【男子ラクロス】日本一まであとひとつ “学生王者”堂々の勝利/全日本選手権 ACL戦

いよいよ開幕した全日本選手権。社会人チームACLとの準決勝は序盤から慶大が流れをつかみ、1度も相手にリードを許すことはなかった。中でも活躍が光ったのは高橋(経4)。この試合最多となる6得点を決め、勝利に大きく貢献した。社会人相手でも持ち味の攻撃的なラクロスで余裕の試合運びを見せた慶大。悲願の日本一まであと1勝と迫った。  

 

全日本選手権 vsACL 2014/12/14(日) 11:00F.O. @大井ふ頭中央海浜公園第2球戯場

チーム名

1Q

2Q

3Q

4Q

慶大

3

4

5

1

13

ACL

0

1

1

2

4

 

今年1番の寒さの中行われた全日本選手権準決勝。対するは社会人チームACLだ。試合は序盤から動き、慶大がMD林(経4)のショットで早々に先制。さらにAT高橋(経4)が2点連続で得点を奪っていきなり3点リードをつける。また守備陣もナイスセーブで相手を寄せつけず、以前から課題となっていた「試合の入りの遅さ」を完全に克服した。

6得点を決めた高橋

6得点を決めた高橋

2Q以降も試合は慶大のペースで進む。高橋がこの日3得点目を決めれば、負けじとAT脇阪(経4)、MD田中(経4)もショットを叩き込んだ。さらに、厳しいマークにあいながらも脇阪が落ち着いて再びショットを決めて追加点を奪う。オフェンスの時間の長さ、ボールのポゼッション率の高さ、そして選手間の素早いパス回しが試合に良い流れを生み出した。一気に6点のリードを得た慶大が優位に試合を折り返す。

続く3Q。ハーフタイム中にACLのクロスチェックが行われ、違法が認められたために慶大が1人多い状態で試合が進むことになった。この有利な状況の中でMD居塚(政3)が3得点、高橋がさらに5点目となるショットを決め、勝利を決定的づける。気付けば試合は10点差。ここまで来ればもう慶大の勢いは止まらなかった。

4Qでは高橋がダメ押しとなる6得点目を奪うなど猛攻を見せたが、オフィシャルタイムアウトでは安藤主将(商4)が「集中力が切れている」と強く指摘する場面があった。主将の分析通りか、このQは今試合最多となる2失点を喫してしまうが、それでも慶大の勝利は揺るがなかった。

後半は選手層の厚さを見せた

後半は選手層の厚さを見せた

試合終了後、関西で行われている準決勝の結果速報が伝えられると選手たちは雄叫びを上げた。決勝戦の相手に決まったのはFALCONS。日本最強の呼び声高く、慶大OBも数多く在籍している。2年前の決勝戦で大敗を喫し日本一の壁の高さを痛感してからというもの、慶大はこのチームを意識して練習を続けてきた。あの時のように絶対的な力を持つ選手はいないが、今季のチームは10人全員で攻め10人全員で守るラクロスを武器に、シーズン開幕からここまで無敗という戦績を誇っている。「まだまだやるべきことがあるので、しっかり修正して決勝戦に向けて準備していきたい」と安藤主将が語るように荒削りの部分こそあったが、質の高いプレーと選手の好調のピークはまさに今といえる。泣いても笑っても次戦が2014年シーズン最後。学生主体のラクロスが社会人に“打ち勝つ”瞬間はもう目の前だ。

 

最後に勝利の「若き血」を響かせられるか

最後に勝利の「若き血」を響かせられるか

 

(記事 河合美紀)

 

【選手コメント】

安藤圭祐主将(商4)

(試合を振り返って)点差ほどの内容ではないかなと思っていて、最後のQで集中力が欠ける場面があったりと、まだまだやるべきこと、あと1週間で詰められることがあると思うので、しっかりそこを修正して決勝戦に向けて準備していきたいと思います。(今日の勝因は)オフェンスする時間が長く、有利にポゼッションできたことが大きかったと思います。(決勝戦が今年最後だが抱負は)勝っても負けても引退だし、日本一がかかっているんですけど、自分達が“DEFEAT”っていう目標を掲げてやってきて、目の前の1つの勝負にこだわって次の試合も変わらず80分間やるべき事を全うできるかどうかにかかってくると思います。

 

高橋純(経4)

(試合を振り返って)勝てたことがとても嬉しいです。(6得点決めたが)もっと決められたという印象です。良いパスが来たので10得点くらい取りたかったですね。(2週間どのような対策をしてきたか)社会人ということを意識せず、戦術のすり合わせや個人の能力を伸ばすといった、いつもと変わらないことをしていました。(決勝戦ではFALCONSと当たるが)シーズン当初からFALCONSを意識して練習してきたので、あとは自分たちのやってきたことをぶつけるだけです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました