【ホッケー(女子)】勝利まであと一歩 手に汗握る攻防戦/東農大戦

ゴール目前も、1点が遠かった

ゴール目前も、1点が遠かった

前回の山梨学院との1戦で守備の堅さを見せつけた慶大。堅い守備から攻撃にどうつなげるか。それが今回の1つの課題であった。慶大の大応援団が見守る中、前半からエンジン全開で相手に立ち向かう。しかしなかなか相手のゴールをこじ開けることができない。逆に後半、何度か攻め込まれる場面が見られたが、守護神・大野結花(商2)の活躍もあり、何とか無失点で試合を終えた慶大。次戦への課題を多く見出すことができた試合だった。

 

関東学生ホッケーリーグ春季 グループリーグA

2015.4/26(日) 15:15@慶應日吉グラウンド 

慶應義塾大学 0-0 東京農業大学

(前半0-0、後半0-0)

【得点者(アシスト者)】

 

<スタメン>

GK大野結花(商2)、FB林田明子(理4)、芦川真祐子(商4)、石垣七海(法3)、岩﨑絢香(総3)、MF武山直歩子(経4)、松島佳奈(政3)、尾平野華央(経3)、FW國友萌果(経4)、岩本早紀子(文4)、宮本舞(経3)

 

 

前回山梨学院との一戦では堅守が光った慶大。今回の東農大戦では今季初勝利を目指すべく果敢に前線へとボールを送る。開始5分までは一進一退の攻防が続いていたが、前半6分相手に一瞬のスキを突かれ攻め込まれるも、ここは頼れる主将林田明子(理4)が敵の攻撃を食い止める。しばらく防戦が続いた慶大であったが、前半14分、DFの岩﨑絢香(総3)が前線に上がり、シュートを放つも惜しくも決まらず。その1分後、またもや岩﨑が敵陣に切り込み、武山直歩子(経4)に絶妙なパスを出し、いい体勢から武山はシュートを放った。しかしこれも決まらず。「チャンスが少ない中で得点を決めきるということができなかった」と岩﨑は試合後に悔しそうに語った。

 

DFながら積極的な攻撃参加を見せた岩﨑

DFながら積極的な攻撃参加を見せた岩﨑

20分が過ぎた頃にも岩本早紀子(文4)がうまくパスカットし、シュートへとつなげるも得点には至らなかった。さらに林田が相手の不意を突く形で前線にボールを送り、攻撃へとつなげたが東農大のゴールをこじ開けることができない。逆に前半23分半にはペナルティーコーナー(PC)を相手に奪われるも、岩﨑やキーパー大野結花(商2)の活躍もありどうにか守り切る。ここから立て続けに3本のPCを相手に奪われる苦しい展開となったが、大野が慶大のゴールを完璧に守り抜いた。この後もうまく攻撃につなげることができず、防戦一方で前半を終えてしまった。

 

岩本のパスカットからチャンスを演出した

岩本のパスカットからチャンスを演出した

迎えた後半。序盤から攻めの姿勢を見せる慶大。開始7分、宮本舞(経3)が右サイドから前線に上がるも、この後パスがつながらずシュートまで持っていくことができない。その直後、最大のピンチが訪れる。手薄になった自陣にカウンターを浴びる形で切り込まれた。DFもほとんど戻り切れていない状況で、残されたのはキーパーの大野だけだった。相手はすかさず強烈なヒットシュートを放った。会場にいる慶大応援団全員が、目を覆いたくなる瞬間であったが、大野はすばやくボールの軌道を読み、しっかりと体で止めた。今回も守護神大野がチームを救った。

この後も相手に攻め込まれる場面が続き、自分たちの思い描く攻撃ができない状況にあった。試合終了間際には相手のシュートが慶大ゴールの枠に当たる一瞬ひやりとする場面もあった。後半は自分たちの攻撃を実践できない苦しい時間帯が長かった。

 

2戦連続で大野(1)のセーブが光った

2戦連続で大野(1)のセーブが光った

試合は両チーム無得点のまま終了した。今回の試合でも今季初ゴールを決めることができなかった。試合後のインタビューで、岩﨑は「得点を決める」ということへのこだわりをにじませていた。しっかり守れば負けることはない、しかし攻めなければ勝つことはできない。そういったことを改めて実感させられる試合だった。次の成城大戦ではゴールを量産する慶大の姿を見たい。

 

(記事:河合佳祐/写真:荒川智史)

 

☆グループA ※4/26現在

  山梨学院 東京農業 慶應義塾 成城 勝ち点 得失差
山梨学院 ○5-0 ○6-0 ○17-0 9 28
東京農業 ●0-5 △0―0 5/3 0 -5
慶應義塾 ●0-6 △0-0 5/10 0 -6
成城 ●0-17 5/3 5/10 0 -17
 

 

 

次戦 5月10日(日)vs成城大学(昨年秋季リーグ1部8位)13:00~@慶應日吉グラウンド

以下、選手コメント

 

MF岩﨑絢香(総3・伊吹)

(今日の試合を振り返って)チームとしても勝ちたい試合だったので、ディフェンスでしたが自分でも得点をするということを意識していました。今日も前半に前線に上がってシュートを打ったんですけど、それが決まらず、チャンスをものにできなかったというのが悔しくて、チャンスが少ない中で得点を決めきるということができなかったので、勝つことはできませんでしたが、まだ再来週の成城戦が残ってるので、自分含めフォワード陣はもっと得点をとれるようにしていきたいと思います。(試合前目標としていたことは)最後まで走り抜くことと得点を取るという2つを掲げて頑張っていました。(前半チャンスが何度かあったが)自分はディフェンスだったので、ミッドフィルダー、フォワードにうまくいいボールをつなげて、なるべくフォワードとミッドの距離があまり開かないようにディフェンスもラインを上げて全員で攻撃、全員で守備というのを目標に、それも後ろから声をかけて頑張っていました。(逆に後半は攻め込まれる場面が多かったが)相手も疲れている中でよく走っていましたし、自分たちも疲れてくると足が止まってしまいまいたが、カウンターもしのいで、シュートチェックにも全員が行って、キーパーの大野のほうも頑張ってくれて、全員で守り切れたのは苦しい中でしたがよかったと思います。(次の試合に向けて)自分がどのポジションになったとしても得点をするという意識を持って頑張りたいと思います。

 

GK大野結花(商2・田園調布学園)

(今日の試合を振り返って)すごい他のフィールダーの10人の方が頑張ってくださって、練習試合に比べてシュート回数も少なくて、打たれるときもコースが限定されていて、読みやすかったので、他の10人に助けられた試合だなと思います。(今日もナイスセーブが多かったが)昨日練習も調子が悪かったんですが、周りの方の気持ちとか自分も集中してただボールを止めることだけを考えていました。(後半攻め込まれる場面も多かったが)ディフェンスの岩崎さんがここ守ろうとか、落ち着ける言葉をかけてくださったので、私も落ち着いてみんなで気持ちを高めて守ることができたかなと思います。(次の試合に向けて)成城には1失点も許せないと思うので、絶対に次の無失点で行き会いと思います。

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