【ラグビー】ミスが目立ち敗戦 4位で決勝トーナメントへ進む/Jr.選手権 東海大戦

個人技が光った中村敬

個人技が光った中村敬

Jr.選手権は1勝2敗とカテゴリー1残留は決めたものの苦しい戦いが続いている慶大。Aチームにいい流れを送るためにも今日勝っておきたいところだ。本日の相手である東海大は慶大と同じくこれまで1勝2敗。同じくらいの実力を持った両者の戦いは序盤こそ慶大ペースで試合が進むもののその後はペナルティーも重なり31-40で敗戦。Jr.選手権3連敗を喫してしまった。

 

関東大学Jr.選手権 vs東海大

2014/11/9(日)13:00K.O@慶大日吉G

 

得点

慶大

 

東海大

前半

後半

 

前半

後半

T

G

PG

DG

24

小計

19

21

31

合計

40

 

得点者(慶大のみ)

T=青井、古岡、中村敬、松岡、小宮山

G青井3

 

ポジション    
1.PR 堀切厚輝(環2・國學院久我山) →16眞鍋泰明(経4・慶應)
2.HO 佐藤耀(総3・本郷) →17松岡大介(環2・小倉)
3.PR 出口桂(商3・明善)  
4.LO 野田一宇(商4・修猷館) →19西出翼(経3・慶應NY)
5.LO 佐藤大樹(総1・桐蔭学園)  
6.FL 古岡是道(法4・慶應) →21岩本龍人(政3・國學院久我山)
7.FL 鈴木達哉(環2・茗溪学園)  
8.No8 徳永将(商3・慶應)  
9.SH 星卓磨(政4・慶應志木) →20南篤志(総3・清真学園)
10.SO 青井郁也(商1・慶應)  
11.WTB 中村敬介(経3・慶應)  
12.CTB 名頭薗泰輝(商4・慶應)  
13.CTB 田畑万併(環3・桐蔭学園) →22小宮山大地(政1・慶應)
14.WTB 吉迫雅俊(商2・慶應志木) →23関東申峻(総4・宮古)
15.FB 金澤徹(商1・慶應)  
 

先手を取ったのは東海大。開始わずか5分で先制のトライを奪い7点を先行する。いきなり出鼻を挫かれた形となった慶大であったが、ここから怒涛の反撃に出る。相手のペナルティーもあり敵陣深くまで進みラックからBKに大きく展開。最後はこの日がJr.選手権初出場となったSO青井がトライを決め同点に追いつく。その後も敵陣でのプレーが続く慶大。自分たちのペースで試合が進んでいる間に逆転しておきたいところであったが21分、敵陣深くでターンオーバーされると、FBがライン参加していたため後ろのディフェンスががら空きとなっており一気に独走トライを許し勝ち越されてしまう。このプレーでリズムを崩してしまった慶大はその後ここぞという場面でペナルティーを連発してしまいチャンスを作ることができない。前半終了間際には自陣深くでの相手ボールラインアウトからモールで押し込まれ追加点を奪われてしまい、7-19で前半を折り返す。

 

初出場ながら輝きを放った青井

初出場ながら輝きを放った青井

早大戦以来の勝利が欲しい慶大Jrチーム。その強い気持ちが後半2分に形となって現れる。敵陣深くでの相手ボールスクラムを押し込むと東海大の球出しが乱れる。それをFL古岡が見逃さずグラウディング。慶大が5点を返す。その後自陣でのマイボールラインアウトの乱れからトライを許すものの、すかさずWTB中村敬が個人技を生かしてトライ。すぐに点差を9点に縮める。しかし、前半同様「集中しないといけない場面でのミス」(FL鈴木)が慶大の反撃の流れを止めてしまう。また、BKのディフェンスもやや不安定で東海大のCTBにゲインを許す場面が多くなってしまった。立て続けに2つトライを許し17-40にまで点差が広がってしまう。試合終了間際にHO松岡とCTB小宮山のトライで反撃するも31-40でノーサイド。課題の残る敗戦を喫し、1勝3敗の4位でJr.選手権のグループリーグを終えた。

 

この試合での被トライのほとんどが自分たちのミスによるもの。ここぞという場面でのミスが目立ったのがこの試合最大の敗因であろう。接戦の試合になればなるほど要所での集中力が求められる。その一方でこれまでもJr.選手権に出場していた佐藤大や金澤だけでなく、青井や小宮山といった新たな1年生もこのJr.選手権に出場し活躍したのは好材料だ。今Aチームのスタメン15人のうち実に13人が4年生であるが、彼らが今後順調に成長していけば来年以降も「強い慶大」が維持されることだろう。4位でグループステージを終えた慶大は決勝トーナメント1回戦で王者・帝京大と対戦する。前回の対戦では攻守にわたり自分たちのラグビーができず完敗した。難敵であるが、決して勝てない相手ではない。Jr.チームからAチームにいい流れを送るために。次の戦いが大一番だ。

 

力強いゲインを見せた

力強いゲインを見せた

【ケイスポ的MOM】再三のゲインでチャンスを演出 FL鈴木達哉

この試合幾度となく相手のディフェンスラインを切り裂き果敢にゲインした鈴木。「自分の役割は果たせた」と納得のいくパフォーマンスだった。今季は対抗戦5試合のうち4試合でリザーブ入りするなどAチームに絡むことも多くなってきた。茗溪学園高時代は花園で無敵と言われた東福岡に土をつけるなど大舞台に強いのも魅力。目標とするAチームのレギュラーまであと一歩のところまで迫っている。

(記事 住田孝介)

 

コメント

佐藤大樹

(今日を振り返って)これまでのJr戦では競って勝ちきれないことが多く、今日はそれを避けたかったのですが同じパターンになってしまい悔しいです。前半から、勝てるなと思って戦ったのですが、結果的に点差が広がってしまいました。(帝京大戦から変化したこと)帝京大には歯が立たなかったのですが、今日は、慶應もアタックをしたり流れを作ったりすることが出来たので、その点は成長したと思います。(チームの状態は)まとまっていたと思います。しかし、練習ではしないミスを多くしてしまったりと全体的に焦りがあるように感じました。(自身のプレーについて)前半に二つペナルティーをしてしまい、それからトライに持っていかれたような気がしているため、反省しています。(今後に向けて)まずは、来週の部内マッチでアピールをして、早慶戦に入れたらなと思います。

 

鈴木達哉

(試合を振り返って)春から競っていたので、通用する部分も多々あったんですけど、1本のミスというか、集中しなきゃいけない場面でのミスが響いてこの結果になってしまったと思います。(自ら突破する場面が多く見られたが)やっぱり自分で突破することがチームの中での役割なので、その役割を果たせたのはよかったかなと思います。(今日のセットプレーについて)スクラムも秋から成長していて、東海相手にもしっかり組めて、ターンオーバーする場面が多々あってよかったんですけど、生命線であるラインアウトのミスなどで相手にボールを渡してしまうことが多くて、それは反省点かなと思います。(今後に向けて)早慶戦が控えているので、今日もそうだったんですけど、しっかり残り少ない日数でアピールして、早慶戦のメンバーに入りたいと思います。

 

青井郁也

(試合を振り返って)攻めないといけないとことか継続したいところでミスが多くて自分たちの形がつくれなかったというのが一番痛かったです。(初めてのJr.選手権出場、ご自身の出来は)今までずっとFBをやってたんですけど、先週の練習からSOをやらせてもらっていて、急というのもあるんですけど初めてということで最初は緊張していました。でも試合に入ってしばらくしたらいつも通りのプレーができたので良かったかなと思います。(どんな気持ちで試合に臨んだか)東海は体が大きいチームで、相手のアタックを受けてしまうと相手の流れになってしまうのでまずはディフェンスから体を張って相手のでかい選手を止めていこうと思っていました。(実際に試合をしてどうだったか)止められた部分もあるんですけど裏で繋がれちゃったりタックルは入れてるのに立ったまま繋がれちゃったりしてたので、もっと一人一人ワンキルできるようにディフェンスの精度もあげていかなきゃいけないのかなと思いました。(今後に向けて)次、対抗戦で早慶戦なんですけど、まだそのメンバーに入るチャンスもあると思うのでそこを目指してまずは頑張っていきたいと思います。

 

中村敬介

(今日の試合は)Jr.明治に負けてしまい、チームとしても個人としてもここで勝てば明治にリベンジできるので内容よりも勝とうという気持ちで臨みました。結果的には負けてしまいましたが、まずは僕ら個人個人が早慶戦のメンバーにはいることを目標にしてその結果Jr.帝京との試合に勝って決勝に行ければなと思います。(突破するシーンが多かった)怪我を8月にして復帰してからなかなか調子が上がりませんでしたが、ハードに練習してきたのでその成果が出始めたかなと思います。(課題は)具体的な話ではないんですが、チームとして勝ち癖がついてないと思っていて、大事なところでミスをして点をとられることが多かったので抽象的なんですが勝ち癖がこのチームに足りないのかなと思います。(次に向けて)去年はリザーブからの出場で自分の持ち味を出せなかったのでスタメンになりたいですし、どこで出るかは分かりませんがまずはスタメンになって、本当にたくさんの人が応援しに来てくれる伝統の一戦なので勝ちにこだわって慶應のラグビーが見せられるといいかなと思います。

 

吉迫雅俊

(ご自身のプレーを振り返って)簡単なミスをしてしまって、点を取れなかったのでそこが反省点かなと思います。(今日の試合を振り返って)自分達があんまり走れていなかったので、相手にどんどん外にボールを回されてゲインされた場面が多かったかなと思います。(後半は自陣でのプレー時間が長かった)相手のプレッシャーが強くて自分達はミスが多かったので自陣でプレーすることが多くなったのかなと思います。(一方トライ数は後半のほうが多かった)僕たちは練習でどのチームにでも走り勝つことをイメージしています。それに、基本的に後半は相手のフィットネスが落ちるのでフィットネスで勝つことができた結果だと思います。(これからに向けて)今日はミスをしてしまったのですが、対抗戦の次の試合の早慶戦に出場できるように頑張っていきたいと思います。

 

金澤徹

(今日の試合を振り返って)ちょっと慶應のミスが多かったので、上手く普通通りやってれば勝てたかなと思って、ちょっと悔しいです。(今日はご自身はどんな目標をもって臨んだ試合でしたか)今日の目標はトライだったんですけど、トライできなかったので、もうちょっと球を生かせたらなあと。外にあまりまわって来なかったので。(試合の中で手ごたえを感じたところはありますか)手ごたえは、キックオフで競れたところと、ランで相手にぶつかったときに相手のフィジカルがあまり強くなかったので、このままこの調子であげていけば上手くいくのかなと思いました。(次に向けて)ボールをもらったときの得点率を50パーセントくらいには上げたいなと思っています。

 

 

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