慶應スポーツ新聞会

【ソッカー男子】第13節 互角の展開も、一発のセットプレーに泣く 順大戦

前節の時点で3位につけていた慶大は、2位・順大との上位対決に臨んだ。序盤こそ幾度もチャンスを作るが、得点に結びつけられずにいると、徐々に自陣での戦いを強いられてしまう。リーグ戦で最少失点を誇るディフェンス陣の粘り強い対応でしのいでいたが、後半40分にセットプレーから先制点を献上。その後の決死の反撃も実らず、後期リーグ戦の初黒星を喫してしまった。

 

 

第88回関東大学サッカーリーグ 第13

 

2014/9/13 13:50KO@千葉県総合スポーツセンター東総運動場

 

慶應義塾大学0-1順天堂大学

 

【得点者(アシスト者)】

 

順大:85分 長谷川涼太(新里涼)

 

◆慶大出場選手

 

GK 峯達也(政4・桐光学園高)
DF 保田隆介(法4・横浜F・マリノスユース)
DF 望月大知(環2・静岡学園高)
DF 久保飛翔(環3・済美高)
DF 井上大(総2・國學院久我山高)
MF  浅間翔大(理4・暁星高)
MF  山浦新(総4・東京ヴェルディユース)
MF  加瀬澤力(総2・清水東高)→87分 小林剛(環4・鎌倉高)
MF  川田悠介(環4・桐蔭学園高)→81分 黄将健(総3・近畿大学附属高)
FW  端山豪(総3・東京ヴェルディユース)
FW  平戸奨眞(法4・暁星高)→57分 宮地元貴(総2・東京ヴェルディユース)
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スターティングメンバーは前節と同じ。先日に全日本選抜に選ばれた端山豪(総3・東京ヴェルディユース)は、今節もFWとして先発を果たした。

 

攻撃陣を牽引した端山

攻撃陣を牽引した端山

試合は立ち上がり早々の2分、端山が左足でミドルシュートを放つ。これは枠を外れてしまったが、慶大は積極的な入りを見せたことで主導権を握る。5分にはセットプレーから久保飛翔(環3・済美高)がヘディングで得点を狙い、14分にも端山がペナルティエリア内で決定的なシュート。オフェンス陣が立て続けに良い形を作り、またそれに応えるようにディフェンス陣も奮闘する。特に久保が相手のFWに攻撃の起点を作らせず、周りの選手もカバーリングを徹底。「堅守速攻」というプラン通りの展開に持ち込んだかと思われた。だが、次第に慶大がチャンスを演出できなくなり、試合は「拮抗したゲーム」(端山)に。そして、順大のキーマンである長谷川竜也(3年=静岡学園高)に翻弄され始めてしまう。それでも、39分の山浦新(総4・東京ヴェルディユース)のスーパークリアなど、体を張った守備で得点を許さず。両チームとも無得点のまま、前半を折り返す。

 

 

 

順大の攻撃を体を張って止め続けた久保

順大の攻撃を体を張って止め続けた久保

迎えた後半は「セカンドボール」(須田芳正監督、保田主将)を拾えない場面が目立ち、劣勢に立たされてしまう。流れを変えたい慶大は、57分に平戸奨眞(法4・暁星高)から宮地元貴(総2・東京ヴェルディユース)へと交代。巻き返しを試みるが、その後もボールを保持され続け、なかなか攻撃の糸口をつかめず。それでも、65分に久々のチャンスを迎える。相手GKの蹴ったボールをカットした加瀬澤力(総2・清水東高)が、ロングシュート。得点に至らなかったが、これで慶大は息を吹き返す。81分には川田悠介(環4・桐蔭学園高)に代わって黄将健(総3・近畿大学附属高)を投入し、さらに攻勢を強めに行く。しかしその思いとは裏腹に、以後は再び攻め込まれてしまう。そして、85分には絶体絶命のピンチ。ロングスローからの流れで立て続けにシュートを打たれるも、峯達也(政4・桐光学園高)のファインセーブなどで間一髪しのぐ。しかし、試合が動かされたのは直後のCKだった。長谷川涼太(4年=八千代高)に頭で合わせられ、痛恨の失点を喫してしまう。ビハインドを負い、須田監督は加瀬澤を下げて小林剛(環4・鎌倉高)を送り出す。慶大は猛攻を仕掛けるが、得点が入らないまま時間だけが経過。アディショナルタイムのセットプレーも生かせず、無常にも試合終了のホイッスルを迎えてしまった。

 

わずかな隙を突かれて敗れたものの、「守備に関しては合格点」(須田監督)。今節の失点はリーグ戦で6試合ぶりであり、持ち前の堅守に陰りはない。攻守ともに細かい修正点にも目を向ける必要はあるが、リーグ戦において最も重要なのは「連敗をしないこと」(須田監督、保田主将他多数)だ。その意味で次節の筑波大戦は、今後のチームの流れを左右するといっても過言ではないだろう。上位に踏みとどまるため、そしてインカレに進出するために、慶大の真価が問われる。

 

最後まで1点が遠かった

最後まで1点が遠かった

(記事 木下彰)

 

◆慶大の試合後のコメント

 

須田芳正監督

 

(今日の試合を振り返って)

 

良いゲームだったよね。お互いに本当に守備陣が集中して、なかなかチャンスも作り出せなくて。負けたんだけれども、今日みたいな内容のゲームを続けることが大切だと思う。もちろんあと一、二本パスをつなげればチャンスになったんだけど、今年は今日みたいなサッカーを続けようとしているのでよく戦ったと思うし、負けたのも力負けなので、次に切り替えられたらと思います。連敗しないことが大事なので。

 

(具体的に守備面を振り返って)

 

セカンドボールはポイントにしていたんだよね。特に自陣で拾ったり、あるいは相手陣内にクリアすること。相手のストロングポイントは10番を中心とした前線のパスワークなので、彼(10番)に前を向かせると怖かったので、そこでセカンドボールを拾おうと話していたんだけれども、おそらく相手の方が拾っていたかな。前半は相手の方が多かったんだよね。後半も向こうに拾われて、徐々に押されて、なんとかしのいでいたんだけれども、結局最後にやられた。まさに向こうの方が、力があったんだと思います。

 

(久保選手のパフォーマンスが良かったと感じたが)

 

まさにそう思う。高さはもちろんあるけれども、しっかりついて行って、切り替えされても、体を寄せてボールを取るということもできてきたので、非常に成長しているね。まだまだ良くなるんじゃないかな、彼は。

 

(端山選手のコンディションについて)

 

良くなってはいるんだけれども、もう一つ言えば、個人の能力で一点決めるか、あるいは決定的なパスを出せるか。彼がこれから上(のカテゴリー)に行くためには。こういったサッカーをやっていると大変なんだよ。もう一人ぐらい気の利いた選手がいれば、もうちょっと彼も前に行けると思うんだけど、今日のような状況で彼は個人能力で仕事しないといけないので。基本はツートップって言っているけれども、下がってくることが多いから、そのときにボランチの一人が上がるように言っているんだけど、今日はなかなかそこまで行けなかった。この前の試合の一点目のような形が理想。でも、順大の守備は良かったし、良い選手もたくさんいたし、とにかく堅かった。

 

(セットプレーからの失点だったが)

 

もちろんやられたくないところだったよね。ゴールを決めた相手の6番は動きも良かったし、キッカーのボールも絶妙だったから、あそこをなんとか体を寄せたりできれば良かった。その前に何本も決定的なピンチをしのいでいたので、油断したのかもしれない。守備に関しては合格点。ただ、ゲームは90分だからトータルとして振り返って、トレーニングはしていかないといけない。

 

(攻撃に関して)

 

今はもちろん、つなぎながら一本縦パスを狙ったり裏を狙ったり、狙いとしてはあるんだけれども、急にそんなに良くならないよね。だから、今年は基本的にこういうサッカーでいくしかない。まず相手の裏を狙って、そのこぼれ球を拾って攻める、あるいはセットプレーで点を取って、1-0のまま守り切るサッカー。それを続けていきたいと思います。今日はサイドの川田と加瀬澤の(裏を狙う)動きが少なかったかなと。もちろん守備の所は頑張ってくれたのでそこから出るのは大変なんだけど、ちょっと運動量自体が少なかったかな。そういったところで途中から黄を入れたんだけど、彼もなかなか(裏に)入っていけなかった。

 

保田隆介(法4・横浜F・マリノスユース)

 

(今日の試合を振り返って)

 

お互いに拮抗して良い試合だったと思うんですけど、そういう試合の時に勝敗を分けるのはセットプレーであることが多くて、前半はうちにも何本も(セットプレーが)あった中で、チャンスが作れずに後半は逆にセットプレーから入れられるという形だったので、些細なところですけど、そういったところで試合が決まったと思います。

 

(相手の9番、10番の対応はどうだったか)

 

チームとしては、9番はセンターバックのどちらかが見る、どちらかというと久保の方が見るということで、10番に関しては最初は左サイドに来ると思ったんですけど、ボランチあたりにいることが多かったので、誰かが必ず見るという感じではなくて、全員が10番を意識する形で見ていたんですけど、多少自由に動かれて、サイドに流れてきたときにちょっと(マークが)浮いてしまったかなというところはあったので、そこはもっと全員が気にしていかないといけないかなと思いました。他の選手のカバーリングの意識が少なかったのかなと思います。

 

(守備全体に関して手ごたえは)

 

守ることに関してはよくできていたというか、相手のドリブルに対しても粘り強く対応できてはいたので悪くはなかったですけど、ボールを取った後ですかね。もう少し一工夫あっても良かったんではないかなと思います。つなげるところもあったんじゃないかなと思うので。

 

(攻撃面の課題は)

 

今日に関してはセカンドボールを拾わないとどうしようもなかったので。特に後半は、交代選手も入ってきたあたりから、若干FWと中盤の距離が間延びしてしまって、どんどん相手にセカンドボールを拾われる状況が続いていたので、奪ったボールをGKに下げてもいいから少し時間を作って前に送るとか、もう少し工夫しないといけないと思います。多分早大戦などでもこういう展開になってしまうかもしれないので、チーム全体で考えないといけないと思います。

 

(次節に向けて)

 

上位に食らいついていくには連敗をしてはいけないし、順大に負けて差がついてしまったので、次の試合はなんとしても勝たないといけない。内容は悪くないので、下を向かずに前向きにやっていければいいと思います。

 

峯達也(政4・桐光学園高)

 

(今日の試合を振り返って)

 

守備が堅いチーム同士の試合の中で、どっちが先制点を取るかという流れでした。相手が狙い通りに先制点を取って、守り切られて負けてしまったというイメージです。

 

(試合終了間際まで粘って守ることができたが)

 

本当にフィールドプレーヤーが体を張ってくれて、自分が止めた後のこぼれ球などをフィールドの仲間が止めてくれたので、非常に感謝しています。それを次の試合以降も続けていけたらと思います。

 

(リーグ戦で6試合ぶりの失点となったが)

 

そういう記録も大事なんですけど、自分たちの最後の目標はインカレに出て優勝することです。インカレで無失点とか、そういったことを続けていけたらと思います。

 

(2位と3位の対戦という意識はあったか)

 

そうですね。ここで勝って上についていきたいという気持ちがあったので、それに関しては非常に残念です。

 

(次節に向けて)

 

上についていくという意味でも、インカレに出場するという意味でも、連敗はできません。しっかり勝ち点1でも3でも積み上げていければと思います。

 

久保飛翔(環3・済美高)

 

(今日の試合を振り返って)

 

前半に(得点を)決めるべきところで決められなくて、後半はしっかり最後まで守り切れなかったというのが悔しい部分ではありますね。

 

(上位対決となりましたが、相手の印象は)

 

僕たちと似たようなチームで、守備を頑張って全力で一気に進むというスタイルでした。気持ちが強いほうが勝つと思っていたので、そこの部分で負けたのかなと思います。

 

(久々の失点でしたが)

 

前期は失点した後に下を向いてしまう場面が多かったんですけど、今日の試合では失点した後でも全員で取りに行こうという前向きな雰囲気だったので、それはすごく成長した部分だと思います。

 

(自身のプレーを振り返って)

 

今日は9番(佐野選手)をしっかりつぶせということを言われていて、ヘディングの競り合いは絶対に負けてはいけない部分だと思っていたので、そこはある程度できたかなと思いますけど、まだまだ突き詰められる部分もあると思うので、しっかりやっていきたいなと思います。

 

(次節に向けて)

 

リーグ戦で連敗は絶対にできないので、次は勝ってもう一回勢いに乗れるように頑張っていきたいと思います。

 

端山豪(総3・東京ヴェルディユース)

 

(今日の試合を振り返って)

 

拮抗したゲームで上位対決ということで、お互いに堅い試合運びになったと思うんですけど、自分は前線をやっているので、こういう時に試合を決める仕事ができるようにならないといけないと思いました。

 

(相手の印象は)

 

僕たちと一緒で、みんなで頑張って守って攻めるというサッカーだというのは聞いていたので、同じようなサッカーをしている相手だから余計負けられないとは思っていました。

 

(久々の失点でしたが)

 

セットプレーなので、切り替えて修正していくしかないと思います。

 

(自身のプレーは)

 

(守っていた)中盤より後ろの選手が上がってこれるようにするために、自分やフォワードがもっと前で時間を作らなければいけないと思うし、あとは得点だったり、試合を決める仕事をしなければいけないかなと思います。

 

(大学選抜も含め、今後に向けて)

 

大学選抜でもここでもやることは同じだと思うし、個人としてレベルアップして少しでもチームのためになるプレーをできるようにしていきたいです。

 

望月大知(環2・静岡学園高)

 

(今日の試合を振り返って)

 

うちと同様にディフェンスを固めてくるチームでやりづらい部分はあったんですけど、最後にセットプレーで失点してしまって残念でした。

 

(相手はディフェンスラインの裏に蹴ってくることが多かったが)

 

ある程度スカウティングで予想できていたんですけど、自分たちが奪ったあとに跳ね返されているので、もっとつなげた部分もあったかなと思います。

 

(1点が遠かったが)

 

自分たちは相手よりもセットプレーの回数も多くて、相手はそのセットプレーで得点していたので、そこの差を埋めなければと思います。

 

(セットプレーの守備はどうだったか)

 

失点の前に相手の決定的なチャンスを防いで、自分たちの中で少しほっとしたというか抜けていた部分もあったかなと思います。

 

(次節へ向けて)

 

長いリーグ戦の中で連敗はしてはいけないので、謙虚な気持ちを持ってしっかりと勝ちたいです。

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