2010/10/23(土)@青山学院大学相模原キャンパス
慶大‐法政大
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
慶大 | 23 | 31 | 21 | 21 | 96 |
法政大 | 21 | 22 | 18 | 18 | 79 |
慶大のスタメンは、酒井副将(環4)、岩下(総4)、家治(環3)、蛯名(法1)、中島(総1)。
前半序盤、慶大は岩下の高さを生かしたインサイドやバスケットカウントで先行するも、法大も負けじとミドルシュート、速攻で応戦。すると慶大はすかさず家治のシュート、中島のスリーで得点を重ね、両校一進一退の展開を見せる。残り3分、慶大はリーグ戦途中から負傷離脱していた二ノ宮主将(環4)を投入。するとそこから二ノ宮を攻撃の起点としてオフェンスが一段と機能し始める。酒井、岩下と4年生が二ノ宮との好連携で得点を重ね、慶大優位の展開で23-21で1Qを終える。2Qも、金子(環3)、酒井のシュートと続き、ディフェンスでは岩下が豪快なブロックを見せ法大の追従を許さない。二ノ宮が繰り出すパスから流れを作り、慶大の得意とするトランジションを展開。酒井のオフェンスリバウンドからの得点、スリーポイントなどでリードを広げ、54-43で前半終了。
後半もこの流れは変わらない。序盤、慶大はタイトなディフェンスで相手のターンオーバーを誘発し、開始3分半もの間無失点に抑える。オフェンスでは酒井の連続スリーポイント、岩下のインサイド、酒井のブロックから二ノ宮を通して蛯名が得点と、慶大は攻守に渡って躍動。対する法政大も中盤以降アウトサイド、インサイドとバランスよく得点を重ね一時20点ほどの点差を10点弱までに追い上げるなど健闘を見せるが、慶大も金子、家治がシュートをしっかり沈め75-61で慶大リードのまま3Qを終える。最終Q、慶大はパスミスなどでターンオーバー重ね、法大に速攻を許し点差を詰められるも、岩下の堅実なゴール下でリードを保つ。終盤には金子のバスケットカウント、金岡(環4)がスリーを含む連続得点で法大を引き離し、96-79で試合終了。
「二ノ宮が入ると目指していたゲームが出来る」(佐々木HC)と、二ノ宮の復帰によって慶大が目指すトランジションゲームが体現出来た一方で、「(二ノ宮が)入ったことによって頼りすぎる部分が見えた」(酒井)とのように、チーム内の連携に少々課題の見える部分もあった。明日の法政大第二戦を含めリーグ戦残り3試合、チームとして最大限力を発揮するためにチームの歯車をどう合わせていくか、これからの慶大に期待がかかる。
By Miki Takanezawa
コメント
佐々木HC二ノ宮が入ると目指していたゲームが出来るので残念かな。(残念というのは)今まで繋いでくれてた金子とかの出番が少なくなっちゃうこと。(今後はどのような起用法でいくのか)金子はある意味シューティングガードなので2番をやってもらう。蛯名も含めてシックスマンでいけると思います。(課題は)二ノ宮がいない時のゲームメイクと、もう少し考えてファールをしなきゃいけないこと。(残り3試合、どのように戦うか)あと3試合はインカレに向けての再チャレンジなのでそこを頑張らせないといけない。
二ノ宮主将
2ピリの時に10点差くらいつけて、残り5分くらいあったんですけどそこで15点、20点差をつけられないのがうちの弱い所であり、あと1対1のディフェンスが甘かったり、ディフェンスリバウンドを取れなかったりして相手にチャンスを与えてしまった部分が良くなかった。インカレを視野に入れて戦っているのでインカレで勝つにはそういった課題を残り3試合で一つ一つ克服しなければいけないと思います。(ご自身は久しぶりの復帰戦であったが感触は)まだ6、7割の状態なんですけど、悪くはないと思いました。(今後に向けて)毎年インカレではリーグ戦で勢いをつけたチームが勝ってるというイメージが強いので、そのためにも残り3試合大事に戦いたいです。
酒井
先週は連敗したので、まずは結果。相手が全敗のチームだったんですけどそういうのは関係なく自分たちがやることをやる。でもあんまりしっくりいく内容じゃなかったので明日は今日の反省で出た部分を改善して、内容良く勝てればいいなと。(二ノ宮選手の復帰によってプレー面などの変化は)そうですね。ほんとはプラスになってもらえばいいんですけど逆に入ったことによって頼りすぎるっていう部分が試合の中でちょっと見えたので。今までいない時に積み上げてきたものにプラスしてさらにレベルアップするのがいいんですけど。ちょっと今日は…今までに出てたガードが控えめな部分が多かったかなと思うんで。そういったところは反省点として指摘したので、明日は大丈夫かなと思います。(リーグ戦の疲れは)そうですね。初の9週間なんでまあきついって言えば…(笑)でもそんなこと最上級生が言ってちゃ下がついてこないんで。そういうのを見せずにあと3試合やるだけです。
家治
最近入りがよくないので、そこに注意をしようと思って臨んだんですけど、相手のシュートが入ったし、こちらのイージーミスが目立ってしまいあまりいい入りではなかったです。でも、2Q~4Qは切り替えて、ディフェンスをしっかりして速攻につなげるという慶應のバスケットが体現することができたのでよかったと思います。(二ノ宮選手の復帰をうけてチームの雰囲気はどのような感じか)ニノさんが練習復帰したときからすごく盛り上がったし、ニノさんがベンチに入って試合に出れる状態であるっていうことだけで、安心感・安定感が出るので今のチームにとってとてもプラスだと思います。(♯11長谷川選手とのマッチアップについて)最初は祐典さん(酒井)がつくということだったんですが、祐典さんのファールがかさんだりして、祐典さんばかりに負担をかけすぎるのは今のチーム状況からして苦しくなってしまうので、自分が頑張ろうという気持ちで臨みました。(長谷川選手は)スリーポイントが入る選手なので、そこを意識してつきました。(残りのリーグ戦をどう戦い抜きたいか)明日はとりあえず、40分間自分たちのバスケットをしっかりやりぬきたいと思います。去年は優勝できたのにもかかわらず、最終週で取りこぼしてしまったので、最終週はすごく大事であると認識しています。なので、あと3試合きっちり勝ってインカレにつなげたいと思います。
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