慶應スポーツ新聞会

【フィギュアスケート】小曽根、初Vで国体出場決定! ウィンタートロフィー

優勝に輝いた小曽根の演技

 

小曽根孝浩(環2)と鈴木美桜(法1)。 4週連続で試合に挑む、二人の過酷な戦いがクライマックスを迎えようとしている。10月26日、二人は新横浜スケートセンターにて行われた第19回ウィンタートロフィーに出場。東京選手権(10月12~13日)、東日本学生選手権(10月19日)を経て臨む今大会は、来年1月28~31日に開催される第70回国民体育大会の代表選考会も兼ねた、緊迫感の漂う重要な大会だった。

 

選手権男子

・小曽根孝浩(環2)

93.58点 優勝

豊かな表情で魅了する鈴木

豊かな表情で魅了する鈴木

選手権女子

・鈴木美桜(法1)

67.17点 3位入賞

 

 

 

 

 

 

 

プログラム終盤の見せ場であるイーグル

プログラム終盤の見せ場であるイーグル

国体代表者は上位2名―。緊張が走る中、小曽根は1番滑走で演技に臨んだ。曲は『LuvLetter』。序盤の3回転サルコウでパンクしてしまったものの、課題であった後半のダブルアクセルをはじめとして、他のジャンプは大きなミスなく着氷していく。ジャンプ以外でも、スピンやステップでは哀愁漂うピアノの音色に合わせ、ジャッジにしっかりとアピール。流れるような演技に会場は沸き、自身も小さくガッツポーズしてフィニッシュした。結果は93.58点。初優勝を果たし、国体出場権をつかみ取った。ジャンプがいっこうに決まらず、77.55点で4位に終わった去年のウィンタートロフィーから一年。現在のプログラムは「二十歳になって、大人な演技ができれば」という思いで作ったものだというが、小曽根はこの一年で表現面だけでなく、結果でも着実に成長を示している。31日からは、いよいよ全日本選手権出場を懸けた東日本選手権が始まる。「最後まであきらめずに全て出し切ってやりたい」。初の全日本を狙う小曽根は、『LuvLetter』に乗せて、その熱い想いをしっかりと届けにいく。

 

 

長い手足を生かして『West side story』を表現する

長い手足を生かして『West side story』を表現する

小曽根に続き、国体への切符を狙ってリンクに降り立った鈴木。序盤は、一部客席から「上手い」というため息も出たほど、2回転ルッツ、ダブルアクセルと確実にジャンプを決めていく。表情も柔らかで、いつもと変わらず落ち着いていたようにも見えたが、「やっぱり体は緊張していた」。後半、2本のジャンプが抜けるミス。その後は手拍子や掛け声が響く中、軽やかなストレートラインステップや美しいビールマンスピンを披露したものの、首をかしげ浮かない顔でフィニッシュした。東京選手権のようにショートプログラムとフリースケーティングの合計点で順位を決める大会とは異なり、フリースケーティングのみで競う一発勝負の今大会。それだけに、何度も繰り返したのは「悔しい」という言葉だった。結果は3位となり表彰台に立ったが、国体出場には一歩届かず。「この失敗が今回で良かったと思えるように」。いつの試合でも多くの人から声援を受け、愛されている鈴木のスケートが、東日本選手権では最大限に花開くことを心から期待したい。

(文:窪山裕美子、写真:須佐奈月)

 

 

小曽根孝浩(環2

練習環境が万全でない中、逆境を乗り越えて成長を続けている

練習環境が万全でない中、逆境を乗り越えて成長を続けている

(ウィンタートロフィー初優勝の感想は)純粋に嬉しいです。この試合は小学5年生から出ていて、優勝したことが1回もなくて、1番上のクラスで優勝できたのでとても嬉しいです。ただ今日の出来は良かった風に思えるんですけど、実際やはり、本来の自分を出せてないなと。結構無理やり踏ん張ったところもあって。でも、嬉しかったのがダブルアクセルを跳べたことで、殻を破れたかなと思います。(今日まで一週間どのような調整をされましたか)東インカレが終わって、練習は週2回ぐらいしかなかったのが不安要素だったので、火曜日から大阪に行っていました。先生がスケートアメリカの方に行っちゃっていたので1日だけですがしっかり見てもらって、そこでお褒めの言葉を頂いたので、自信をつけることができました。あと3日は練習しきって、最後自信がついた状態で東京に帰ってこられたので、東京での練習はあまり良くなかったんですけど、本番は思いっきりやるだけだったのであまり緊張はしなかったですね。(今日の演技を振り返って)サルコウが抜けちゃったのが悔しいですね。コンビネーションも一つ足りなくて3連続が足りなかったので、そこが改善点かなと。あともうちょっとつなぎも仕上げないと。スケーティングもさらに強化していきたいです。来週が本当に最終決戦で、まぁ最終決戦になっちゃだめなんですけど、一つの区切りとしてしっかり集大成を見せられたらなと思います。激戦だと思うんですけど、ほかの選手も自分以上に努力してきていて、皆同じ気持ちで同じ枠を狙っているので、気を抜いたら負けてしまいます。最後まで気を抜かずに頑張ろうと思います。(振り付けについて)振付師の方が遠くてあまり見てもらえてないので、夏に1回変えてもらって、後は自分でアレンジしたりとか、時々変えてやっています。(東日本選手権に向けて目標を)ここまできたらやるしかないので、最後まであきらめずに全て出し切ってやりたいと思います。

 

 

 

鈴木美桜(法1

東日本選手権では納得の演技で、笑顔のフィニッシュを見せてほしい

東日本選手権では納得の演技で、笑顔のフィニッシュを見せてほしい

(今の率直な気持ちは)自分の力が半分も出せなかったのがすごく悔しいです。(具体的に演技を振り返って)緊張していないと思っていてもやっぱり体は緊張していて、今日は気持ちばかり焦ってしまいました。後半のジャンプをうまくまとめられなくて、点数に全然つながらなくてすごく悔しいです。(国体への強い思いはありましたか)去年もこの試合で失敗を重ねてしまって国体に行けなかったので、今年は、という思いがありました。それがやっぱり悔しいです。(東日本選手権に向けて意気込みを)この失敗が今回で良かったと思えるように、(試合まで)1週間もないんですけど、今日の反省点をしっかり生かして東日本に臨みたいと思います。

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