは言えると思うが、後半からちょっと中央に持たれる展開が多くなってきて、そこをケアできなかった、未然に防ぐことができなかったことがああいう失点につながったのかなと思う。(中大・六平選手への対策は)対策というのは個人的には特になかった。(PKのシーン情報はあったのか)いや、全くなかったです。(2失点目について)時間帯をもっと考えて、自分がつなぐところから始まってしまったので、大塚に出さないで、点差も考えて前にはっきりクリアするというのが、そういう頭の切り替えができていれば、あそこで詰まることはなかったのかなと。1点差でもっと自分のゴールから遠 ざけるプレーをしなければならなかったなと思う。(今日出た課題は)前半、チーム全体としてやりたいことはできているが、後半でいつも継続できないというところがあるので、そこが課題だと思う。(次節に向けて)4位以上に行くためには必ず勝たないと行けない相手だと思うし、今日筑波は勝って、勝ち点を伸ばしているので、そういう意味では追いつくためにも前後半やりたいサッカーをして、1点でも多く取って勝ちたいと思います。 

河井

前半から後半の始めまではパスもよく回ってみんな動けていい試合が出来ていた。だがPK取られてから動きが止まって受け身に回ってしまうのがもったいなかったなと思います。(インカレ出場に向けて大事な1戦だったが)絶対に勝たなければならない試合でみんな気合い入っていたんですけど引き分けになってしまって残念です(自身の出来について)FWやらせてもらっているんで、もっとシュートを打ってゴールに関わって行く部分をもう少しやらなければいけないなと思いました。(2点目のアシストについて)普通のパスなんですけど加美さんがよく決めてくれたなと思います。(相手にPKを取られた厳しい判定について)自分的にはPKではないと思うんですけど主審が決めたことだから仕方ない。その後まだリードしてたんで落ち着いて試合運べればよかったのではと思います(次の試合に向けて)次は筑波大というまた強い相手。今日の前半のように動けば戦えない相手ではないと思うんでしっかりまたいい準備をして臨みたいと思います。

慶大出場選手

GK 中川翔太

DF 横川達郎

DF三上佳貴

DF笠松亮太

DF田中奏一

MF大塚尚毅85分→森田達見

MF日髙慶太

MF藤田息吹

MF加美義人85分→山浦公裕

FW河井陽介

FW深澤良

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