【バレーボール】リーグ覇者を破る快進撃!ベスト8に進出/東日本インカレ 東北福祉大・中大戦

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前日から幕を開けた東日本インカレ。シーズンの前半を締めくくる重要な大会である。慶大はノーシードのため、前日の立正大戦からの登場となった。この試合に難なく勝利し、2回戦に臨んだ。相手は春季東北リーグ1部4位の東北福祉大学。終始危なげない試合展開を見せ、ストレートで勝利した。さらに続く中大戦では無敗王者との戦いとなったが、完璧な試合運びで危なげなくストレートで勝利しベスト8に進出を決めた。

 

6月20日(金)第33回東日本大学バレーボール選手権大会第2日目 @墨田区総合体育館

 

得点    
慶大 セット 東北福祉大
25 16
25 16
25
 

1回戦に続きスタメン出場の黒田㉘

1回戦に続きスタメン出場の黒田㉘

 

先週に行われた早慶バレーボール定期戦にフルセットで競り勝ち、いい流れで今大会を迎えられている慶大。第1セット、まずは柳田(環4)のスパイクで幸先よく先制点を挙げるも、この試合スタメンに名を連ねた黒田(環1)がサーブで狙われ、二連続でサービスエースを取られてしまう。序盤は思うように点差を広げられない展開であった。だがここから攻撃陣が確実にトスを決め、相手につけ入る隙を与えず試合の主導権を握った。21-13の場面ではピンチサーバーの池田(環2)のサービスエースも飛び出し、このまま25-16で取る。

 

第2セットも試合中盤からその実力を見せつけていった。エース柳田に依存せず多彩なコンビを組み立て、次々と得点を奪っていく。この結果25-16で2セットを連取する。第3セットもその勢いは止まらずスタートから点差を広げていく。終盤には野口(環4)に代えて尾木(政1)をセッターとして投入。スパイカーと息の合ったコンビネーションを見せた。最終的にこのセットを25-9で取り、セットカウント3-0でストレート勝ちを収め、3回戦進出を決めた。

 

(記事 岩井邦夫)

 

得点    
慶大 セット 中大
27 25
33 31
25 20
 

好レシーブを見せた野瀬⑯

好レシーブを見せた野瀬⑯

 

そして続けての三回戦は春季リーグの覇者・中大。リーグ戦では新星の新入生三人と中大の地力が重なり、圧倒的な力を見せつけた相手だ。この日はその新入生の1人、武智をレギュラーから外し新たな布陣での顔合わせとなった。第一セット開始直後は中大のミスが目立ち、柳田の攻撃的なサーブをからめ7-5とリードする展開。だがここで前試合に続いてスタメン出場の黒田のスパイクがなかなか枠をとらえず、ブレイクを許してしまう。サーブレシーブの乱れも見られ、7-10となったところで1回目のタイムアウト。一息入れて立て直すと野瀬(環3)の好レシーブから攻撃のリズムをつかみ、点差を離さずついていく。中盤にはサイドアウトを繰り返し、17-18からの慶大5連続得点。ここ一番で柳田にボールを集めそれを確実に決めていく。最後にはセットポイントを取りながら連続得点で一気にセットポイントを取り返される場面もあったが、ブロックが有効に決まりしっかりとこのセットを奪った。

 

第2セットも調子の良い滑り出しとなった。上田(総3)のブロックが中大の攻撃陣を見事に阻み、こちらは丸谷(環4)、柳田のスパイクで点を取っていく。中盤に中大・井澤、井上に対応できず大量得点を取られたものの、セット中に立て直す力を持つ慶大。激しいサイドアウトのとりあいを繰り広げた後、ついに25-24と中大を追いつめる。しかし中大も一歩も引かない。慶大・柳田と中大・石川の打ち合いが展開され意地のぶつかり合いとなる。軍配が上がったのは慶大。このセット7度目となるセットポイントで好調の上田が石川のスパイクを抑え、33-31で激闘のセットを制し勝利へ王手をかけた。

 

ベスト8まであと1セット。第3セットは両大学2セット目終盤同様の攻めを見せる。どちらの大学にとっても重要なセット。両者リーグ戦でも最も自信を持っていた戦い方で試合を進めていく。さらに慶大は黒田のダイレクトも決まりはじめ、このセットもリードを保ちながら進めていく。終盤までしっかりと自分たちの戦い方を固持し、安心できる試合運び。最後は慶大の軸、柳田が決め25-20。リーグ戦の雪辱を果たし、大金星をあげてベスト8へと駒を進めた。

 

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この試合、最も躍動した選手は主将・柳田であろう。そのプレーだけではなく、絶対に決めてくれるだろう、という安心感は今季一番のものであった。これで今後の攻め方の方針に関しては、一つの形が出来上がったと言える。これで東日本インカレベスト8に進出。多くの選手が挙げていたように、中大撃破はインカレにおける一つの目標だった。しかし東日本インカレはまだまだこれから。リーグ戦無敗の相手をストレートで下したことを自信とし、慶大男子バレーボール部は強敵相手の中で必ずや素晴らしい結果を残すに違いない。

 

 

 

 

(記事 中田健太)

監督・選手コメント

宗雲監督

 (今日は素晴らしい試合でしたが)そうですね。リーグ戦の時よりもミスが少なくて、いろんな作戦ががっちりはまりました。(野瀬選手のレシーブが機能していましたが)強打のディグがあがらないと本人がずっとそれがテーマだということを言っていたので、今日はあれだけ上がればほめたいと思います。(ブロックもうまく対応していましたが)今まで対応できてなかったので、考え方を変えようということで泉水コーチから話をもらって、ブロックの考え方を変えたので今日ははまっていたと思います。(そろそろ優勝も見えてきますが)まだ優勝というよりも、中央に一つ、しかもストレートで勝てたということが大きいと思いますね。トーナメントは明日また強いし二試合ありますし、しかもデータが全然ないチームなのでどうなるかちょっとわからないですが、決勝まで考えないでとりあえず明日1つ、勝てればもう1つということだけを頭に入れてやりたいと思います。

 

柳田将洋 主将
 
(今日の2試合を振り返って)中大は春季リーグのチャンピオンだったので、僕たちは挑戦者なんだという気持ちをもって戦いました。(中大戦での勝因は)自分たちの力を100%近く出すことができ、かつ、中大が思うようなバレーができていなかった印象だったので、その差で勝てたと思います。(柳田選手の活躍が目立った)キャプテンなので、それに見合った仕事をしようとした結果だと思います。チームメイトがつなげてくれたボールを点につなげなければという意識をもってスパイクを打ちました。(明日以降へ向けて)同じような緊張感をもって戦っていきたいと思います。
 
上田悠貴

 (今日の2試合を振り返って)今日2つとも勝ちたいと思っていたのでよかったです。うれしかったです。(自身のブロックで決めた2セット目最後のプレーについて)無我夢中だったので止まってくれてよかったです。(中大戦への対策は)それはもうアナリストの方々が毎日対策を練ってくれたので、自分たちもそれにのっとってできて、それがはまったのですごくいい試合ができたと思います。(明日の試合に向けて)明日も一日2試合で勝てばすごいし、負ける相手ではないと思っているのでしっかりと勝って優勝したいと思います。

出場選手

サイド 柳田将洋(環4・東洋高)  
セッター 野口剛志郎(環4・東福岡高)  
センター 上田悠貴(総3・生野高)  
サイド 黒田彪斗(環1・富山一高)  
サイド 丸谷将大(環4・東筑高)  
センター 稲田聡典(環4・日向学院高)  
リベロ 野瀬将平(環3・東福岡高)  
途中出場 林智之(商3・高知学芸高)  
  池田裕哉(環2・北嵯峨高)  
  上野素希(文2・甲陽学院高)  
  布川智規(商2・桐朋高)
  尾木将(法政1・修道高)
 

※この度は記事の掲載が遅れ、大変申し訳ありませんでした。お詫び申し上げます。

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