春季バレーボールリーグ戦が開幕を迎えた。今年度は4年間慶大バレー部の屋台骨を支えてきた柳田(環卒)が抜けるなど、スタメンの多くを占めていた4年生が卒業し、新たなチームで日本一を目指す。初戦の相手は昨年度秋季リーグ優勝の東海大。その当時のメンバーが多く残る強豪に対し、互角以上の戦いを見せるもあと一歩及ばず、黒星発進となった。 4月11日(土)春季関東大学男子1部バレーボーリーグ 第1戦 慶大×東海大 @早大戸山記念会堂
第1セット、序盤は点の取り合いを見せるも、センター増田(環2)のダイレクト、ブロックで先行する。すると尾木(政2)のサービスエースもあり5連続得点。終盤勢いに乗った慶大が25-17で第1セットを取る。
第2セットも慶大ペースの試合展開。終盤、セットポイントを取ってから相手に追いつかれてしまうが、黒田(環2)のスパイクで流れを渡さない。結果、26-24でセットを連取する。
開幕戦ストレート勝ちも見えてきた第3セット以降は、今まで見せてきた効果的なブロック、サーブが影をひそめてしまう。
第4セットは中盤の5連続得点を生かせず、20点台で逆転される苦しい展開。連続してセットを落としてしまう。 迎えた勝負の最終セットも流れは好転せず、結果的に得点すべてが相手のミスによるものとなってしまうなど厳しい試合展開を強いられる。リーグ初戦はフルセットでの黒星となった。
結果だけ見ると勝てた試合、惜しい試合だったのかもしれない。しかし「練習や合宿で取り組んでいたバレーボールがちゃんと出た」(宗雲監督)とのように、内容は今後の戦いにつながるものであった。「自分たちのチームカラーが出るように」(同)。これからも強豪との戦いは続くが、慶大バレーを確立して勝利につなげてほしい。
(記事 岩井邦夫)
得点 | |||
慶大 | セット | 東海大 | |
25 | 1 | 17 | |
26 | 2 | 24 | |
16 | 3 | 25 | |
23 | 4 | 25 | |
8 | 5 | 15 | |
(今日の試合を振り返って)内容は見た方は惜しかったなと言われると思いますが、いいバレーをしていたと思います。パワー高さは東海さんの方があるので、それに対抗して自分たちの方が守備を中心としていて、すごくいいバレーだったと思います。(去年のスタメンから新しく加わったプレーヤーについて)まず野瀬キャプテンが練習、今日の試合を含めてよく頑張っていました。セッターの尾木は安心してみてられる選手だし、布川、池田もよく頑張っていたので、誰って言われると難しいのですが、みんなよかったと思いますよ。(新チーム一試合目を戦ってみての収穫・課題)収穫は練習や合宿で取り組んでいたバレーボールがちゃんと出たということ。課題はほんの少しずつ、いろんなプレーの精度を上げていかなければいけないと感じました。でも精神的にもへこたれなかったのですごくよかったです。(明日の中大戦に向けて)明日またタレントぞろいで強いと思いますが、自分たちのやるべきことを貫いてほしいと、それをシーズン通していっているので、とにかく自分たちのチームカラーが出るように頑張ります。
野瀬主将
(試合を振り返って)冬場に練習してきたことが出せたと思います。あと少し詰めの甘いところがあったのが、最後に点差として出たのだと思います。そこは今後の課題になりますが、明日以降も取り組んだことを出せるようやっていきます。(キャプテンとして初の試合)キャプテンという立場はあまり意識しませんでした。4年生としての特別な思いもあるのですが、自然体でやるようにしています。(中大戦に向けて)相手にかかわらず、自分たちの形で戦うつもりです。強い相手ですが、そこを一番大事にしたいです。
サイド | 布川智規(商3・桐朋高) |
セッター | 尾木将(政2・修道高) |
センター | 上田悠貴(総4・生野高) |
サイド | 池田 裕哉(環3・北嵯峨高) |
サイド | 黒田 彪斗(環2・富山第一高) |
センター | 増田 拓人(環2・習志野高) |
リベロ | 野瀬将平(環4・東福岡高) |
途中出場 | 吉田純(環4・東亜学園高) |
佐藤凜太郎(環4・東北高) | |
清水 拓朗(環3・弥栄高) |
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