【ソッカー男子】第19節 最後までチャンス決めきれずスコアレスドロー 流経大戦

前節、最下位相手に2失点を喫しインカレ出場争いから一歩抜け出せなかった慶大。今節は、前節4試合ぶりに勝利をあげた流経大を相手に、勝ち点3を奪いにいく。しかし、前半はなかなかボールを保持できず、相手主導の展開へ。スコアレスで折り返した後半、「セカンドボールを拾えて主導権を握れた」(山浦新・総4・東京ヴェルディユース)ものの、両チームゴールを譲らずに0-0で終えた。守備面に改善は見られたが決定力に悩み、残り3試合に向けて課題が残った。

 

第88回関東大学サッカーリーグ 第19節

2014/10/26(日)11:30KO@味の素フィールド西が丘

 

慶應義塾大学0‐0流通経済大学

 

【得点者(アシスト者)】

なし

 

◆慶大出場選手

GK 峯達也(政4・桐光学園高)
DF 飯高颯生(環3・大宮アルディージャユース)→55分 溝渕雄志(環2・流通経済大学付属柏高)
DF 並木凌介(総4・國學院久我山高)
DF 久保飛翔(環3・済美高)
DF 増田湧介(環4・清水東高)
MF 浅間翔大(理4・暁星高)
MF 山浦新(総4・東京ヴェルディユース)
MF 川田悠介(環4・桐蔭学園高)
MF 端山豪(総3・東京ヴェルディユース)
FW 山本哲平(政2・國學院久我山高)
FW 黄将健(総3・近畿大学付属高)→74分 平戸奨眞(法4・暁星高)
 

慶大は前節からメンバーを大きく入れ替えた。増田湧介(環4・清水東高)を左サイドバック、端山豪(総3・東京ヴェルディユース)を左サイドハーフに下げ、山本哲平(政2・國學院久我山高)と黄将健(総3・近畿大学付属高)がスタメンとしては初めてのコンビで2トップを組み、新たな体制で臨む。

 

前節からメンバーを入れ替えて臨んだ

前節からメンバーを入れ替えて臨んだ

試合は、はじめ流経大に主導権を握らせてしまう形となる。16分、山浦のファールでフリーキックを献上しチャンスを与えるが、ここは増田がゴール前で体を張って守る。その後も流経大にボールを支配される時間が続いたが、21分黄のパスに応えた山本がシュートを放ち、徐々に流れをつかんだ。直後、端山のクロスに再び山本が飛び込み、こぼれ球に川田悠介(環4・桐蔭学園高)が詰めるが、絶好のチャンスも相手選手に阻まれてしまう。すると24分、左サイドを崩されピンチを招くも、増田と久保飛翔(環3・済美高)の必死のディフェンスでなんとか失点を防いだ。終了間際にもセットプレーから隙を与えるがなんとか守り切り、両者得点を譲らず前半を終了する。

果敢にゴールを狙う山本

果敢にゴールを狙う山本

後半、勝ち点を得るためになんとしても得点が必要であった慶大は、55分飯高颯生(環3・大宮アルディージャユース)に代えて、けがで欠場していた溝渕雄志(環2・流通経済大学付属柏高)を後期初めて試合に送り込む。58分、パスミスから左サイドを突破されると、峯達也(政4・桐光学園高)と1対1のピンチに。峯がプレッシャーをかけ、相手選手のシュートはゴールの枠を逸れ間一髪救われた。するとわずか1分後、ここから慶大の反撃が始まる。山本と黄が立て続けにゴール前に抜け出し果敢に得点を狙いにいった。続く61分、川田の鋭いシュートが得点を予感させたが、惜しくもポストに阻まれる。なかなかチャンスをものにできない慶大は、73分黄に変えて平戸奨眞(法4・暁星高)を投入し決定機をうかがう。その後一時は流経大に押されるも守備に徹しながら、増田や久保を中心に後ろの選手も前線に上がり積極的に攻撃を仕掛けた。しかし、両チーム無得点のままATにもつれ込む。90+2分、浅間翔大(理4・暁星高)がこぼれ球を拾い中央からループシュートを魅せるもゴールの枠をとらえきれない。その後2度のCKを獲得するも得点に至らず、スコアレスドローと悔しい結果に終わった。

セットプレーのチャンスも決められず

セットプレーのチャンスも決められず

セットプレーのピンチが多かったが無失点に抑え、「守備を疎かにせずやれた」(山浦)と、今年の主軸となっていた守備面に改善が見られた試合であった。しかし、インカレ出場権を得るためには勝ち点が必要であり、残り3試合は今節のように無得点では終わらせられないだろう。守備に徹する時間が長い分攻撃のチャンスが少ないからこそ、「その数少ないチャンスをしっかりとものにする」(端山)決定力が今の攻撃陣の課題だ。次節の相手は、昨季王者の専大。7試合勝ちなしという現状に終止符を打つべく、強豪相手にも堂々立ち向かわなければならない。春に決めた目標達成まであと3試合。慶大ソッカー部の戦いはまだまだ終わらない。

(記事 池田麻里子)

 

◆試合後コメント

増田湧介主将(環4・清水東高)

  (無失点ではありましたがチャンスがあったのに悔しい試合でした)

そうですね。今シーズンの後期はそういう試合が多いので勝ちも7試合ないので、そこの壁を越えないとインカレは見えてこないと思うので、あと残り3試合ですけど、なんとかいい方に転ぶように準備をしていきたいです。

(前半は流経大にボールを持たせるイメージがありました)

けっこう左サイドのところで攻められるところが多かったんですけど、前半はそこをなんとかしのいで、自分たちが我慢できたので、その分後半にチャンスができたのかなと思います。

(後半は高いポジションで攻守両方に参加していました)

リスクをおかしてでも(攻撃に)いこうとは思っていたので。(ここ数試合で点が取れていないので)なにか変えなきゃいけないだろうし、自分なりに出していけたらなと思います。

(左サイドバックでのプレーはいかがですか)

サッカーはある意味どこのポジションであろうとやるべきことは一緒だと思いますし、ちょっと視界が変わるくらいで自分のやるべきことは変わらないと思うので、そういった意味ではどこのポジションであっても自分のベストを尽くして自分のできることを100%できることが大事だと思います。

(インカレ出場に向けての課題)

あと3試合という状況だとか厳しい状況というのは関係なしに、そういうときだから頑張るではなくて、常に頑張るようにしているつもりなので、やることは変えないで、常にいい準備をして勝利を目指して戦いたいと思います。

(次節に向けて)

もう本当にやるべきことははっきりしているので、勝ち点3ということだけだと思うので、しっかり勝ち点3を積めるように必ず勝ちたいと思います。

 

峯達也(政4・桐光学園高)

  (今日の試合を振り返って)

前半はちょっと固い部分もあったんですけど、ハーフタイムに監督からもっと思い切ってやれと指示があったので、後半入る前の円陣でももっと思い切ってやろう、楽しんでやろうという話をして後半に入って、みんなのびのびとした良いプレーもあったので、次につながる試合ができたのかなと思います。

(相手にセットプレーのチャンスが多かったが)

しっかり今週の練習でセットプレーの守備の練習はしてたんで、そんなに危ないシーンはなかったかなと思います。  

(相手の攻撃の印象は)

流れの中からでは単調な長いボールを蹴ってくることが多かったんで、そんなに怖くはなかったです。

(次節に向けて)

今節はしっかりと無失点に抑えることができたので、次もしっかりと押さえて勝つことができればいいなと思います。

山浦新(総4・東京ヴェルディユース)

(激しい試合となったが、今日意識していたことは)

セカンドボールが試合を分ける要因になると思っていたんですけど、相手のセカンドボールに対する反応も早くて、両方とも100%を出し切った中での戦いだったので全部拾うことはできなかったですけど、後半に関してはある程度自分たちが拾えて主導権を握れたかなと思います。

(無得点に終わってしまったが)

相手も自分たちと似たようなサッカーをしてきて、全力で体を張って守ってきて、チャンス自体はあったと思うんですけど、最後のクロスの精度や中の選手の飛び込み方とか細かいところ。あとは後半は守備の枚数を一枚減らしてでも僕が前に出てリスクを冒す場面だったりとか、時間帯にもよりますけど、そのようなことをしないと点は取れないと思うので、前期は0-0で勝ち点1でも良いという戦い方をしてきましたけど、残り3試合になった今はやっぱり勝利が必要になってくるので、ベースの部分は変わらないですけど、どのようにすれば点を取れるかを突き詰めたいと思います。

(無失点で終えた守備について)

先週の中大戦では、チャンスのできた時間帯でリスクマネジメントができていなかった印象があって、今日は後ろの選手の声掛けだったり、攻める中でも守備を疎かにせずにやれていたと思います。

(次節に向けて)

相手は順位が上の専大ですけど、そんなことも言ってられないですし、恐れることは何もないと思うので、勇気を持って自分たちの持っているものを全部出してチャレンジしてやっていきたいと思います。

 

浅間翔大(理4・暁星高)

    (今日の試合を振り返って)

この6試合勝てていなかったので、勝ちに行きたいということではあったんですけど、無失点でしっかり守り切れたことはよかったなと思います。

 (勝ち切れなかった要因とは)

得点が奪えないというところだと思います。シュート打ってもそれが入らないことが原因だと思います。

(ご自身も最後は惜しいシュートがありましたが)

最後決め切りたかったんですけど、入らなかったことが今の自分の実力だと思います。

(次節に向けて)   今7試合やって1勝も出来ていないので、勝てるように次の試合頑張りたいと思います。

 

端山豪(総3・東京ヴェルディユース)

  (今日の試合を振り返って)  

守備がしっかりゼロに抑えてくれたこともあって攻撃陣としては得点がどうしても欲しかったのですけど攻撃が結果が出なくて申し訳ないです。

(どのようなことを意識して今日の試合に臨んだか)

ポジションが左だったのでサイドを上手く使い自分から前の選手にゴールにつながるパスを出すことだったり、とにかくチームの勝利につながるように得点とアシストを意識してプレーしました。

(得点が無かったが修正点などはあるか)

長い時間守っているチームですので攻撃のチャンスは少なくなると思うのでその数少ないチャンスをしっかりとものにするという点とチャンスを多くするために奪ったボールを少しでも攻撃につなげやすくすることを意識したい。  

(次節に向けての意気込み)

現状は連続で得点を取れてないのでこれが今の自分達攻撃陣の実力かなと思いますし、それをしっかり受け止めた上で残り3試合の中でそれを乗り越えなければならないと思いますし、しっかり得点を取って守備はゼロに抑えてくれると思いますので勝ち点3を取りたいと思います。

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