2勝目が遠い慶大の相手はリーグ戦初勝利を目指す国士大。時間の都合上、試合開始が夜中となった試合は激戦を極めフルセットにまでもつれ込む展開となったが、随所にもろさが見られた慶大の敗戦に終わった。なかなか上昇気流に乗ることができない。
9月27日(土)秋季関東大学一部バレーボールリーグ第8戦 慶大×国士大 @日本体育大学 健志台米本記念体育館
得点 |
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慶大 |
セット |
国士大 |
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25 |
1 |
22 |
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21 |
2 |
25 |
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20 |
3 |
25 |
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25 |
4 |
21 |
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7 |
5 |
15 |
第1セット、まず攻撃の口火を切ったのは野口のサービスエースだった。一気に流れをつかみたいところであったが、中盤につかまり連続失点。しかし稲田(環4)のブロック、成尾(環4)のバックアタックなどで4連続得点を奪い試合を優位に進める。このリードを保ったまま逃げ切り25-22でこのセットを取る。
続く第2セットはいきなり6連続失点を喫し、出鼻をくじかれてしまう。ここで上田(総3)に代わって出場した上野(文2)がブロックを決め、チームを盛り上げていく。しかし序盤の点差が響いたのか、最後の追い上げむなしく21-25で落とす。
第3セット、またも野口がサービスエースを決め、幸先のいいスタートを切る。しかし慶大の攻撃に対応していった国士大に徐々に差をつめられ、最大5点のリードをひっくり返される。その後もリズムをつかめず20-25と連取される。
後がなくなった第4セット。このセットから先発した佐藤(環3)が入り、守備面で「一生懸命頑張ってくれた」(宗雲監督)と振り返るようにチームに安定感をもたらす。試合は序盤こそ相手の多彩な攻撃に苦しむものの、20-18の場面、ピンチサーバー林(商3)のサービスエースが飛び出し、そのまま25-21で取る。
勝負の第5セット。一気に攻めたてたいところであったが、スタートからまさかの3連続失点で早くも慶大のタイムアウト。その後も劣勢が続き、ここでセッター野口に代え尾木を投入。セッターとして公式戦初出場となった。この交代で流れを手繰り寄せたい慶大であったが、15点先取のこのセットではやはり序盤の点差が重くのしかかってしまった。最終的に7-15となり、最下位のチーム相手に痛い敗戦となった。
この試合も苦しい戦いを強いられた。なんとかフルセットに持ち込むものの、最後は相手の気迫に押し切られる形となった。苦しい試合中でも、上野をはじめとした途中出場の選手の活躍が目立った。依然として降格圏に沈む慶大。勝ちが最大の薬となるはずだ。
(記事 岩井邦夫)
監督コメント
宗雲監督(今日の試合を振り返って)なかなか雰囲気が改善できないようですね。なんでだろうか、ちぢこまってやってるのがもう3週改善できてないです。(先週の試合からチームとして準備してきたことは)いろいろ考え方から、のびのびやろうと個々としては持っているみたいですけれど、ちょっと残念ながら今日は学生自分たちでまとまりきれないというか、フラストレーションをためて、それを一丸にはきだしているので、負のスパイラルに入っている。残念だけどそんな感じですね。(途中出場の佐藤選手、上野選手、尾木選手については)上野はそこそこやってくれて、(佐藤)凜太郎も守備は一生懸命頑張ってくれたのでいいと思います。尾木も、彼を出したらチームがパッと明るくなって、ドリブル2本はちょっと誤算だったけれど、あの雰囲気でやってくれればと思います。(明日の試合に向けて)前に進むしかないですね。終わったことをぐちぐち言ってもしょうがないので。
出場選手
サイド |
成尾陸(環4・高松一高) |
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セッター |
野口剛志郎(環4・東福岡高) |
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センター |
上田悠貴(総3・生野高) |
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サイド |
黒田彪斗(環1・富山一高) |
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サイド |
丸谷将大(環4・東筑高) |
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センター |
稲田聡典(環4・日向学院高) |
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リベロ |
野瀬将平(環3・東福岡高) |
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途中出場 |
林智之(商3・高知学芸高) |
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佐藤凜太郎(環3・東北高) |
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上野素希(文2・甲陽学院高) |
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尾木将(政1・修道高) |
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